中国のデータセンター(その6)

前回までの話し…データセンターのお兄さんから
「大口顧客用のネットワーク」へ切り替えても良いとのお言葉を
頂戴いたしました。

ということで早速切り替える…わけにはいきません。
「ネットワークの切り替え = IPアドレスの変更」です。
ホスティングサービスやネットワーク監視サービスをしている弊社としては
IPアドレスの変更は大仕事です。

私:それでは早くて来週末に切り替えすることで調整しましょう。

女性スタッフ:ダメです。遅すぎます。

私:えっ?ダメ?

女性スタッフ:そうダメです。今週末です。来週だったらこの話し
       無かったことになってます。そうなると一生このままです。

お客様への通知や切り替え準備などに最低でも10日間は猶予が
ほしいところですが…ここは中国そんは甘えというか猶予はありません。

水曜にキャリアの営業担当者と日程を調整し木曜日から新しいIPアドレスを
使えるようにしてくれるとのことでした。普通であればこの時点で
お客様に通知するべきですが、ここは中国、実際に新しいネットワークに
接続して通信が確認出来るまで通知出来ません「やっぱりダメ」ということが
今までに何度もありましたので…

木曜の午前中、データセンターへ行き通信テストをすることにしました。
が、データセンターSEの「まだ」という一言で撤収となりました。
改めて午後、データセンターへ行きようやく接続の確認が出来
お客様へ「金曜の21:00から作業のため…」と通知出来たのが夕方です。

そして金曜になりました。作業準備はというと…実は一ヶ月前から
今回のことは予知しておりDNSサーバの設定を変更していたため
サービスが使用出来なくなる時間を最小限にすることが出来ます。
また、前回のIPアドレス変更作業時の手順書がありますので準備は完璧です。
作業開始の21:00になり予定どおり作業開始です。
サーバやネットワーク機器のセキュリティーをコテコテにかけているので
設定ミスをするとリモートから接続出来なくなり飛行機で3時間かけて
飛んでいくことになります。そのため小心者の私は作業手順書を見ながら
慎重に作業します。

作業が3分の1ほど終了した時点で急にお腹が…大がしたくなりました。
でもトイレにはトイレットペーパーが無い!そしていつも必ず持ち歩いている
ティシュペーパーも無い。人生最大のピンチです。ガマン出来ません。
女性スタッフへ泣きそうな声で「も・う・ダ・メ・で・す」と言ったのですが、
返ってきた言葉が「紙(手順書)があるでしょ」と…私は頑なに拒否したのですが、
「普通でしょ」のお言葉。その後は…ご想像におまかせします。

話が脱線してしまいましが、作業の方はというとスッキリしてからというもの
非常に順調に作業が進行し02:30頃に設定と確認作業が終了しました。
肝心の通信品質ですが、データセンターとオフィスとの間が
以前は「遅延が40ms」「速度が200Kbps」だったのが切り替え後は
なんと「遅延が4ms」「速度が2Mbps」とどちらも十倍アップです。
データセンター間も「遅延が3ms」「速度が10Mbps」ブラボ~です。
日本のホームページも(すべてではありませんが)サクサク開き
日本にいるみたいです。切り替えから1週間以上経過した現在も絶好調です!


■ あとがき

日中間のネットワークが遅くお困りでしたらご相談ください。

https://www.evolutionnetworks.net