プライベートクラウド(その1)

クラウドと言ってもIaaS,PaaS,SaaSなど色々ありますが、今回は
リソースをオンデマンドで提供するIaaSです。簡単に説明しますと
PCのブラウザで管理画面を開きクリックしていくと
数分でサーバーが出来てしまうというサービスです。
プライベートクラウドとはIaaSを自社のインフラに導入するというものです。

数年前まだIaaSという用語が使われていなかった頃の話しです。
そのころは「オンデマンド…」という用語だったと思います。
CPUやハードディスク、メモリが足りなくなったらハードウェアを
追加する…という概念に大変興味を持ちました。
でもその当時は「難しそう」とか「高そう」というイメージで
自社で導入するのは無理と考えておりました。

その後、VMwareやCitrixなど「仮想化OS」を提供しているメーカーが
企業のネットワークにクラウドを構築する製品をリリースしました。
しかし…ライセンスが高い。さらに必要とするストレージがSANなど
高価なインフラを必要とします。簡単に検証することは出来ません。

あれから数年…出来ました。弊社でもプライベートクラウドが…
何と今ではオープンソースソフトウエアだけで構築出来てしまいます。
時間とやる気と…そしてちょっとした気合があれば出来ます。
ITインフラの構築・運用の仕事を始めて15年ほどですが、
VPN以来のワクワク感です。

そもそもプライベートクラウドを導入する目的ですが
正直言いますと私の仕事が楽になる…それだけ…ではいけません。
テンプレートからOSを起動、稼働中の「仮想サーバー」を
他の「物理サーバー」へ停止せずに移動、データセンターを選択して
サーバーを起動…などなどSEが幸せになれる機能が盛り沢山です。
「物理サーバー」を「仮想サーバー」へ集約するだけでは得られない
メリットがあります。

プライベートクラウドのサービス提供にあたり
ネーミングは日中間大容量ファイル送受信の「EN-Disk」に続く
シリーズネタとして「EN-Cloud」としました。

https://www.evolutionnetworks.net/service/cloud.html

今、上海ですが今週後半から東京です。デモのご希望があればご連絡ください。
日本から数分で中国のデータセンターにあるインフラ上でサーバーを作成…
しかも日本から超高速アクセス…というデモをいたします。

次回は実際に構築した時ことをお送りします。


■ あとがき

毎年恒例のF1チャイナグランプリを観に行きました。
マスクしている人は少数でしたが、例年より外国人が少なかったような
気がします。