中国でのデータセンター選び

インターネットでニュース記事を見ていたところ
中国のデータセンターについての記事が増えているようです。
中国へ進出してからしばらくするとグループ企業の
社内システムをデータセンターに統合するということになるとのことです。

その記事によると..「人民解放軍が護衛するDCなら安全だ」と書いてあります。
ホッ本当ですか?日本人的な考えでは「軍の警備=安全」となるのでしょうか?
人民解放軍が護衛しているということは政府系のシステムが
あるかもしれないので不測の事態が発生した時にネットを遮断されたり
人民解放軍に行く手を阻まれ入館することが出来ない…明確な理由無く
突然出ていけと言われる…などが予想されます。
書いている自分でも考え過ぎだろうと思いますが、何があるか
わからないのが中国です。

弊社では2005年から中国で複数のデータセンターを利用しております。
ラックの鍵や機器の搬入搬出を厳重に管理しているが、
ネットワークが普通。一方ではラックは開けっ放しであるなど
管理が徹底されていないが、ネットワークが高速であるというように
日本から出張し見学しただけではわかりません。

外からみたセキュリティやデータセンターがマルチキャリアに
対応していることを重要視するより物理的に別のデータセンターも
併用するのが良いかと思います。特にネットワークが遅いなどの
トラブル時にデータセンター側は「ハッカーです」という
回答で終了してしまいますので自社で対策を考える必要があります。
弊社ではデータセンターが利用出来なくなった時のことを考えて
複数のデータセンターを利用しております。

弊社でデータセンターとの交渉などを担当しているスタッフを
みているとデータセンターや通信会社の担当者と仲良くしています。
弊社のお客様からは「兄貴」と呼ばれています。
ハードよりソフト…特にコミュニケーションが大切のようです。
例えば電源コンセントが不足した時、普通に申請した場合、
事務的に「3営業日以降になります」で終了してしまいますが、
仲が良いと「OK今すぐ用意するぜ兄貴」となります。

データセンターを選ぶ際のポイントとなるネットワークですが、
中国国内で5~50ms、日中間で50~90msもちろんパケットロスは0%という
のがベストではないでしょうか。

↓ここにある「レスポンス(今月)」というところみていただければ
現在のネットワーク状況がわかると思います。
国慶節前なのになぜか絶好調です。
https://www.evolutionnetworks.net/support/


■ あとがき

結論…
1.データセンターは使ってみなけれわからない。
2.自分のことは自分で守る。
3.ポイントは担当者間のコミュニケーション