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中国進出 ITインフラ・パッケージ

前回は弊社プライベートクラウドサービスである「EN-Cloud」の説明でした。
今回はこのサービスを利用した「中国進出 ITインフラ・パッケージ」の
説明です。

簡単に申しますと「ITインフラはすべておまかせください」ということです。

まずはインターネット回線の申請…日本と違いISPにオンラインで申し込み
というわけにはいきません。さらにサービス内容や価格もビルによって
違います。ビルの管理事務所やオフィスの内装業者に依頼したら
プライベートIPアドレスでしかも隣の会社のPCがみえた…
というお客様がおりました。

次はドメイン取得です。オンラインで申請出来ます。でも…ドメインを
取得したらICPというのを申請しなければいけません。
会社の情報を登録するなどの手続きが必要です。
ドメインを取得したらメールを使うと思います。
超格安のメールサービスがありますが、問題が発生する可能性…大です。

さらにLAN配線、ファイアウォール、サーバー、PC、複合機など
色々と必要になります。オフィスの内装工事のついでに内装業者に
お願いする会社が多いようです。ただし超格安でシステムを導入して
くれますが…結果はご想像におまかせします。

以上のような煩わしいこともすべておまかせ…というサービスです。

ファイルサーバーとPCですが、まずはインターネット回線に合わせ
利用するデータセンターを選びます。そしてそこに構築してある
EN-Cloud(プライベートクラウド)で「仮想サーバー」「仮想PC」を
起動し設定すればOKです。プライベートクラウドなので数分で
サーバーやPCが起動します。

オフィスや工場側ですがインターネット回線、ファイアウォール、
LAN配線、複合機そしてPCを準備します。
PCはWindowsの「リモートデスクトップ機能」が使えれば
古いPCや超低価格のPCでもOKです。実際に利用するのは
プライベートクラウド上にある「仮想PC」です。
オフィスのPCが故障したり盗難にあってもデータは
EN-Cloud(プライベートクラウド)にあるので別のPCを用意すれば
今までどおりに業務が継続出来ます。

EN-Cloud(プライベートクラウド)をお試しいただくことが出来ます。
お試しいただくにはプライベートIPを決めて、ルーターを設定してなど
申請すれば簡単に…というわけには行きませんが、
興味があればぜひご検討ください。

EN-Cloud(プライベートクラウド)は日本のデータセンターも選べます。
日本で「仮想サーバー」「仮想PC」を稼働させて中国から利用する
という方法も可能です。


■ あとがき

WindowsXPのサポート期限が「2014/04/09」ですので
今、EN-Cloud(プライベートクラウド)でWindows8の評価版を使用して
検証しています。一度、Windows8をインストールしてテンプレートを
作成してしまえば…セットアップ時のWindows8がテンプレートから
数分で作成出来ます。何度でもやり直し出来るので検証にはとても便利です。

プライベートクラウド(その3)

前回はプライベートクラウドを実際に構築した時のことを書きました。
今回は弊社プライベートクラウドサービスである「EN-Cloud」の説明です。

データセンターですが、今のところ「上海」と「東京」から
お選びいただけます。提携先データセンター事業者のインフラは
中国全土にありますのでご希望のデータセンターに弊社がベースとなる
環境を構築してご利用いただくという方法も可能です。
もちろん日本側も…例えばBCPとして中国のデータを北海道に
という使い方も出来ます。

「CloudStack」は管理単位である「ドメイン(=お客様など)」毎に使用する
物理サーバーやストレージを指定することが出来ます。
「このサーバーはこのお客様だけに使用する」、「この仮想サーバーの
ディスクはSSDを使う」という設定が出来ます。さらに専用の
「物理サーバー」も「EN-Cloud」に接続しご利用いただけます。

ネットワークですが、お客様毎にVLANでネットワークを分割しているので
ご希望の「プライベートIPアドレス」がご利用いただけます。
お客様のネットワークと「EN-Cloud」とはVPN(IPsec)で接続可能です。
「CloudStack」では「仮想ルーター」が稼働しておりVPN機能もあります。
「仮想ルーター」と「JuniperNetworksのSSGシリーズ」でVPN接続を
確認しております。さらに「仮想ルーター」を使わずに
「EN-Cloud」側にお客様が指定したハードウェアのルーターおよび
ファイアウォール、ロードバランサーも「EN-Cloud」に接続可能です。

特に日中間のネットワークでインフラにお困りならご相談ください。
日本から中国のメールやFTPサーバーへの接続が遅い。
中国からGoogleAppsやクラウドサービスへの接続が遅い。
問題があるけど原因が特定出来ない。
など…技術的にマニアックなことでもご相談ください。
「EN-Cloud」では数分でベースとなるサーバーが作成出来ますので
今までより速く対応出来るかと思います。

今なら上海データセンターで国外向けの超高速バックボーン回線に
接続された「EN-Cloud」がご利用いただけます。
数に限りがございますのでお早めに…

ということで弊社のプライベートクラウドサービスである。
「EN-Cloud」のホームページは↓こちらです。

https://www.evolutionnetworks.net/service/cloud.html

日本でデモのご希望があればご連絡ください。
日本から数分で中国のデータセンターにあるインフラ上でサーバーを作成…
しかも日本から高速アクセス…というデモをいたします。


■ あとがき

上海の地下鉄でスマートフォンを操作している人が増えています。
iPhoneの着信音が皆同じなのはなんでだろう?

プライベートクラウド(その2)

前回はプライベートクラウドを導入した経緯について書きました。
今回は実際に構築した時ことをお送りします。

プライベートクラウドを導入するとは簡単に説明しますと
「仮想サーバー」を動かしいる複数の「物理サーバー」を一括で管理する
環境を構築する…といったところでしょうか?
管理対象にはストレージやネットワークも含みます。

弊社のインフラの8割くらいは「仮想サーバー」として稼働しております。
今回、そのインフラをプライベートクラウドへ移行するのが目的です。
ソフトウェアはすべてオープンソースを利用しハードウェアは
なるべく既存のハードウェアを利用し追加は最小限するというのが
前提です。検証環境や小規模な社内システムであれば3年くらい前の
ハードウェアでもプライベートクラウドの構築には十分だと思います。

まずはプライベートクラウドの「クラウドコントローラー」はどれにする?
オープンソースの「クラウドコントローラー」として「OpenStack」や
「CloudStack」などがあります。どちらにするかは迷いますが、
「CloudStack」の開発言語はJava、アプリケーションサーバーはTomcat、
データベースはMySQL…まさに弊社が普段使っている技術ではないですか。
今までのノウハウをつぎ込めるということで「CloudStack」にしました。

次に「仮想化OS」はどれにするか?Vmware,Xen,KVMなどから選べますが、
色々と試してみて「KVM」にすることにしました。
複数の「仮想化OS」を同じプライベートクラウドの環境に導入出来ますので
今後は他の「仮想化OS」も追加するかもしれません。

ストレージはどうするか?OSを格納する「プライマリストレージ」は
NFSまたはiSCSIが利用出来ます。ISOイメージやテンプレートファイル
などを格納する「セカンダリストレージ」はNFSです。
今回はLinuxをNFSサーバーとしました。ストレージは重要ですので
すべてクラスタリングで二重化しています。これもオープンソースを
利用しています。以前より弊社サーバーの多くはクラスタリング環境
ですのでノウハウはありました。

このような書くと簡単に導入出来たようにみえますが、実際は
本番環境への導入前、意図的に障害を発生させ色々テストしました。
LANケーブルを突然抜く、ストレージを停止するとか…
本当にシステムが壊れてしまうこともありましたが、原因を追求し
対策しました。このような作業は重要ですね。

ということで弊社のプライベートクラウドサービスである。
「EN-Cloud」のホームページは↓こちらです。

https://www.evolutionnetworks.net/servce/cloud.html

日本でデモのご希望があればご連絡ください。
日本から数分で中国のデータセンターにあるインフラ上でサーバーを作成…
しかも日本から高速アクセス…というデモをいたします。


■ あとがき

上海滞在時は家からオフィスまでの距離10Kmをたまに100分かけて
歩いております。マスクをしながら歩いていると酸欠状態になります。