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上海での新型肺炎(SARS)

今回は4月ごろから騒がれている新型肺炎(SARS)について上海の状況を
お届けします。結論から申しますと騒ぎはおさまっているようです…
というより慣れてしまったというほうが正しいのかもしれません。
街中でマスクしている人をほとんどみかけなくなりました。
5月の上旬頃は3,4割の人がマスクをしていました。
地下鉄では半数の人がマスクをしていました。最近ではほどんと見かけません。
慣れというのは恐ろしいものです。

今回のSARS感染で中国では色々と変化があったようです。
まず、会社が終わってからすぐ帰宅するようになり離婚率が低下したそうです。
また、ちょっと汚い話しになりますが、道端で唾を吐く人が減ったとのことです。
確かに…唾を吐く人は減りました。衛生について考えるようになったようです。

マスクと体温計がよく売れたようです。先月、体温計を買いに探しましたが
どこにも売っていませんでした。結局、日本から送ってもらいました。
それからSARSに効くという噂でヤクルトやキムチが売れたようです。

香港と北京であれだけ感染が拡大したのに上海ではなぜか感染者が少ないですね。
上海が一番感染してもおかしくないと思うのですが….

ここで別のウィルスについて…といってもPCのウィルスです。
前回、中国ではPCの8割がウィルス感染していると書きましたが、
先日、お客様からネットワーク担当者が退職するのでネットワークの
メンテナンスをお願いしたいとの依頼を受けました。さっそく現場に行き
PCのメンテナンスを開始したところウィルス発見です!
感染ファイル数がなんと1000以上!こんなに感染しているPCは初めてみました。
とりあえず駆除はしたのですが…Windowsの再インストールしないと
治らないようです。ホームページを閲覧して感染したようです。

先月、お客様のネットワークをインターネットVPNで日本と中国を接続しました。
インターネットですので混在する日や時間帯がありますが、現在は問題ありません。
というより予想よりレスポンスはいいです。平均100ms前後です。
インターネット回線が混雑している時に音声チャットをテストしましたが、
VPN装置で帯域・優先制御をしてるので会話は問題ありませんでした。

早くSARS騒ぎが治まることを願っています。


■ あとがき

日本でテレビや新聞などで報道されているほど上海では騒がれていません。
しかし目に見えない…薬がまだ無いなどまだ不安ですね。
次回の配信は2003/07/01を予定しております。

上海でのインターネット事情(その2)

前回に引き続き上海でのインターネット事情をお届けします。
世界的に不足しているグローバルIPアドレスですが、
中国でも深刻な問題になっているようです。特に上海では固定IPアドレスを
取得するのは難しいようです。今のところ上海においてADSL回線で
固定IPアドレスを利用することは出来ません。(そのはずです)ISDNや
専用線ですと固定IPアドレスを取得できますが料金がADSLの数倍します。
中小企業でメールやウェブの利用だけであれば高すぎます。日本では
固定IPアドレスが数万円程度で利用できるので社内のネットワーク網を
専用線やフレームリレーからインターネットに流すデーターを暗号化し
あたかも専用線のように利用する技術である「インターネットVPN」の
導入が増えているようです。そこで中国へ進出されている企業でも
日本と同じくインターネットVPNで社内ネットワークの構築を
検討されているかと思います。一般的にインターネットVPNを構築に使用する
VPN装置には最低1個のグローバル固定IPアドレスが必要になります。
上海以外の都市では事情が違うと思いますが、上海では固定IPアドレスの
取得が問題になるのではと考えてます。ここで宣伝になってしまいますが、
弊社では固定IPアドレスではなく動的IPアドレスだけでもインターネットVPNを
使い社内ネットワークを構築できるシステムを開発しました。
興味がございましたら↓こちらまでアクセスしてください。

https://www.evolutionnetworks.net

次にウィルスですが、中国ではPCの8割がウィルスに感染しているとの記事を
読んだことがあります。最初はそんなことないだろうと疑いましたが
実際は…日本に比べ確かに感染しているPCが多いようです。
ウェブサーバーがウィルスに感染しておりアクセスすると
ウィルスチェックソフトウェアが警告するなんてことはよくあります。
もちろんメールでもやってきます。
ファイアウォールのログを監視していると毎日FTPやTelnetで接続を試みた
跡やウィルスに感染したウェブサーバーがウィルスをばらまいている
ログが残っています。ウィルスの感染源をたどっていくと近かったりします。


■ あとがき

連日、テレビや新聞などで報道されているように中国でSARSが感染が急激に
拡大しています。上海ではまだ数人(?)とのことですが、北京であれだけ
感染者がでているのに上海では….ちょっと不思議ですね。
次回は「上海での新型肺炎(SARS)」お届けします。
配信は2003/06/01を予定しております。

上海でのインターネット事情(その1)

上海ではダイアルアップがまだまだ大きなシェアをしめていますが
ADSLが一部の家庭や企業に普及しています。スピードは512Kbpsか1Mbpsです。
値段は日本に比べ高いのですが、サービスが昔の中国に比べ
大変改善されています。以前、何度か上海で企業の専用線を申請したことが
あるのですが、開通までに2~3ヶ月かかりました。雨が降っているので
工事担当者が来ないということもありました。ADSLと専用線を単純に
比べることは出来ませんが、ADSLの申請から開通まで
上海電信局(日本でいうNTT)の担当者の話しによると
「2週間以内に開通します!」とのことでした。半信半疑に開通を
待っていました。すると…10日間で開通しました。ADSLは局からの
距離にもよりますが、自宅、会社ともに性能は400Kbpsぐらいで回線品質も
問題ありません。開通してから数週間後、上海電信局から電話がありました。
「先日、開通しましたADSLに問題はございませんか?」私は驚きました。
なぜかと言いますと…中国では顧客へのサービスが良くなくても需要があれば
売れるという需要と供給の関係があるように思えるからです。
一般的にお店の店員の対応は「売ってあげるけど要らなかったら買わなくても
他の人が買うからいいよ」という感じです。しかし変わってきているようです。
中国は遅れているというイメージがありますが…確かに遅れている
部分もありますが、発展のスピードは日本の数倍に思えます。
「顧客満足度」という概念が普及しいていけば生活水準が日本と同じか
それ以上になる日もそう遠くはないように思えます。

以前、中国政府によって中国から海外のサイト(Googleなど)へのアクセスが
遮断されたというニュースを聞いたことがあるかと思いますが中国では政府が
インターネットでのやり取りを監視しているようです。2月末、ある日の朝
いつものようにPCを立ち上げニュースサイトをチェックしていたところ
いつもより遅いと感じました。仕事柄いつもインターネット経路をチェック
しているので同じように確認してみました。すると…なんと10倍以上も
遅くなっています。IT関連のニュースサイトには中国政府がデータを監視する
装置を設置したためインターネットの速度が遅くなっているとのニュースが
ありました。さっそく監視装置を探してみました…ありました。
日本への経路を調べてみるとすべて監視装置を経由する設定になっていました。
なぜ監視が強化されたかというと3月は「全国人民代表大会」が
開催されるからです。3週間ほど監視は続けられました。現在のスピードは
以前と同じ速度に回復しています。このようなことがあるとやはりここは
中国だなと実感します。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?ここで一つ便利な情報をご紹介します。
上海でダイアルアップを使用してインターネットを使いたい場合「8163」が便利です。
これは電話番号、ログインID、パスワードすべて同じです。
プロパイダーへの申請は必要ありません。電話料金と一緒に請求されます。
都市によって色々な番号があるようですので現地の人に聞くのが一番早いです。
次回は「上海でのインターネット事情(その2)」をお届けします。
配信は2003/05/01を予定しております。

上海での交通事情(その2)

前回に引き続き交通事情その2をお届けしまします。
上海市内の移動にはバスと地下鉄が安くて便利です。
上海市内のバスは小型や空調無しのバスで約15円、空調付きだと約30円です。
距離によって値段が高くなりますが100円以下です。
行き先はバスに表示されている番号によって決まっています。

バスに乗るときですが、まずバスが来たら待っているのではなく
バスへ向かうことが基本です。バス停の前でただ待っているだけだと
置いていかれます。ですのでバスが来たら皆走り出します。
乗り心地はと言いますと…これがスゴイです。急発進、急ブレーキ、
急カーブとにかくすべてが急です。直線道路はフルアクセルです。
渋滞時にはたまに反対車線を走っちゃいます。何でもありです。
そこまで急がなくてもと思います。中国人の話しによりますと
バスの運転手にとって人は荷物であるとのことです。納得。
2階建バスは眺めがよく快適です。でも1階へ降りる階段は狭くて
急勾配ですので信号が赤の時に降りるほうが安全です。
じゃないと痛いめにあいます。

バスの車内には液晶モニターが取り付けられている車両もあります。
「次は○○に停止します。」と表示されたり音楽やビデオが流れています。
これってストリーミング配信?と思ったのですが、どうも違うようです。
毎回、同じなんです。そしてハングアップします。なぜなら…
Windows98だからです。「ビコッ」というPCを再起動する音を毎回聞きます。
でもバスに搭載されているPCはOS以外は耐久テストに合格ですね。

次は地下鉄についてです。1号線,2号線,3号線があります。
3号線は地下ではなく地上を走っています。約30~75円くらいです。
早くて本数も多いので便利です。乗り心地は快適です。
でも改善されたらいいなと思うことが1つあります。
乗り降りです。同時なんです。降りる人と乗る人が….
ラッシュ時はすごいです。降りる時は早めにドア付近まで行かないと
降りれなくなりそうです。駅のホームにある電光掲示板は最新型の
プラズマディスプレイです。これもWindowsかもしれませんが
まだ1度も再起動画面はみてません。Windown2000かもしれませんね。
プラズマディスプレイには次の電車が来るまでの時間が
秒まで表示されとても便利です。

次はタクシーについてです。初乗りは約150円(深夜は約200円)です。
日本に比べ車内はきれいではありませんが雨の日なんかは助かります。
よく海外で高い料金を請求されるという話しを聞きますが
上海ではほとんどないようです。でも急いでいる時に限ってわざと
遠回りされることもたまにあります。「何で?」と聞くと
「今、渋滞しているからこっちのほうが早いんだ。」と言います。

昨年末にリニアモーターカーの試運転が開始され最近まで一般に
土日だけ公開されていたようです。日本では何十年も前から
リニアモーターカーのテストされているようですが…
中国の発展スピードにはいつも驚きです。

最後に空港へのアクセスについてです。上海には2つ空港があります。
虹橋空港と捕東空港です。今は一部の国内線を除きほとんどが捕東空港から
発着しています。虹橋空港へは上海の中心から近いのですが、
捕東空港は1時間ほどかかります。タクシーだと約2300円かかります。
でも空港行きのバスだと同じ1時間で約300円くらいで行けます。
リニアモーターカーだと7分で着くそうです。早い!


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?上海ではバス、地下鉄が安くて便利です。
先月末くらいより中国から海外へのインターネットが急激に遅くなっています。
原因は中国政府が監視装置を設置してインターネット上のデーターを監視している
からだそうです。確かに経路を調査したらある地点で急激にスピードが
遅くなっています。「全国人民代表大会」が開催されていたので関係している
かもしれません。次回は「上海でのインターネット事情」をお届けします。
配信は2003/04/01を予定しております。

上海での交通事情(その1)

上海の交通事情についてまずは基本情報から…車は左ハンドルの右側通行です。
赤信号でも車は右折可能です。ですので歩行者信号が青だからといって
左右確認せずに安心して渡っていると右折の車がものすごいスピードで
進入してきます。人がいても基本的にクラクションは鳴らしますが
あまり減速しません。日本と中国の交通事情の違いは何といっても
中国では人より車が優先ということでしょう。ようするに小さいほうが弱いのです。
歩行者信号が青でも車やバイクが来たら人は止まります。

先日、横断歩道を渡っている時のことです。横から車が来ました。
歩行者信号は青で車の信号は赤です。もちろん私は横断歩道を歩いており
何も問題ありません…と思ったら車がこちらに近づいてきます。
どんどん近づいてきます。とうとう横断歩道まで車が進入してきました。
そして「コツン」….そうなんです。接触してしまいました。
スピードは数キロでしたので怪我はありません。私は信号を確認しました。
確かに歩行者信号は青です。ドライバには私が見えています…理解できません。

ある日の朝、会社へ向かう途中での出来事です。横断歩道で信号待ちをしてました。
近くには警察が交通整理をしています。すると歩行者1名が赤信号を無視して
渡っています。反対側の横断歩道も数名信号を無視して渡っています。
警察が気づきました。どちらを止めるのかなと見ていたら1名の方を
止めて注意してました。中国では歩行者信号を守る人はあまりいないようです。
というより車が来ないのに赤信号で信号待ちしているのはヘンに見えます。
タクシー待ちでもしているのかと思われます。でも交通ルールは守りましょう。

自転車にも交通ルールがあります。専用道路もあります。中国と聞くと
自転車が多いと思いうかべるかたも多いと思いますが、本当に自転車が多いです。
特に朝の通勤ラッシュ時はすごいの一言です。これだけ多いと毎日、警察に
止められ注意されている光景をみます。よく観察しているのですが、
なぜ警察に止められているのか…進行方向が決まっているようですが
未だ自転車の交通ルールが理解できません。

中国では自転車は荷物を運ぶための道具としてよく活用されています。
両脇に冷蔵庫を抱えている光景を見た時は目を疑いました。なんでもありです。

歩道には自転車やスクーターも走っています。ある日、歩道を歩いていると
前から自転車が2台並んで近づいてきました。二人はおしゃべりしているようで
私に気がついてくれません。そうしているうちにもどんどん近づいてきます。
思わず「痛い!」と叫ぼうとした瞬間うまくかわしていきました。
自転車を乗るときくらいはよそ見はしないでほしいものです。
狭い歩道を歩いている時も同じで向かい側から人が来てもすれすれまで
避けようとはしません。ですので肩がぶつかります。毎日です。
日本人からするとちょっと不快です。

こちらでは車の運転に譲り合いという考えはないようです。
相手がバスやダンプでも譲りません。ですので合流地点はめちゃくちゃです。
よく接触事故でもめています。私は車の運転が大好きです…でも運転しようとは
思いません。なぜだかおわかりだと思います…そうなんです限りなく
100%に近い確立でトラブルに遭遇しそうだからです。移動手段はもっぱら
バスと地下鉄です。安くて安心でも…この続きは次回お届けします。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?どこから自転車や車が来るかわかりませんので
中国では十分注意して歩きましょう。先月末ホームページをリニューアルしました。
→http://www.evolutionnetworks.net
まだまだこれから改善していきたいと考えてますのでご意見、ご感想ありましたら
お待ちしております。次回は「上海での交通事情(その2)」をお届けします。
配信は2003/03/20を予定しております。

上海でのパソコン事情について

個人でPCを購入する場合、日本では家電量販店やパソコンショップまたは
インターネットショップで購入すのが一般的ですが、中国では専門店での
購入が一般的です。どのような専門店かというと1つのビルに小さな店舗が
100店以上はいってます。メーカー製のデスクトップやノート型PCはもちろん
何といってもPCパーツの店が大多数を締めています。
PCケースのデザインは日本と比べ派手で種類も豊富です
ハードディスクやメモリ,CPUは日本に比べ少し高いようです。
海外有名メーカー品も多数そろっています。

ここで体験談を1つ。あるお客様にパソコンショップで機器を購入し
納品した時のことです。最新のマニュアルを入手しようと思いメーカーの
ホームページで製品を調べてみました…けど無いのです。何度探しても
無いのです。今度は検索サイトで調べてみました。すると…有りました。
でもホームページのデザインが明らかに先ほど見ていたものと違います。
よ~くみるとメーカー名のスペルが1文字違ってました。しかも真ん中の
一文字が!これはもしかして…そうなんです。「コピー商品」…
じゃなくて「まったく違うメーカー」だったんです。
メーカーの思惑にはまってしまいました。お客様と二人で
「へぇ~。箱も立派だね。中国のメーカーもやるねぇ~…」と
感心してしまいました。ちなみにその機器は問題なく稼動中です。
買うときにはメーカー名をジ~ックリ確認しましょう。
「これは安い!」とすぐ買ってしまうと…チッ違う…「SONY」じゃなくて
「SOMY」だ!ということにならないように注意しましょう!
でも個人用途として安くて壊れなければいいかなと思ってます。
それほど中国の技術は発展してます。

休日のパーツショップはいつも人で混雑してます。PCマニアではなく
ごくごく普通の人たちです。なんで?と思うほど混んでいます。
こちらでは一般の人でもパーツを購入します…とはいっても自分で
組み立てるのではなくお店の人に組み立ててもらいWindowsをインストールして
動作確認出来たものを購入します。安いものですとモニター込みで10万円
以下で買えます。メーカ製より安いので人気があるようです。
自分で組み立てるのが面白いのにと言いたくなりますが…
何が入っているかわからないより目の前で組み立てているのを見てから購入するのが
安心だということのようです。それもそのはず中国でものを購入する時は
必ず箱を開けて中を確認します。ここで体験談をもう1つ。
ドライバなどの工具を買おうと思いお店に行きました。「工具セットありますか?」
と尋ねたところ「あるよ。これどう?」箱の絵を見るとコンパクトながら
必要な工具がすべてそろっていました。中を確認しました。すると…
ペンチとニッパーが無いんです。「これ足りないよ!」と言ったら
別のものを出してきました。確認するとすべてそろっていましたので
購入することにしました。2割,3割当たり前の世界ですので
さっそく値引き交渉開始です。言い値で買ったら必ず後悔します。
流暢な中国語…さらには上海語であればさらに値切れます。
2割引きにしてもらい少し得した気分で店を後にしました。
そして…部屋に戻り箱を空けました…「なっ無い!」
ペンチとニッパーが無いんです。いつの間にかすり替えられていました。
物を購入する時は十分確認しましょう。

日本語Windowsで中国語を扱う方法ですが、Windows2000以降ですと
InternetExplorerやOutlook,Word,Excelなどの使用は問題ないようです。
印刷は中国で購入したHPのプリンタで日本語印刷は問題なく出来ています。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?全世界のインターネット人口の割合がアメリカに
次いで中国が2位だそうです。なるほどパソコンショップの混み具合は納得です。
先日、横断歩道を渡っているとき車と接触しました。ということで
次回は「上海での交通事情(その1)」をお届けします。
配信は2003/03/15を予定しております。

中国の電源事情について

中国国内の電圧は220ポルトで周波数は50ヘルツです。
日本は100ポルトなので、日本で使用している電器製品を使うには
変圧器が必要です。ただし最近の電器製品は100~240Vに対応しているものが
多いのでそのまま使えますが接続前には必ず確認しましょう。
ホテルによってはシェーバー用に110ポルトのコンセントがあります。

変圧器と聞くと重たいという印象ですが、小型の電器製品1つだけ接続する
のであれば小さなアダプタくらいの大きさの変圧器が1000円以下で売っています。
お店で「変圧器ありますか?」と聞いたらアダプタが出てきたので「違う」と
言ったら店員に「これが変圧器だ」と言われました。よくよく見ると変圧器でした。
軽くて便利ですが、ちょっと不安です。壊れては困るものであれば
ちゃんとした変圧器を買いましょう。

コンセントの形状には「Aタイプ」「Oタイプ」「BFタイプ」があります。
文書では形状を表現できませんが、「Aタイプ」が日本と同じタイプで
「Oタイプ」と「BFタイプ」3つ穴があるタイプで日本にはありません。
上海では「Aタイプ」と「Oタイプ」が一般的です。
変換タップ1つあるとたいていどこでも使えます。

コンセントの数が足りない場合に使う電源タップ(OAタップ?)ですが、
たいてい電源ON/OFFのスイッチが付いています。少し高いものだと
ヒューズが付いており過電流が流れても保護するようになってます。
オフィスで何度か漏電したことがありますがヒューズがとんだだけで
機器には異常ありませんでした…が当然ブレーカーが落ちました。

ビルによっては電圧が不安定なところもあります。
たまにUPSから「カチッ」という音が聞こえます。これは一瞬バッテリーに
切り替わった時の音です。停電トラブルは今まで経験したことがありませんが
場所によっては電圧が不安定であるようです。PCにもUPSを接続したほうが安心です。

コンセントを差し込む時に青い火花が散ることがよくあります。
最初は驚きましたが慣れると気になりません。
逆に火花が出ないと「アレッ電源きてるかな…」と疑ってしまいます。
中国人の話しによると「感電死するから火花には触れるな」とのことです。
確かに220ボルトでは危険です。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?日本では漏電やコンセンの形状を気にすることは
あまりありませんが、上海では特にPCなどの精密機器には注意が必要です。
PCの故障原因の一番が電源とのことです。
次回は「上海でのパソコン事情について」をお届けします。
配信は2003/03/01を予定しております…明日です。

中国のデータセンター(その7)

久しぶりにデータセンターのネタです。
中国へ進出している日本の通信会社やSI会社などがよく
「マルチキャリアデータセンターで通信の問題を解決!」と
宣伝しております。ようするにデータセンターに中国電信と中国聯通の
回線を引いているのでスゴイよということです。非常に気になります。
使ってみたいです。イヤ…使います。
ということでデータセンターの選定です。

日系企業であれば当然、日本の通信会社やSI会社がサービスしている
データセンターの利用を検討すると思います。
弊社も検討してみました。結論…無理です。

理由その1…高い。

日本の通信会社やSI会社が自社データセンターと宣伝しておりますが、
実際は中国の通信会社などのデータセンターを利用しているのが
ほとんどです。ということは直接そこと契約すれば良いのです。
ただし、日本のようなサービスを受けたければ日本の通信会社や
SI会社のデータセンターを利用するのが良いかと思います。
一番大変な中国の通信会社とのトラブルも対応してくれると思います。

理由その2…弊社(私)のワガママを聞いてくれそうにない。

弊社は大企業ではありません。日本の企業は弊社のような弱小企業が
「そんなのイヤだぁイヤだぁ」と言っても聞いてくれそうにありません。

ということで結局、10年程前から付き合いのある中国の通信会社を
利用することにしました。ここなら弊社(私)のワガママを
聞いてもらえそいうです…イヤ聞いていただきます。


■ あとがき

次回はデータセンターの利用開始までをお送りします。