検索:

オフィス移転(その3)

家具やカーペットも決まり最後は電話です。
今までは外線1本でしたので電話機は日本から持って来た
コードレス電話機付きのFAXを使用しておりました。今回はPBXとFAXサーバーを
導入しようと考えました。

まずはPBXです。昔からあるPBXではなく弊社はIT企業ですのでIP-PBXです。
しかも購入するのではなくオープンソースのIP-PBXを使用し自前で
構築する方法を選びました。

サーバーの設定方法はインターネットに多数のドキュメントがあるので
問題ありません。難しいのは外線との接続です。IP電話と外線を接続する
ゲートウェイを購入し設定するのですが、なかなかうまくいきません。
1週間ほどかけようやく出来た時は、足元で寝ているネコ様を起こし
「出来ました!」と報告しました。それに対しネコ様の反応は…
「はぁ?何?飯か?」とのことでした。

次にFAXサーバーですが、WindowsServerに標準機能としてありますので
これを使用することにしました。これ便利です。

中国ではスパムFAXが非常に多いように思えます。格安航空券のFAXは
よく送られてきます。いろいろなFAXが送られて来ますが、
日本のビジネスマナーを教えますというFAXが何度も送られてくることが
ありました。その会社へ電話し送らないように言いましたが何度も
送られてきます。そんな会社からマナーは教わりたくないです。

FAXの送信はPCからそのまま送信出来ます。受信も送られて来たFAXは
ファイルサーバーへ格納しメールでも届くようにしてあります。
これで紙やインクを使わないのでエコです。

移転の準備が終わりいよいよ引越しです。
でも本当はオフィスを移転したくはありません。なぜかと申しますと…
ネコ様と遊べなくなってしまうからです。これは非常に深刻な問題です。

ネコ様は、毎朝オフィスへやって来て私の足元で爆睡します。
ヒゲを引っ張っても起きません。たまにピクピクしながら寝言で何かを
話しています。

一時期、子猫4匹が弊社オフィスに住んでおりました。
ラックマウントサーバーの空き箱を2個つなげて家にしていたのですが、
大きくなり自分で箱から出てオフィスの中を暴れまくっていました。

そんなネコ様たちともお別れです。女性スタッフに
「このオフィスの契約を継続しましょう」と申告したところ
「ネコと遊びたいんでしょ?ダメ」と間髪いれずに却下されてしまいました。

今度、このオフィスに入居する企業は驚くと思います。
まさかネコ付きの物件だとは…

↓ここに写真がありますので仕事の息抜きに観てください。

上海ねこのひとり言 https://cat.evolutionnetworks.net


■ あとがき

オリンピックを直前に控え中国のISPバックボーンで色々やっているようです。
先日、あるルートで遅延が発生するという現象が発生しましたので
ルーターを特定しISPにクレームしたのですが、あまりにも影響範囲が
広かったせいか数日で復旧しました。

オフィス移転(その2)

前回は、突然のオフィス購入とまで書きました。

契約から約1年半後…オフィスが完成したとの連絡がありました。
さっそくワクワクしながら観に行きました。なかなかいいです。
一般的に中国の物件はコンクリートむき出しの状態で引き渡されるのですが、
購入したオフィスはすでに天井や壁、床などは内装工事がしてあります。
あとは電源とLAN配線、カーペットをひいて家具を入れればほぼ完成です。

弊社の男性スタッフは以前、電気工事の仕事をしていたとのことで
今回オフィスの件は任せることにしました。

まずは電源とLANの配線です。パイプに線を通し壁にコンセントを
埋め込んで…なかなかきれいに出来ています。もちろんLAN配線も完璧です。

次にオフィス家具…選定にあたりカタログを見ながら全員で話し会いをします。
レイアウトや色などは決まりました…がすんなりと決まるわけありません。
メーカーの選定でもめました。中国メーカーと日本メーカーこれが
問題になりました。デザインなどはほぼ同じものがあります。

私の考えは…品質や問題発生時のことを考え日本メーカーのものが
中国メーカーより2割高程度であれば検討しようかとの考えです。

男性スタッフはといいますと…ある中国メーカーのものは
日本メーカーと同じ工場で作っている。また別のメーカーは
同じデザインで安いから中国メーカーの方が良いとの意見です。

とりあえず見積もりをもらうことにしました。すると…
ある中国メーカーは確かに安い。そして別の中国メーカーは
それなりの値段です。そして日本メーカーは…その中間です。
検討の余地なしということで日本メーカーに決定!
といきたいどころですが、男性スタッフは非常に不満のようです。
「自分は工場まで見に行って調べたのに何でだよ」とのことです。
でも私は説明しました。素人からみると品質は同レベルに見えます。
しかし輸送時に傷やヘコミができたり、同じものでも微妙に色が違う場合も
あります。その時のメーカー側がどのように対応してくれるかです。
日本メーカーであればすぐに対応してくれると思います。
中国メーカーでも対応してくれると思いますが、それまでの交渉が
非常に大変です。いざとなれば日本メーカーであれば私が交渉出来ます。
ということを数日かけ説明し男性スタッフは納得しました。(と思います)

次回は電話から移転完了までをお送りします。


■ あとがき

オリンピックが近づくにつれ「オリンピックだから」という
理由で色々と規制が厳しくなっております。データーセンターへの機器搬入や
搬出はもちろん障害時にも入館出来なくなるとのことです。
ホームページがハッキングにより改竄された場合、
ネットワークを停止するとのことです。

オフィス移転(その1)

7/1新しいオフィスへ移転しました。

それは2006年末の出来事でした。日曜日の午後、オフィスで仕事をしていると
携帯電話が鳴りました。相手は弊社の女性スタッフです。
「いいオフィスがあるので来てください。」とのご指示です。

さっそく指定の場所へ向かいました。オフィスから歩いて10分ほどで到着です。
そこはオフィスビルのショールームになっており中では弊社の女性スタッフが
営業らしき人物と話しをしております。私は隣にお座りし話しを聞きました。
何を話しているのかはだいたい理解できます。ようするに「安くはない」です。

ショールームの裏が建設現場になっており見学出来るとのことですので
ヘルメットをかぶり見学することにしました。上まではエレベーターで
昇るのですが…工事現場のエレベーターですのでかなりキケンです。
オフィスのある上に行くとまだコンクリートむき出しの状態です。

ビルの場所や部屋の広さもちょうど良い物件です。以前入居していたオフィスは
狭くそろそろ移転しようかと考えておりました。といいますよりオフィスの
賃料よりデーターセンターの賃料のほうが数倍高いという状況でしたので…
お客様が来ると「この会社大丈夫?」と思われていないか気になっておりました。
数ヶ月前、弊社の女性スタッフへオフィスを探すようにお願いしておりましたが
今回ちょうど良い物件がみつかったとのことでオフィス見学となりました。

その翌日の月曜日。出勤したところ朝一番に女性スタッフより一言。
「お昼休み時間ありますか?ちょっと顔かしてください」と挑発的ではないですか!
自分何かイケナイことでもしたかなと非常に気になります。
そしてお昼休み…タクシーであるところへ行くとのことで付いて行きました。
あるオフィスビルに到着し不動産関連らしき会社の会議室へとおされました。

お座りして待っていると会議室へ3名ほど入って来ました。
首から何か下げています。それを私たちに見せます。どうやら何か国の免許
らしいです。不動産関連らしき会社の会議室 + 目の前の資料の山 = 契約?

私:これ何ですか?

女性スタッフ:オフィスの契約書です。

私:へぇ?

女性スタッフ:サインしてください。

私:何て書いてあるの?

女性スタッフ:いいから黙ってサインしてください。

私:はい

ということで「オフィスご購入」となりました。って…大丈夫か会社…
の前に自分 → 数ヶ月後に港で浮いてるってことにならないよなと
心配になりました。が…今この文書を書いているということは
「まだ」大丈夫のようです。

次回は内装工事から家具の選定までをお送りします。


■ あとがき

ホームページのデザインを若干変更しました。HTMLだけで記述していたのですが、
さすがに時代遅れだろうということでHTML+CSSで書き直しました。

https://www.evolutionnetworks.net