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台湾南部沖地震の影響…その後

台湾南部沖地震の影響…その後です。
前号で「結果は来年早々に書きます。」と書きながら
1カ月遅れになってしまいました。そして結果は…
影響を受けたのは中国から海外へのインターネットが1日遅くなっただけです。
年末年始に気合をいれて実施した設備増強のおかげか問題なく稼動しております。
これを読んで頂いている読書から「何か変わったの?」というツッコミを
頂くのですが…それくらい弊社ネットワークは平和です。

先月末にキャリアから「完全に復旧した」との連絡がありました。
でも…欧米向けの通信が回復したようですが、完全復旧はまだだと思います。
なぜかというと…先月中旬くらいから毎年恒例である旧正月前の
インターネット検疫強化が始まったようです。前号で「新ネタ」のため設備を
増強すると書きましたが、実は…見て解るスゴイサービスではなく
「何も変化に気がつかない」というのがサービスです。どいう意味かと申しますと
今回のような地震やインターネット検疫強化があっても
メールやFTPが問題なく使えるというのがサービスです。
実際、先月末まで海外へのメール送受信が多少遅延していましたが、
今は正常にメール送受信出来ております。というよりスピードアップしています。
しかし、全く影響がないわけではなく日本にあるPCから中国にある
メールサーバへのメール送信がごく一部の場所から出来ないという問題があります。
日本にある不特定多数のPCから中国のメールサーバへのアクセスは
対策が非常に難しいので、中国にあるメールサーバに届いたメールを
日本のメールサーバへ転送するという方法が解決に有効のようです。
メールサーバ間の送受信は、弊社でメールの経路を変更するなどの対策をすることが
出来ますので問題があっても対応出来ています。

これを書くのが遅れた言い訳ですが…問い合わせが急増したからです。
日系のネットワーク会社に相談しテストしてみたけどダメで…
というパターンが増えてます。問い合わせを受けてお客様を訪問することがありますが、
私は営業トークが苦手です…とても苦手です。中国人の女性スタッフが
同行するのですが、お客様との話が終わり会社へ戻る途中でいつも…
「あなたは余計なこと話しすぎ!」とか「あなた自分で話すこと整理できてんの?」と
キツ~イお言葉を日本語で頂戴いたします。
RAIDで冗長化しているサーバのハードディスクがすべてクラッシュした時より辛いです。


■ あとがき

今年の上海は暖冬です。

台湾南部沖地震の影響

何度か「中国から日本のホームページがサクサク開けます。」
と書きましたが今は…↓このような状況です。

【障害発生日時】
12/26(火) 20:26頃(中国時間)

【障害原因】
台湾南西沖を震源とした地震の影響により海底ケーブルが故障したため

【影響範囲】

<ホスティングサービス>
・メールの遅延または送信エラー
(1日経過して送れなかったメールは送信元へエラーとして戻ります)
・一部を除く海外から弊社ホスティングサーバへのアクセス速度の低下
(ホームページ、FTP、メール)

<プロキシーサービス>
一部を除く中国から海外ホームページへのアクセス速度の低下

【弊社での対策】
日中間のインターネット経路を調査しましたところ地震の影響をあまり
受けていない経路がございました。現在、サービス復旧のため弊社ネットワークの
増強作業を実施しております。インターネットという特性上、
さらに障害の影響により刻々と状況が変化しておりますので断言出来ませんが、
今のところ「2007/01/01」より順次サービスを復旧させる予定です。

ここまで読んで「あれッ?」と思われたのではないでしょうか。
「2007/01/01」より順次サービスを復旧させる予定です…とあります。
ニュースなどの情報では復旧時期は「未定」もしくは「最大二ヶ月」などとあります。

実は、数ヶ月前から「新ネタ」のためにインターネット回線やサーバなどの機器を
増強するべく準備しておりました。まるで今回のことを予知していたかのごとく…
そうです私には予知能力があるのです…なわけないです。

しかし予測していたのは本当です。もう5年以上、日中間のネットワーク構築や
中国でインターネット系サーバの仕事をしていると「何かがある」というのは
サーバのログや監視システムの情報はもちろん経験から予測出来ます。
ようするに「何かイヤな予感」です。決して数値などのデータでは説明できません。

前号で「国際専用線や国際IP-VPNを使えば問題ありませんが…」と書きましたが、
これは日本での一般的な考えで書いた場合で中国での経験からですと
「専用線でも使えなくなることがあるかもしれない…」です。
要するに「自分でコントロール出来ない物にはリスクがある」です。

広告や営業さんからの情報だけでは知りえない「中国でエライ目にあったSE」
だから知っている情報がたくさんあります。

色々と「シンジラレナ~イ」ことが発生する中国ですので
「やってみなければ…」ですが、2007/01/01のサービス復旧に向けて
気合を入れられて…ガンバリます。


■ あとがき

結果は来年早々に書きます。乞うご期待ください。

インターネットが遅い

「インターネットが遅い」…こんな相談をよく受けます。
正確には日本と中国の間のインターネットアクセス速度が遅いです。
具体的には上海から日本のYahooを開くのに30秒かかるとか…
インターネットVPNを構築したが遅くて使えない…という問題です。

簡単に中国のインターネット事情を説明すると…中国で
インターネット接続サービスを提供している回線会社は数社あります。
主に北側は中国網通で、南側は中国電信がサービスを提供しております。
上海ですと中国電信が多いのですが、中国網通や中国移動、中国鉄通から
選べます…と言いたいところですが、オフィスビルによって提供されている
回線が決まっており選択の余地がほとんど無いのが現状です。

ブロードバンド回線として企業ではADSLまたは光が使われておりますが、
速度は512Kbps~2Mbpsで、回線速度によりサービスが数種類あります。
光といっても日本のように100Mbpsではありません。
でも普通にホームページをみるのであれば300Kbps~500Kbpsでていれば
快適ですのでそれほど問題にはなりませんと言い切りたいのですが、
それは中国国内にあるサーバへの接続です。
海外への接続となると事情が違います。インターネットユーザーや
中国へ進出してくる外国企業が増えておりますので海外へ接続回線が
パンクしているようです。それだけではなく規制による影響も考えられます。
このよな状況ですので、中国に進出されて日本へのインターネット
アクセス速度が遅くて困っている企業が多いようです。

日本の通信会社が中国でもサービスを提供されておりますが、
通信業界への外資の参入が規制されていますので、結局は中国電信または
中国網通のセンター内に機器を設置してサービスしているようですので
弊社とは変わりませんと言いたいところですが…弊社にはネームバリューが
欠けています。がしかし、日本の大手企業から相談を受けることが増えております。
なぜかと言うと…国際専用線や国際IP-VPNを使えば問題ありませんが、
日本の通信会社でも日中間にインターネット速度の遅さはお手上げとのことです。

弊社ではどうかというと…快適です。速度が保証されていない
インターネットですので、すべてではないという前提条件ですが、
以前の配信に書いたように日本のホームページがサクサク開けます。
日本から中国にある弊社ネットワークへの速度は、数Mbpsスピードがでています。
シンジラレナイと言われそうですが、本当です。


■ あとがき

上海、寒くなりました。冬眠したいくらいに寒いです。
クマさんの気持ちがよ~くわかります。

はじめての自転車 in 上海

先週の日曜日、上海の天気は大変良かったです。そこで何を思いついたかというと
「家からオフィスまで自転車で行ってみよう!」と考えました。
はじめてです…中国で自転車乗るのは、しかも社会人になってから自転車に
乗ることが無かったので久しぶりです。ちょうどお客様のLAN工事が
あり弊社の男性スタッフが、オフィスへ寄るとのことでしたので
一緒に自転車でオフィスまで行くことにしました。
初めて中国で自転車を乗るのに一人ではキケンですので…

まずは自転車です。中国ではスーパーで安いものは3,000円ほどで
買えてしまいますが、とりあえず弊社女性スタッフの自転車を
借りることにしました。弊社女性スタッフ…チビです。
自転車も小学校高学年用のサイズで車輪が小さいです。

男性スタッフがペダルを一回こぐ = 私は二回こぐ

非常に疲れます。というか二人並んで走行しているのを
周りから見ると笑えると思います。

中国では広い道路の場合、分離帯で車道と自転車道路が分かれているので
安全です…と言いたいところですが、自転車道路を後ろから
電気自転車やスクーターがもの凄いスピードでカッ飛んできますのでコワイです。
交通ルールは無いようで有るので以外と安心して乗れます。
30分ほどして少し慣れた頃、「結構気分爽快だなぁ~」と油断しておりました。
とその時、目の前から何か黒い物体が飛びできます…そして次の瞬間
私の鼻の中に…ホールインしていまいました。
いやぁ~。動揺しました。びっくりしました。虫が鼻の中にホールインワンです。
何があるかわからない…油断しているとキケンです。
そんな出来事もありましたが、1時間ほどで無事オフィスへ到着しました。

前の会社で駐在していた頃は、移動で会社の車かタクシーしか乗ったことが
無かったのに今の会社を起業してからは…地下鉄→バスとだんだん
コストパフォーマンスが良くなっているのは気のせいでしょうか…
お客さんのところを訪問した時、たまに「タクシーで来られたんですか?」
と聞かれるのですが、私は正直に「バスです」と即答するのですが、
想定外の答えにお客さんは一瞬、沈黙していまします。
これからマイマシーンを購入してお客さんのオフィスやデータセンターへは
自転車で出没しようかと考えていますが、そんな時「タクシーですか?」と
聞かれウソをつけない私は正直に「自・転・車」と答えてしまいそうです。

上海市内であれば自転車が便利かもしれません。会社からデータセンターまで
車で10分ほどですが、渋滞している日中は30分かかることがあります。
でも自転車だと15分です。もしデータセンターでトラブルが発生した場合は
タクシーではなく自転車でカッ飛んで行こうと思います。
スーツ着て動揺した様子で自転車をこいでいる…そんな私を見かけても
笑わないでください。


■ あとがき

中国から日本のホームページがサクサク開きます。
信じられないと思いますが、ホントです。
日中間のネットワークが遅くてお困りでしたらご相談ください。

中国のデータセンター(その6)

前回までの話し…データセンターのお兄さんから
「大口顧客用のネットワーク」へ切り替えても良いとのお言葉を
頂戴いたしました。

ということで早速切り替える…わけにはいきません。
「ネットワークの切り替え = IPアドレスの変更」です。
ホスティングサービスやネットワーク監視サービスをしている弊社としては
IPアドレスの変更は大仕事です。

私:それでは早くて来週末に切り替えすることで調整しましょう。

女性スタッフ:ダメです。遅すぎます。

私:えっ?ダメ?

女性スタッフ:そうダメです。今週末です。来週だったらこの話し
       無かったことになってます。そうなると一生このままです。

お客様への通知や切り替え準備などに最低でも10日間は猶予が
ほしいところですが…ここは中国そんは甘えというか猶予はありません。

水曜にキャリアの営業担当者と日程を調整し木曜日から新しいIPアドレスを
使えるようにしてくれるとのことでした。普通であればこの時点で
お客様に通知するべきですが、ここは中国、実際に新しいネットワークに
接続して通信が確認出来るまで通知出来ません「やっぱりダメ」ということが
今までに何度もありましたので…

木曜の午前中、データセンターへ行き通信テストをすることにしました。
が、データセンターSEの「まだ」という一言で撤収となりました。
改めて午後、データセンターへ行きようやく接続の確認が出来
お客様へ「金曜の21:00から作業のため…」と通知出来たのが夕方です。

そして金曜になりました。作業準備はというと…実は一ヶ月前から
今回のことは予知しておりDNSサーバの設定を変更していたため
サービスが使用出来なくなる時間を最小限にすることが出来ます。
また、前回のIPアドレス変更作業時の手順書がありますので準備は完璧です。
作業開始の21:00になり予定どおり作業開始です。
サーバやネットワーク機器のセキュリティーをコテコテにかけているので
設定ミスをするとリモートから接続出来なくなり飛行機で3時間かけて
飛んでいくことになります。そのため小心者の私は作業手順書を見ながら
慎重に作業します。

作業が3分の1ほど終了した時点で急にお腹が…大がしたくなりました。
でもトイレにはトイレットペーパーが無い!そしていつも必ず持ち歩いている
ティシュペーパーも無い。人生最大のピンチです。ガマン出来ません。
女性スタッフへ泣きそうな声で「も・う・ダ・メ・で・す」と言ったのですが、
返ってきた言葉が「紙(手順書)があるでしょ」と…私は頑なに拒否したのですが、
「普通でしょ」のお言葉。その後は…ご想像におまかせします。

話が脱線してしまいましが、作業の方はというとスッキリしてからというもの
非常に順調に作業が進行し02:30頃に設定と確認作業が終了しました。
肝心の通信品質ですが、データセンターとオフィスとの間が
以前は「遅延が40ms」「速度が200Kbps」だったのが切り替え後は
なんと「遅延が4ms」「速度が2Mbps」とどちらも十倍アップです。
データセンター間も「遅延が3ms」「速度が10Mbps」ブラボ~です。
日本のホームページも(すべてではありませんが)サクサク開き
日本にいるみたいです。切り替えから1週間以上経過した現在も絶好調です!


■ あとがき

日中間のネットワークが遅くお困りでしたらご相談ください。

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中国のデータセンター(その5)

日本のホームページがサクサク開きます!
すべてのホームページではありませんが…かなりスピードアップしました。
なぜかと言うと…データセンターにあるProxyサーバを経由しているからです。
単純にデータセンター経由にすれば速くなるわけではありません。
中国特有の対策(?)があります。

夏頃から中国国内のインターネットで一部急激に速度が低下したり
一部経路が遮断されたりなど…ヘンな現象が起きており対策に悩んでいました。
第2データセンターを開設したのも1つの対策です。
原因となっているルータは特定しておりキャリアに対策をお願いしているのですが
キャリア側からは「ハッカーだ」とか「ネットワークが混んでいる」との
回答しかありません。弊社のように大企業のバックがまったく無い弱小企業は
全く相手にしてもらえません。というか…日本の名の知れた大企業でも
無理と思います。(経験者です)

先々週の火曜日の夕方、オフィスとデータセンター間の回線速度が急激に
遅くなったため、すぐさまデータセンターへ駆けつけました。
そして到着した頃には…復旧してました。原因がわからないと不安ですので
データセンターのSEを呼ぶことにしました。数分後…お兄さんがやって来ました。
いつもとは違う人です。担当者が変わったようです。弊社の女性スタッフが
説明してます。そのお兄さんの話しによると「6月にバックボーンネットワークの
構成を変更した」とのことです。もちろんこの話しは聞いていません。
さらに「データセンター内で大口顧客と一般顧客のネットワークを分けた」と…
以前から不思議だったのですが、弊社のデータセンターがある場所は
欧米のビック企業も利用しています。ネットワークトラブルは絶対許されません。
この話しを聞いて納得しました。ようするにVIPサービスというやつです。

弊社の女性スタッフがいつもと様子が違います。何がって…いつもなら非常に
攻撃的な口調で抗議するのですが、今回は…「困ってるの~ぉ」
「どうしょ~ぉ」とかチョットぶりっ子入っています。
寒いです…データセンターの空調が…

この対応(作戦)が効いたのかお兄さんが、御社のネットワークはトラブルが
無いので…ということで何と「大口顧客用のネットワーク」へ切り替えても
良いとのお言葉を頂戴いたしました。

長くなりそうですので続きは次回お届けします。


■ あとがき

日中間のネットワークが遅くお困りでしたらご相談ください。

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中国のデータセンター(その4)

今年の夏に第二データーセンターを開設しました。
その時の出来事をお届けします。

障害対策と負荷分散を目的に現在あるデーターセンターとは違うキャリアに
データセンターを開設するために場所を探していました。
そしてみつかったのは、オフィス目の前にあるバス停から30分の場所です。
距離的にも設備的にも妥当です。契約などの手続きをして
いざ機材を搬入する日になりました。データセンターは4階にあります。
弊社男性スタッフが10Kg以上あるサーバを両脇に抱え階段を昇って行きます。
階段って…そうですエレベーターが無いのです。
ひ弱な私には当然無理ですので1階で機材の番犬役をして待つことにしました。
そしてスタッフが戻って来ました。先ほどより明らかに疲れています。
「大丈夫?」と聞くと「ダ・イ・ジョウ・ブ」と苦しそうに答えます。
(大丈夫じゃなかったらこまります)
機材の搬入が終わり機器の設置と配線だけしてその日は撤収しました。

翌日、ネットワークに接続して設定と通信テストです。
FirewallにLANケーブルを接続した瞬間…ランプが激しく点滅してます。
非常に激しく…普通ではありません。データセンターのスタッフを呼んで
聞くことにしました。すると私には分からないのでネットワーク担当者へ
電話で聞いてとのことです。さっそく電話して事情を説明したところ回答は
「そのIPアドレスは昔から使っているので普通です」…The END。
全然話になりませんダメです。これは想定内の出来事ですので動揺はありません。
中国ではいくらカンペキに準備をしても90%以上の確率で問題が発生します。
すでに時刻は16:30を過ぎています。そろそろ17:00です。
ネットワーク担当者の仕事が終わる時間ですので追求しても無駄です。
ということで私は詳細原因を調査することにしました。
通信内容を調べてみると…ファイルダウンロードのリクエストです。
しかも何のファイルかというと…映像ファイルです。
まだサーバを立ち上げていないのに1時間に4000アクセスとは明らかにヘンです。
さらに調べてみると…以前このIPアドレスを使用していた会社が
(違法な)映像ファイルのダウンロードするようにしていたようです。
会社名やどんなファイルを置いていたかもつきとめました。

翌日、その情報をデータセンターの営業担当者へ連絡しクレームしました。
そして待つこと1時間…30分後に別のIPアドレスを使用出来るようにする
との連絡があったのでオフィスからデータセンターへ行くことにしました。
そして…今度は問題なく通信することが出来ました。
オフィス(2Mbps)で使用しているプロパイダはデータセンターと同じであり
回線速度は1Mbps以上でています。遅延も5msと問題ありません。
無事に第二データーセンター開設となりました。


■ あとがき

上海から日本へのインターネットアクセスが早くなりました。
ホームページによっては日本にいるみたいにサクサク開きます。
それはなぜか…次回のメルマガでお届けします。

日中間のネットワークが遅くお困りでしたらご相談ください。

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F1グランプリ in 上海 2006

行ってきましたF1 中国グランプリへ!
一日目と三日目を観に行きました。昔からF1はテレビで観ていたのですが、
サーキットで観るのは初めてです。

まずはサーキットまでの行き方です。
上海市内の数箇所から無料バスが運行されています。私は上海体育館から
乗りました。所要時間は渋滞がなければ約50分です。
高速道路をカッ飛します。高速バスではなく普通の路線バスで…
本当の意味の高速バスです。

上海サーキットに到着し降りるとすぐ入り口ゲートがあります。
チケット確認後、手荷物検査です。

検査員が「カバンを開けなさい」との指示

カバンを開けます。

検査員はぜんぜん見てません。別の検査員とお喋りしてます。

手荷物検査通過です。

一日目は「フリー走行」です。14:00から開始です。12:30頃到着しました。
まだ観客スタンドには到着してませんが既にエンジン音が聞こえます。
以外と音が小さい…と思い観るとポルシェのレースでした。
待つこと1時間半のちょうど14:00。遠くからF1マシンが1台近づいてきます。
エンジン音がデカイです。さらに近づいてきました…爆音です。
何と表現したら良いのか…心地良い爆音です。
その後、たて続けに2台3台4台と隊列を組んでカッ飛んで行きす。
1台ならまだしも5台まとめて来ると….耳がヘンになります。しかも
床が振動してます…このまま観客スタンドが倒壊するかも…
爆音に感動した一日目でした。

そして決勝のある三日目の朝です。
上海体育館へは10:30に到着しました。すでにバス待ち行列が300mほどに
なっています。バスに乗る前にケンタッキーへピットインしようと
考えてましたが…無理です。すでにケンタッキーの中が大渋滞です。
諦めてバス待ち行列に並ぶことにしました。
1時間は覚悟してましたが…20分ほどでバスに乗車出来ました。
高速道路、相変わらず路線バスなのにカッ飛んで行きます。
高速を降りてサーキットが近づくとさすがに渋滞です。しかし15分ほどで
駐車場に到着です。と、そこにあるのは…今までに見たこと無い数の…
路線バスです。ざっと500台以上、日本ではお目にかかれない光景です。

バスを降りてゲートでチケットチェック&手荷物検査(見てない)です。
客席スタンドでワクワクしながら待ちこと1時間…キタァ~爆音です。
スタート直後は22台がたて続けに通過するためものスゴイ爆音です。
F1マシン…アンビリ~バブルです。直線コースからコーナーへの
ツッコミはお見事です。時速300Kmは出ていると思われるスピードからの
ブレーキ…U・F・Oみたいにカクッっと方向を変えコーナーを爆走して行きます。
レース内容は非常に楽しめました。
そして大満足の三日目が終了し帰路についきます。

正直バスの1時間待ちは覚悟してました。しかし!待ち時間は…0分
どんどん来ます…バスが、高速道路を通りますので全員座れます。
上海サーキットから上海市内へは何ルートか高速道路があるので渋滞なしです。
今回感心したのはF1マシンの爆音もさることながら中国の交通網です。
ワンだふるです。来年も行きます!


■ あとがき

そろそろ上海蟹の季節です。

サーバのクラスタリング

今回はサーバのクラスタリングについてです。
中国で仕事するようになって5年以上になります。
初めて中国でネットワークを構築した時は機器の納期が遅いのと不良品が多い
ことに戸惑っておりました。しかしそれ以上に困ったのがハードディスク。
日本で購入したものに比べ壊れやすいことです。
サーバのハードディスクはそれほど壊れませんが、PCのハードディスクは
よく壊れます。なぜかいつも保証期限を一ヶ月弱過ぎたころに壊れます。
中国はホコリが多いから…ニセ物…など色々考えました。
最近知ったのですが、中国では一度壊れたハードディスクをメーカーが
修理しそれが店頭で新品として売られています。

ここ数年、CPUやハードディスクが高速化して発熱量が増えましたので
空調設備が整っていない場所へサーバを設置するとハードディスクの耐用年数が
短くなるというのはあると思います。

色々対策を考えました。今では常識ですが、まずはRAID構成にするです。
RAIDにしていても壊れた時に電源入れたまま交換出来る高価なタイプでないと
よろしくありません。特にホスティングサービスをしていると
サーバ停止=信頼を失います。

次に対策としてロードバランサーを導入するです。テストしてみましたが、
今回の構成には合いません。しかも高価なロードバランサーを2台以上
導入しないと、1台壊れたらサービスが停止してしまいます。

ということでクラスタリングが妥当ではないかという結論になりました。
さっそくクラスタリングのソフトウェアを調査してみました。
Webで調べた情報を見る限り今回の構成に合いそうなものが多数あります。
しかし…どれも高いです。必要な機能とコストがあまりにもかけ離れています。
そこで以前から気になっていたオープンソースのクラスタリングソフトを
テストしてみることにしました。ソースコードをダウンロードして
コンパイル…インストールそして…起動…OKです。
まずはLANケーブルを抜いてテストです…うまく切り替わります。
続いて1台のサーバでサービスプロセスを停めてテストです…OKです。
すばらしいです。切り替えるタイミングやスクリプトで色々調整出来ます。
商用製品のようにGUIでというわけにはいきませんが、逆にそれがいいです。
設定ファイルを調整してしばらくテスト稼動させましたが問題ありません。
ということで共用ホスティングサービスで使用するサーバはクラスタリングに
することにしました。

しかし小心者の私としてはクラスタリングではまだ安心出来ません。
OSが停止したらどうしよう…現場へ行くまで原因が判明しないのは心配です。
ということでサーバは、OSが停止していてもリモートで操作出来る物を導入しました。


■ あとがき

ホームページのトップページを久しぶりに更新してみました。
ホスティングをメインにしています。

https://www.evolutionnetworks.net

最近、上海は急激に涼しくなりました。次回はデータセンター構築の話しです。

プロパイダーのトラブル(その2)

プロパイダーのトラブル…その続きです。
翌朝になっても復旧しません。時刻は8:30。問い合わせが殺到し始めました。
女性スタッフが、プロパイダーAへ電話してます。ちょっとキレてます。
そうしている間も私の携帯が鳴ります。事情を説明しお客様からも
プロパイダーAへ問い合わせて頂くことにしました。すると30分後に連絡がありました。
「ぜんぜんダメです。お手上げです。」とのことです。

女性スタッフが、プロパイダーAへ電話してます…完全にキレてます。

女性スタッフ:まだダメです!どうなってるの!

プロパイダーA:原因はプロパイダーBから大量のデータが流れてくるので
        ルータで遮断しました。

女性スタッフ:はぁ~?困ってるんだから早くしなさい!(キレてます)

電話の声、非常にデカイです。デカ過ぎてお客様との電話が聞こえません。
時刻は10:00。まだ復旧しません。このタイミングで女性スタッフに
状況を聞くのは危険です。(コワイです)でも勇気を持って聞きました。

私:あのぉ~。どうですか?

女性スタッフ:まだダメ!あぁ~ムカつく!

私:何か判りましたか?

女性スタッフ:プロパイダーAとBが大規模案件の受注で競っているようで
       プロパイダーAがプロパイダーBとの通信をルータで遮断しました。
       サポート担当者や技術者にも知らされていなかったようです。

ウソだろうと思いますが、中国ではありえます。

再度、女性スタッフがプロパイダーAへ電話してます。
電話の声はMAXボリュームです。「早くすれゴラぁ」みたいな口調です。
電話が終わってから数分…復旧しました!

結論、「中国の女性に逆らうな」です。


■ あとがき

中国では朝のラッシュ時、15分歩けばかなり高い確率で喧嘩している
光景を目にします。そうしないと中国では生きていけないようで
小心者の私にとっては非常に厳しい世界です。