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Windows Server 2012/2012 R2 サポート終了

10年以上という長期にわたって提供されていた WindowsServer2012/2012R2の
サポートが2023年10月10日に終了します。

思えばその昔…最初にファイルサーバーを構築した時に使用したOSは
Novellというメーカーの「NetWare 3.12」でした。その次が「NetWare 4.11」です。
オフィスの片隅にサーバルームというパーティションで囲んだだけの部屋がありました。
そこに業務用フリーザーみたいな物体がありました…それがファイルサーバーでした。
その時代..オフィスでは「緊急事態発生!サーバーが落ちた!何とかしろ!」という
怒号が飛び交うことがありました。ファイルサーバー停止=業務停止という
ことになりそれはもう大騒ぎでした。原因で多かったのは熱暴走だったと思います。
業務用フリーザー…でなくファイルサーバーの前には扇風機が何の違和感もなく
鎮座している時代でした。

Microsoft社がWindowsNT Server 3.51を発売したころには
NetWareから移行する事が多くなりなした。
そのころは…Microsoft社がサーバーOS?なんて時代でした。
とにかく不安定でWindowsNT Serverは毎日起動する…というのか私の周りでは常識でした。

WindowsNT Serverのサーバーの落ち方も豪快です。
突然サーバーに接続されているモニターがブルー画面になります。
そこに白い文字で英語のような長い呪文が表示されます。よく読むと最後に
「管理者に連絡しなさい…」という指示が表示されています。そこで管理者を
探すため周囲を見渡し…ん?あれ?もしかして自分?ということが判明し
私の顔面がブルーになった思い出があります。
それがトラウマとなり今でもマ○クロソフト社のサーバOSは嫌いです。
サーバーOSは安心のLinuxが私のデフォルトです。

前置きが長くなりましたが…その後
WindowsNT Server 3.51
WindowsNT Server 4.0
Windows2000 Server
WindowsServer 2003/2003R2
無かったことにして…
WindowsServer 2012/2012/R2
無かったことにして…
WindowsServer2022
というようにファイルサーバーのOSをアップデートしてきました。
20年前からは10年毎にアップデートというパターンです。
WindowsServerの基本的な機能しか必要無いのでセキュリーティーパッチが
提供されいれば十分です。

まずは試用版のWindowsServer2022をダウンロードして色々と基本的な
機能が問題無いことを確認です。

その後ActiveDirectoryにWindowsServer2022を追加して2012R2と混在し
問題なく稼働することを確認です。

弊社は日本と中国のデーターセンターにファイルサーバーがあります。
日中間でファイルサーバーのデーターを複製し同期しております。
そこにWindowsServer2022のファイルサーバーを追加してデーターを同期
出来ることを確認です。

最後にWindowsServer 2012R2を停止して移行完了…
ライセンを購入して認証もお忘れなく…


■ あとがき

移行中はWindowsServer 2012R2と2022が混在させた状態で安定稼働を
確認し慎重に移行作業を実施しました。
私失敗しないんです…というのはこの業界ではありえないので
私失敗しても大丈夫なんです…という状況にするのが基本です。

コロナ禍でのハードウェア更新

新型コロナウィルス感染症により中国出張が非常に難しくなってから
早2年以上となりました。今、私は日本におります。中国のデーターセンター
にある弊社サーバーの更新作業…出張しようと色々調査しましたが
リスクが高いので断念しました。ということでフルリモートで対応することに
なりました。

まずは購入するスペックを決め現地スタッフに発注を依頼します。
すると数時間で見積もりが届きます。日本のように数日、数週間、数ヶ月
かかるということはありません。ですが、発注しようとすると
お約束で「今在庫がない」「それは生産停止になりました」ということが
90%以上の確率で発生します。ですのでこれを考慮し予め様々なスペックを
考えておきます。納期もコロナ禍のロックダウンで輸送が大幅に遅れる
ことを考慮する必要があります。

ハードウェアが納品されたらまずは開封作業です。その前に既に箱が
開封済でないことを確認する必要があります。
オプションのメモリやハードディスクなどは別のサーバーから取って来た物を
納品されるということが良くあるので、箱に入っていて開封済みでないことを
確認する必要があります。

機器の設定はリモートから実施します。現地スタッフに購入した機器を
オフィスのLANに接続してもらいます。そして初期設定情報が書かれた
資料を送ってもらいます。情報がそろえば日本からリモートで
接続しOSのインストールです。弊社の日中間ネットワークは
常時数十Mbpsでているのでインストールはストレスなく作業出来ます。

サーバーの設定作業完了後、機器をデーターセンターに搬入です。
コロナ禍ですので入館手続きに時間がかかります。
特にこれから10月にかけ北京で会議があるので、データーセンターに
機器を搬入出来なくなる時期があり注意が必要です。

これで作業は完了です。リモートでも簡単にハードウェアの更新が
出来ます…というのは弊社が20年近くの実績があるからです。
日本のIT部門が中国のIT部門に依頼する場合、言語や文化の違いによる
意思疎通がうまくいかない場合があります。中国に日本語が出来る通訳が
いてもITの知識が無いとこちらがやりたい事を伝えるのが非常に困難です。


■ あとがき

前回、書いたようにランサムウェアの感染が拡大しております。
ハードウェアの更新だけでなくセキュリティー対策の強化など
中国の現地企業のITでお困りであればご相談ください。
日本語で対応し(私が)中国では現地スタッフが対応します。

CentOS6から7へのバージョンアップ

弊社で使用しているサーバーOSのほどんどはLinuxです。
Linuxと言ってもRedHat,Debianなど色々ありますが、
弊社ではRed Hat Enterprise Linuxとの完全互換を目指した
フリーのLinuxディストリビューションであるCentOSを使用しております。

現在、主に使用しているCentOSのバージョンは「6」です。
最新は2014年7月にリリースされた「7」です。
「6」のサポート期限が2020年11月までというのと「7」が
リリースされてから3年以上経過しているのでそろそろバージョンアップを
と考えておりましたが、ためらっておりました。なぜかと申しますと…
操作や設定方法が変わりました。少しではなく大幅にです。
最初に「7」を試した時はハングアップしてしまいました。
OSではなく私が…それほど別のOSかと思えるぐらいの変わり様です。

私が最初にLinuxにふれたのは20年以上前です。
それでも「7」は理解不能です。ということで初心に戻り
お勉強することにしました。仕組みなどを理解していくと「7」の方が
合理的で設定しやすいことがわかりました。
後はコマンドを頭ではなく体で覚えることで習得です。

日々キーボードをパチパチ打っております。特に「Enter」は強めに…
さらに弊社ではOpenSSLやWeb,DNSなど主なアプリケーションは
ソースコードからコンパイルしインストールしておりますので
さらに検証作業は続きます。

結論…新しいものは楽しいです。


■ あとがき

日本または中国で「6」から「7」のバージョンアップで
お困りであればご相談ください。

WindowsServerのアップグレード

2015年07月15日で「WindowsServer2003 / WindowsServer2003 R2」の
延長サポートが終了します。

皆様の会社では既に「WindowsServer2012 R2」へアップグレード済でしょうか。
弊社の環境を説明いたしますと…数年前にファイルサーバーは
すべてオフィスからデータセンターにあるプライベートクラウドへ移行しました。
休日はオフィスのエアコンを切っているため夏場は40度を超えることがあり
オフィスにあったファイルサーバーが停止してしまったためです。

私は東京と上海を行ったり来たりしております。
どちらにいても同じ内容の共有フォルダーにアクセス出来ます。
しかもクライアントPCのローカルドライブみたいにサクサクと使えます。
東京と上海のデータセンターにファイルサーバーを設置しており
ファイルサーバー間はリアルタイムにデーターを同期しております。
そのため例えば、上海のスタッフから「xxxにファイルを置きました」と
チャットなどで連絡を受けた時には既に東京のファイルサーバーに
同じデーターがあり開くことが出来ます。

ただし中国では必ずしもデーターセンターにサーバーを設置するのが良いとは
限りません。WindowsServerのアップグレードのついでにクラウドへ
移行しましょうという提案がSI会社からあると思います。
中国では日本のように100Mbpsや1Gbpsのインターネット回線は安くありません。
数M~数十Mbpsというのが一般的です。さらに場所によっては
通信が不安定なところもあります。そのためオフィスにサーバーを設置するのが
良いこともあります。ただしホコリや電源、盗難のリスクがあるので対策が必要です。
普通であれば5年くらい問題なく稼働するはずが中国では3年ほどで
ハードディスクなどが壊れることがあります。
対策としてUSB接続の外付けハードディスクにバックアップを取得していると
思いますが、いざ壊れた時にメーカーのサポートや導入した業者へ連絡しても
直ぐには来てくれるが解決までに数日かかることがあります。

「クラウド」のサーバーを利用するのとは逆にオフィスにサーバーを
設置するのを「オンプレミス」と言っております。
理想は「オンプレミスのサーバー」と「クラウドのサーバー」を
リアルタイムにデーターを同期して「オンプレミスのサーバー」が
壊れたら直ぐ「クラウドのサーバー」に切り替えるという方法です。

オフィスのサーバーを入れ替える時、ハードウェアとソフトウェアを
購入すると思いますが、メーカーのホームページで確認した型番の製品を
中国でメーカーや代理店に問い合わせても…「その製品は生産停止です」
または「その製品は新しいのでまだ売っていません」
という回答がなぜか多いような気がします。
「本当に無い」「売りたくない」「知らない」のどれなのでしょうか?
中国で理想のシステムを構築するためには様々なハードルがあります。
私の場合、中国人スタッフに「この型番の製品がほしい」とお願いします。
すると「調べたところ無い」という返事だとすると私は「イヤだ」と
ゴネます。すると最後はあるのです。不思議ですね。

弊社では「オンプレミス」と「クラウド」のどちらでも対応出来ますので
中国のファイルサーバー移行でお困りであればご相談ください。
中国で「オンプレミスのサーバー」を導入する場合は、ご希望があれば
私がサーバーを設定し中国全土どこへでも設置にお伺いします。


■ あとがき

先々週末に上海で開催されたF1を観に行ってきました。
今年はなぜか早い段階で芝生席のチケットが売り切れになっていたので
当日、座席のあるチケットを購入することになりました。

オープンソースでシステム開発

今回はシステム開発についてです。
弊社はサーバーやネットワークがメインで開発はやっていなかったのですが、
お客様からのご要望でシステムを開発することになりました。

思い起こせば故郷から「プログラマーになるんだ!」と東京へ出てきて
十数年…なぜか今は上海でサーバー、ネットワークの仕事してます。

今回の開発はすべてオープンソースで開発しました。
オープンソースとは簡単に言えば無料のソフトウェアです。とはいっても色々な
ライセンス方式で公開されいます。無料ですので当然サポートや保障はありません。
すべて自己責任で…ということになります。

私はこの仕事を始めたころからOSのカーネルとアプリケーションは
ソースコード(プログラム)をダウンロードしコンパイルして使うという方法で
やってきましたが….技術者によってはオープンソースを非常に嫌う人がいます。

以前勤めていた会社で他社の技術者との会話です。

技術者:インターネット関連のサーバーでOSは何使っているの?

私:Linuxです。

技術者:ダメダメ

私:なぜですか?

技術者:サポートないから

私:何がおすすめですか?

技術者:商用OS

私:予算が限られている場合はどうすればいいですか?

技術者:…Linuxダメダメ!

確かに企業で使う場合条件によっては商用のOSとアプリケーションが適しています。
昔、WindowsNT4.0を使っていたころサーバーのモニター画面が急に真っ青になって
停止した時、私の顔も真っ青になったのを覚えています。
画面に表示されている英語と呪文のような英数字が羅列されているのを見ていくと
一番下に英語で「管理者に連絡してください」と書いているではないですか。
すかさず管理者に連絡しようと電話をとったのですがよく考えてみれば…
自分だろうと気がつきました。ひとりでボケとツッコミやってました。

でも今のWindowsはブルー画面で停止するようなことは滅多になくなりました。
オープンソースにはない便利な機能もあるので今はお客様のネットワークに
サーバーを導入する場合はWindowsとLinux、または他のOSなど使い分けています。
すべてのシステムでオープンソースが適しているわけではありませんので
ご注意ください適材適所です。オープンソースのよい点の一つとして
インターネットに情報が沢山あることです。
特に海外で一人サーバーの導入などをしている時、問題にぶちあったた時には
聞く人もいないので大変助かります。

今回の開発はOS,データーベース,アプリケーションサーバ,開発ツールなど
すべてオープンソースを使用しました。開発言語はJavaを使用したのですが、
非常に進化しており便利になりました。データベースにあるデータから
PDFファイルを作成したりExcelファイルで表を作成したり…
昔はいちいち開発しなければならなく大変でしたが、
今は色々はライブラリー(ソフトウェアの部品)が豊富で便利になりました。
思い起こせば10年前の1995年、初めてJavaを見たときは衝撃的でした。
ブラウザで画像が動いている!今でも忘れません。
Javaで画像を動かし自己満足してましたのを覚えています。


■ あとがき

今回は上海と関係ない話題になってしまいました。
システム開発を始めたということでSaaS開始しました。→ https://www.evolutionnetworks.net