上海でのインターネット事情(その2)
前回に引き続き上海でのインターネット事情をお届けします。
世界的に不足しているグローバルIPアドレスですが、
中国でも深刻な問題になっているようです。特に上海では固定IPアドレスを
取得するのは難しいようです。今のところ上海においてADSL回線で
固定IPアドレスを利用することは出来ません。(そのはずです)ISDNや
専用線ですと固定IPアドレスを取得できますが料金がADSLの数倍します。
中小企業でメールやウェブの利用だけであれば高すぎます。日本では
固定IPアドレスが数万円程度で利用できるので社内のネットワーク網を
専用線やフレームリレーからインターネットに流すデーターを暗号化し
あたかも専用線のように利用する技術である「インターネットVPN」の
導入が増えているようです。そこで中国へ進出されている企業でも
日本と同じくインターネットVPNで社内ネットワークの構築を
検討されているかと思います。一般的にインターネットVPNを構築に使用する
VPN装置には最低1個のグローバル固定IPアドレスが必要になります。
上海以外の都市では事情が違うと思いますが、上海では固定IPアドレスの
取得が問題になるのではと考えてます。ここで宣伝になってしまいますが、
弊社では固定IPアドレスではなく動的IPアドレスだけでもインターネットVPNを
使い社内ネットワークを構築できるシステムを開発しました。
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次にウィルスですが、中国ではPCの8割がウィルスに感染しているとの記事を
読んだことがあります。最初はそんなことないだろうと疑いましたが
実際は…日本に比べ確かに感染しているPCが多いようです。
ウェブサーバーがウィルスに感染しておりアクセスすると
ウィルスチェックソフトウェアが警告するなんてことはよくあります。
もちろんメールでもやってきます。
ファイアウォールのログを監視していると毎日FTPやTelnetで接続を試みた
跡やウィルスに感染したウェブサーバーがウィルスをばらまいている
ログが残っています。ウィルスの感染源をたどっていくと近かったりします。
■ あとがき
連日、テレビや新聞などで報道されているように中国でSARSが感染が急激に
拡大しています。上海ではまだ数人(?)とのことですが、北京であれだけ
感染者がでているのに上海では….ちょっと不思議ですね。
次回は「上海での新型肺炎(SARS)」お届けします。
配信は2003/06/01を予定しております。