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情報共有

ウィルスが治まりませんね。ウィルスチェックゲートウェイのログをみると
届くメールの1/3くらいがウィルスメールです。
ファイアウォールに怪しいログがあったので調査することにしました。
どうやら発信元はアメリカです。メールサーバーのドメイン名がわかったので
「www」をつけてブラウザで表示してみると….アダルトサイトでした。
しかも4つのメールサーバとも発信元は同じアダルトサイトです。
誰かがそこのアダルトサイトにアクセスしてワームに感染したのでしょうか?
アクセスしたのは私…ではありません。

今回は情報共有についてお送りします。以前に勤めていた会社で中国の
ネットワークを担当していた時に駐在員のかたからこんな話を聞きました。

駐在員:中国の人って一般的に情報共有しないんだよね。

私:そうなんですか?

駐在員:机の下をみてごらん

私:エッ?

駐在員:ファイルフォルダーが沢山あるでしょ?

私:そうですね。足の入る隙間がないくらいですね。

駐在員:なぜかわかる?

私:なぜですか?

駐在員:中国のビジネスマンってキャリアアップを常に考えているよね?

私:日本に比べそうですね。

駐在員:中国って自分がどれだけ情報をもっているかで
    その人の価値が決まるんだよ。

私:なるほど。

文化の違いでしょうか?
先日、私が導入したノーツサーバの設定変更をする仕事を依頼されました。
導入してからすでに5年ほど経過しています。導入時の規模はサーバーが12台で
ユーザー数が300ほどでした。そして今は…サーバーが15台でユーザー数が
600…増えてます。北京、上海、広州など中国各地に出張しネットワークを
構築したのが懐かしいです。しかもひとりで…
それより、現在も使われているのがSEとしては一番うれしいことです。


■ あとがき

ウィルスメールが治まるのはいつでしょうか?ウィルスの作成者が
競っているようですね。ABC….Zまでいくんでしょうね。
次回の配信は2004/05/01を予定しております。

製品の故障

最近、ウィルス多くありませんか?
毎日のようにウィルスが発見されていますね。
2月上旬ほどではありませんが、ウィルスチェックゲートウェイで
毎日、ウィルスチェックに引っかかっています。

今回は製品の故障についてお送りします。中国では日本企業の製品は
品質が良く壊れにくいというのが一般的な考えで、特に日本人としては
日本企業の製品を買ってしまいます。しかし一部の製品については中国企業の
製品のほうが良い場合があります。ここでいう良いというのは製品の機能や
壊れにくいというだけではなくアフターサービスも含めた判断です。

最近の出来事ですが、お客様から複合機を購入したいとの依頼を受けました。
機種の選定にあたっては必要な機能やサイズなどはもちろん購入後の
サポートも検討しました。最終的に米国のH社と日本のC社から選ぶことに
しました。今回は日本のC社を選定しました。理由はC社は日本の
大企業ですので購入後のアフターサービスが安心と考えました。
(米国のH社もサービスはいいです)特に複合機ですので壊れてしまうと
プリンタ,FAX,コピー…すべて使えなくなるので業務に影響がでます。

購入してから2ヶ月半ほどして複合機の調子が悪くなりました。
印刷物の前後に白紙が出てきます。一応、印刷物は出ますが土日にFAXが
大量に届いた時など紙切れになることがあり問題です。そこでまず、
購入元のC社販売代理店に問い合わせました

私:複合機の調子が悪いのですが…

販売代理店 : その機種は持ち込みでの修理になります。

私:持って行くと業務に影響がでますので来て下さい。
  出張費は払います。

3分ほど交渉が続く…

販売代理店 : うちでは修理しない。

THE END

最後はC社販売代理では修理しないと言うではありませんか!
そこでC社に連絡しました。その後、すぐにC社販売代理店から連絡があり
とりあえず来てもらうことになりました。しかし修理担当者が来て
2時間ほど色々調整したようですが逆に調子が悪くなり結局
複合機を持って行きました。

3日ほどで直るとのことで待っておりましたが、さらに早くても
あと3日ほどかかると言われました。これほど長く修理にかかると弊社の
信用問題になりますのでC社に問い合わせてみることにしました。
まずは日本のホームページから問い合わせてみました…回答なしです。
次にC社の上海オフィスに電話で問い合わせてみました。
下記はC社の営業(日本人)と私との会話です。

私:複合機の調子が悪く….(いままでの経緯を説明)

C社 営業:知っております。(弊社のお客様からも問い合わせています)

私:購入してまだ3ヵ月ですのでこれは初期不良ではありませんか?

C社 営業:….

私:米国のH社の場合は、初期不良ということで3回も交換してくれました
  (結局、初期不良ではありませんでしたが….)

私:弊社の信用問題にもなりますので対応をお願いします。

C社 営業:わかってます。

私:交換は誰が判断するのですか?

C社 営業:私は修理の担当ではありませんのでサービス担当者です。
サービス担当には連絡してありますが….

THE END

この会話から予想できることは電話に出たC社の営業担当者は
「自分」への問い合わせであり「C社」への問い合わせだと認識して
いないようです。中国へ留学で来てそのままC社で現地採用されたのでは
ないかと考えられます。そのため日本企業の習慣というものを
知らないのではないでしょうか?

一般的に中国企業に電話しても電話を受けた人が担当でなければ
「知らない」または「担当ではない」で終わってしまいます。
これが良いか悪いかは言えません。中国の習慣ですので電話する方も
わかっています。しかしC社は日本の大企業です。しかも電話の相手は
日本人です。今後、サービスの改善を期待したいところです。

知り合いの話しだと中国で日本メーカーの電気製品を買うとよく壊れる
のだそうです。生産ラインが日本向けと中国向けでは違うのでしょうか?
日本で売られている製品は「made in china」が多いのに
あまり壊れませんよね?不思議です。


■ あとがき

最近、上海は暖かくなってきました。そろそろ春ですね。
春節明けで企業活動も活発になってきているようです。
次回の配信は2004/04/01を予定しております。

PCのセキュリティ対策 (その2)

中国の旧正月恒例の花火&爆竹…すごかったです。22日の0時前後の
30分間は爆発音が鳴り止みません。花火といっても日本と大きさが違います。
打ち上げ花火です。筒の直径が10cm長さが50cmの花火です。
1本ではありません…30本くらい束になっています。しかも一般家庭用です。
そこらじゅうで花火を打ち上げています。目の前で爆発するので
迫力あります。

Mydoom(Novarg)ウィルス…みなさんのところには何通届きました?
メールサーバを監視していたら来るわ来るわ届くメールの半分くらいが
ウィルスでした。特に旧正月明けの1/29はすごい数でした。
ウィルスチェックゲートウェイでのチェックと件名でもブロックしてますが
すごい数のウィルスメールが届きます。メールヘッダーをみると送信元は
ウィルスに感染したPCのメールアドレスではなくまったく違う送信元に
なってますね。知らない人からたくさんメール届きませんでしたか?

前回に引き続きPCのセキュリティ対策 (その2)をお届けします。
今回はPCの集中管理についてです。みなさんの会社では
Windowsアップデートやウィルス定義ファイルの更新はどうされていますか?
サーバで集中管理してますか?もしかして日本ではサーバで
集中管理するのって常識ですか….

WindowsアップデートはWindowsの標準機能としてあり個人でも
自動更新することが可能ですが、企業のネットワーク管理担当者としては
1台ずつチェックするのは効率的ではありません。そこで便利なのが
MicrosoftのSoftwareUpdateServiceというアプリケーションです。
Windows 2000またはWindows Server 2003があれば使えます。無償です。
でも欠点があります。サポートするクライアントがWindows2000,2003と
XPなんです。Windows95,98,MEはサポートしていません。
それからOfficeのアップデートには対応していません。
すべてに対応したSystems Management Serverという製品もありますが
高いです。SoftwareUpdateServiceとWindowsサーバの
ActiveDirectoryを使えばメンテナンスが楽になります。
さらにActiveDirectoryとグループポリシーという機能を組み合わせると
例えば勝手にソフトウエアをインストール出来なくしたりプリンタを
削除出来なくしたりも出来ます。でも…PCを使う側からしてみれば
何も出来ないじゃないかという不満もありますね。どこまで制御するか…
それは管理者とユーザーの話し合いになりますね。

次にウィルス定義ファイルの更新ですが、シマンテックやトレンドマイクロ
などから企業向けのウィルス対策ソフトウェアが発売されております。
個人向けのソフトでも定期的に更新できますが、企業向けのすごいところは
リアルタイムにPCの状況が把握できるところです。ウィルス定義ファイルの
バージョンや感染していないかなど…あたりまえかもしれませんが
初めて使う時はちょっと感動します。離れたオフィスと専用線やVPNで
接続されていればリアルタイムに監視できます。もちろんモバイルPCも
監視できます。でも…ウィルス対策ソフトだけでは解決できないことが
よくあります。企業向けのウィルス対策ソフトウェアがインストールされて
いない個人のPCなどがウィルスに感染した場合は専門知識のある人が
ファイアウォールとサーバのログや、ネットワークツールを使い原因を
調べ対策しなければなりません。PCが詳しいだけでは難しいので
専門のネットワーク管理者がいない企業ではちょっと大変かもしれません。
ということで宣伝になってしまいますが、
弊社ではウィルス対策のコンサルティングやサービスを提供しております。


■ あとがき

今年の上海はとても寒いです。上海ってこんなに寒かったけ?というほど
寒いです。そんな時は鍋が一番!中国だと辛~い「火鍋」です。
一度食べたら病み付きになります。
次回の配信は2004/03/01を予定しております。

PCのセキュリティ対策

2004年の第一号はPCのセキュリティ対策についてお届けします。
数年前からニュースや新聞などでもウィルスの問題が報道されるようになり
みなさんも対策はしていると思われます。まず思いつくのはウィルス対策の
ソフトウェアをインストールすることです。でもインストールだけすれば
安心というわけにはいきません。毎日のように新種のウィルスが発見される
ため「ウィルス定義ファイル」をアップデートしないと意味がありません。
これは一般的になりましたね。

次にWindowsとOfficeのアップデートです。Windows2000やXPであれば
「Windows Update」をクリックしたり「コントロールパネル」の
「自動更新」でWindowsやOfficeを最新の状態にできますね。

そして次に考えるのはパーソナルファイアウォールです。
簡易ファイウォール機能にウィルス対策や侵入検知などの機能含まれており
安心です。たまにほかのアプリケーションと相性が悪いことがありますが、
ファイアウォールの設定をウィザードで簡単に設定出来ますので便利です。

と、これで安心と考えるのはまだ早いです。
スパイウェアというのをご存知ですか?
「実行ファイル(???.exe)」やCookieなどから侵入します。
ちなみにCookieは本来はショッピングサイトやホームページのアクセス
状況を分析するために利用されているものでスパイウェアではありません。

スパイウェアとはその名のとおりPC上でスパイ活動をするものです。
感染するとどうなるかというと…例えば、ショッピングサイトで
キーボードから入力したクレジットカード番号がそのままスパイウェアを
仕掛けたハッカーのサーバーへ送られる..恐ろしい(@0@;

「スパイウェア」 検索・削除するフリーウェアには
「Spybot – Search & Destroy」があります。日本語に対応しており
メニューが日本語で表示されます。↓ここからダウンロード可能です。

        http://www.safer-networking.org/

インストールしたらまずは「アップデート」をし定義ファイルを最新の
状態にしてください。それから「検索&修正/削除」をクリックし
下にある「スキャン開始」をクリックすると….あらまビックリ
たくさん検出されます。よ~くみるとアヤシイタイトルが…

スキャンでスパイウェアと思われるファイルやレジストリが検出されます
ので修復したい項目にチェックをつけ「問題箇所を修正/削除」すれば
削除されます。

「Spybot – Search & Destroy」のタイトルバーにある書いてありますが、
「自己責任で使用してください!」

ということでPCのセキュリティ対策は下記の3点セットで
考えてはいかがでしょうか?

・パーソナルファイアウォール
・Windowsアップデート
・スパイウェア駆除ツール


■ あとがき

今日から2004年です。昨年は会社設立した年でありサービスを提供するという
よりお客様から色々と教わることが多く恵まれた年でした。
今年の目標ですが、すばり「IPv6とセキュリティーを極める」です。
ここ上海で普通のサービスを提供していては価格で中国の企業に
負けてしまいますし技術者(経営者)としてワクワクすることがありません。
ということでマニアックなサービスを提供します。
Linuxのカーネルを再構築してほしいとかネットワークに流れているデータを
tcpdumpで検査してほしい..IPv6でネットワークを再構築したいなど…

お問い合わせはこちらまで → mag@evolutionnetworks.net

次回の配信は2004/02/01を予定しております。

手荷物検査

先月、日本から上海へ入国した時、空港での出来事です。
預けた荷物を取り普通の顔して出口へ向かっていたところ
後でなにやら言っているようです。自分ではないだろうと思って
そのまま出ようとしたところ片言の日本語で「スミマセン」と
言われたので振り向くと検査員の人が私を手招きしているではないですか….
そうです手荷物検査のターゲットにロックオンされてしまいました。
荷物検査機に通すだけなのですぐ終わるかと思っていましたが大間違いでした。
前回、検査機に通した時はモニターを見る係りの2人がお喋りしていたので
なんなく通過出来ましたが今回は….ダメでした。とりあえずケースを開けろと
言われたのでまずは手に持っていたカバンを開けました。この中はノートPCや
書類などですので問題ないのですが….問題はもう1つのトランクです。
この中にはPCケースがあればPC1台組み立てられるくらいのパーツがぎっしり
詰まっています。検査員がマザーボードに気がつきました。

検査員:これ何だ?
私 :PC
検査員:エッ?
私 :PC
検査員:ノートPC?
私  :違うPC

課税されてもしょうがないかという気分で正直に言うのが一番です。
そして次は箱です。これはPCに内蔵するDVD-ROMなのですが、中には
ブロードバンドルータが2個入っています。さすがにこれは何か言われそうです。

検査員:これ何だ?
私 :DVD
検査員:エッ?
私 :ほらDVDって書いてあるでしょ。
検査員:書いてある。

あれっ。すんなりOKです。DVDって書いてあるので怪しまれなかったようです。
そうこうするうちに検査員が「税金」って言葉を発しているではないですか!

私 :お金払うの?
検査員:そう
私 :何で?
検査員:税金!
私 :何で?
検査員:これいくら?(とDVDを指差す)
私 :300元(約4,500円)
検査員:….
私 :安いでしょ?税金必要?
検査員:パスポート見せて
私 :はい。

検査員はパスポートを持ってどこかへ行きました…すると1分も経たないうちに
戻って来て「税金要らないからもういいよ」というお言葉…そして私は
検査員にスマイルで応えその場を後にしました。
もしかしてZビザ(就労ビザ)を持っているのが良かったのかもしれません。
今回、持ち込んだものは個人的に使うものですので問題ないようですが、
仕事で使うのであれば申告すべきですね。


■ あとがき

今まで数十回中国に入国していますが、こんなに厳しい検査は初めてです。
中国から出国する時は体温を測りますしお酒などの液体は手荷物として
機内に持ち込みことが出来なくなりました。
SARS以降、手続きや検査が厳しくなっているみたいです

弊社の「VPNサービス(https://www.evolutionnetworks.net/service/vpn.html)」を
値下げしてみました。価格について高いか安いかご意見お待ちしております。

ご意見はコチラ→ mag@evolutionnetworks.net

次回の配信は2004/01/01を予定しております。

ADSLのトラブル

今回は上海でのADSLトラブルについてお届けします。ADSLは一般的に
交換局からの距離やノイズなどによって思ったほどスピードが出ないとか
切断されるなどのトラブルが発生する可能性が高いようですが、上海では
それ以外にも原因不明のトラブルが発生します。

上海近郊のあるお客様の工場でADSLが接続と切断を繰り返し結局、
インターネットが使えなくなるという現象が2週続けて発生した時のことです。
原因を調査していたところ朝と夕方のトラフィックが増える時間帯に
トラブルが頻発していることがわかりました。ルータのログにもはっきり
記録が残っていますので電信局へ問い合わせてみることにしました。

弊社: ADSLに何か障害が発生していませんか?
電信局:場所は?
弊社: ○○です。
電信局:問題ありません。
弊社: ルータを調べたところ○時○分にADSLが切断されたのですが、
    原因を調べて頂けませんか?
電信局:担当者に伝えておきます。
弊社: いつ回答を頂けますか?
電信局:明日の朝、担当者から連絡させます。

即答ではないんです。とにかく待つしかありません。
原因調査より復旧が優先ですのでルータを再起動することにしました。
すると復旧しました。そして1週間後….またトラブル発生です。
ログには前回と同じエラーが記録されています。
電信局に電話しましたが以前と同じ対応でしたのでとにかく弊社の社員と
2人で現場へ行くことにしました。そして何度も電信局へ電話し
ようやく電信局から担当者が来ることになりました。
来ました…2人。一人は若い技術者です。とてもクセがありそうな感じです。
そしてもう一人は…コワそうです…いや、コワイです。
トラブル対応のために雇われている怖いお兄さんといった感じです。

さっそく電信局の2人に状況を説明しました…聞いてません。
ログを見せても…見ていません。とにかく電信局は悪くないと言い張ります。
電信局の技術者に回線を調べてとお願いしたところ…PCを接続して
調べています。(違うって)もっとスゴイ機械で調べてくれるのかと
思っていたのですが…しまいには「あんたが設置した機械が悪いんだろう!」
と言い出しました。とうとう弊社の社員と電信局のコワ~イお兄さんと
口喧嘩になりました。ものスゴイ早口です。声もデカイです。
そして怖いです。誰がって…弊社の社員(女性)が…完全にキレてます。
スゴイです。私が弊社の社員に「もういいから別の方法を検討しよう」と
言うと「うるさい!あなたは黙っていなさい!」と怒られてしまいました。
そう言われて私は…「はい」の一言しか言えませんでした。
30分ほどたっても解決しないようです。

結局、電信局は何も悪くないと言い張るだけで帰ってしまいました。
これではまた障害が発生する可能性がありますので困ってしまいました。
そこで色々考えました。発想を変えADSLは切れるものという考えで
ルータに障害を検知し再接続する設定を追加しました。元々、ADSLの接続が
が切断されたら自動で再接続するようにはなっていましたが、さらに機能を
追加しました。弊社が設置したルータというのは市販されている
ブロードバンドルータではなく自社でカスタマイズしたものでファイアウォールや
VPN,帯域制御などの機能もあります。一般のルータでは出来ないことも
出来てしまいます。特に中国では普通では考えられない障害にも遭遇しますので
自社でカスタマイズ出来るのは強みです。最近、インターネット回線に関する
トラブルについて相談を受けます。色々な会社に問い合わせても解決出来ない
という内容です。そういう時はまず「弊社のルータを導入すれば大丈夫!」
ではなく「まずはインターネット回線にトラブルが発生しても業務を
継続できるような仕組みが必要です!」と回答してます。

ルータの設定変更とテストが終わったので会社へ戻ることにしました。
そして…帰りのタクシでの弊社社員の一言「あ~喧嘩出来てスッキリした」
だそうです。中国でのトラブル対応事例でした。


■ あとがき

先日、日本から上海へ入国の時、荷物検査で引っかかってしまいました。
カバンにはPCのパーツを沢山つめていますピンチです。
次回の配信は2003/12/01を予定しております。

上海での買い物

いやぁ~疲れました。何がって….買い物です。何を買いに行ったかというと
PCのパーツです。1時間くらいで済むだろうと考えていました。
そこでの会話を一部、実況中継いたします。

店員 :何探しているの?
私  :これ(といってメモを渡す)
店員 :あるよあるよ!
私  :本当にあるの?
店員 :あるよあるよ!
私  :ノートPC用のハードディスクとノートPC用の内蔵CD-ROMだよ
店員 :あるよあるよ!
私  :いくら?
店員 :これが○×RMBで….合計は○×RMB
私  :とりあえず物を見せて
店員 :はい!(といって探しに行きました)

そして待つこと10分店員が戻って来ました。

私  :このCD-ROMは外付けタイプだよ
店員 :これノートPC用のCD-ROMだよ
私  :ノートPC用だけどUSBの外付けCD-ROMじゃなくて内蔵CD-ROMだよ
店員 :…..

店員 :ハードディスクだけど…この容量のハードディスクは無い
私  :無いの?
店員 :違うのならあるよ
私  :で、いくら?
店員 :○×RMB
私  :さっきより高いよ!

値段交渉が数分間続く….

店員 :もう安く出来ないよ
私  :領収書もらえるよね?
店員 :えっ?それならこの値段だよ(高い値段を言ってきます)
私  :最初に言ったでしょ?領収書いるって!
店員 :….
私  :安くしてよ
店員 :もう無理
私  :じゃいいよ…さよなら

交渉失敗です。次の店に行きました。そして交渉開始です。
….結局、前の店と同じ会話で終わってしまいました。
「あるある」=「無い確率100%」といった感じです。
最初に領収書を「いる!」と言ってしまうと聞いていないようなので
「領収書いる!」と何度か言ってみることにしました。

私  :これある?(といってメモを渡す)
店員 :あるよあるよ!
私  :無いのは分かっているからそんなこと言わないで!
店員 :???
私  :領収書いるから
店員 :何がほしの?
私  :ノートPC用のハードディスクとノートPC用の内蔵CD-ROMだよ
店員 :ハードディスクあったよ!
私  :おぉ~よかった
店員 :うちの店には無いけど他の店にあったら譲ってもらった
私  :で、いくら?領収書いるからね
店員 :値段は○×RMB
私  :たっ高い!他のパーツも高いよ。
店員 :いや安いよ。
私  :(弱みをにぎられた)

値段交渉が数分間続く….

店員 :いる?
私  :いらない

交渉決裂。

というような交渉が永遠と5時間ほど続きました。そして6店目で力尽きました。
よく中国では値段交渉すれば安くなるという話しを聞きますが、
PCパーツのように需要がある物に関しては事情が違うようです…と考えてしまいますが、
知り合いの上海人が値段交渉をすると必ず安くなります。
そうなんです単なる私の勉強不足でした。
今度はじっくりホームページで値段を調べて出かけます。
それと標準語ではなく上海語が出来ればもっと安くなるそうです。


■ あとがき

今日から国慶節です。7日まで休みです…でも私には休みはありません。
お客様は日系企業ですので休みなしです。
次回の配信は2003/11/01を予定しております。

企業のPCはだれのもの?(その後…)

前号「企業のPCはだれのもの?」をお届けしましたが、
今回は「その後」をお伝えします。

ある日のこと、お客様から電話があり「本社からネットワーク管理者が
来ているので現状を説明に来てほしい」とのことでした。前回も書いたように
お客様のネットワークでは毎回、今まで遭遇したことがないトラブルに
みまわれるので正直疲れてしまいました。その場では解決しますが数日すると
また…調子が悪いと電話があります。メンテナンス費用を頂いてますし
責任もありますのでそう簡単にメンテナンス契約を解約するわけにもいきません。
どうしようか考えた結果、「再構築の提案しかない!」という結論になり早々
お客様と交渉することにしました。そしてお客様のオフィスを
訪問し打ち合わせ開始です。

本社の管理者 :まず現状のネットワークを教えてください。

私 :PCがx台でインターネット回線は….

本社の管理者 : 本社ではファイルサーバありフォルダーごとにアクセス制限し
        情報を共有しており….

私 : (無言)

本社の管理者:御社はファイルサーバ構築の経験はありますか?

私     :はい。xxx台規模のネットワークに導入実績があります。

本社の管理者:そうですか。このオフィスでもファイルサーバの導入を
       検討したいと思います。

私     :確かにファイルサーバは必要と思います。それ以前に
       色々な業務とは関係のないソフトウェアがインストールされており
       それが原因でPCやネットワークに色々トラブルが発生しております

本社の管理者:(無言)

社長    :いつもPCの調子が悪く困っている!どうにかしてくれ!  

私 : 弊社としては勝手にソフトがインストールされている状況では
       ネットワークを再構築するしか解決の方法はありません。

社長    :すでに日本の本社へ予算を申請しているので早速、見積りをください。

あれっ?あっさり「再構築」という結論になりました。そして….
2週間かけ無線LANとファイルサーバの導入、PCの再インストールなどが
無事終了しました。OSをWindows2000に統一し、サーバでアカウントやアクセス権を
管理し勝手にソフトウェアをインストール出来なくしました。
もちろんウィルス対策も完璧です。弊社からインターネット経由で
リモート監視していますが、その後はトラブルなく平和です。(よかったよかった)

今、先日購入した家具を組み立てに業者が来ております。
4名来ました。でも….作業をするのは3名です。1名はマネージャーなんです。
組み立て作業はしません。部下が仕事をするか監視しているのです。
じぃ~っと見てます。中国では自分の担当以外のことは絶対関与しません。
徹底した完全分業です。例えば緊急トラブルでお客様へ電話するとしましょう。
担当者が不在であったので電話に出た人に緊急だと伝え対応をお願いしょうとしても
対応してくれません。「何かあったら自分のせいにされる…」という
考えなのでしょうか?日本のサラリーマンのように「会社のために!」ってなことは
あまりないようです。文化の違いですね。


■ あとがき

ようやく上海も少し涼しくなってきました。

最近ふと思ったのですが、私はコテコテの技術的な思考の人間ですが、
知り合いにはなぜか同じ業界の人よりぜんぜん関係ない業界の知り合いの
ほうが多いのです。コンサルティングや建設業など….ここ数年は出張や
駐在であちこち行く機会があるからだと思います。
違う思考の人と話すと色々と刺激になります。
次回の配信は2003/10/01を予定しております。

企業のPCはだれのもの?

前回、メール事情について大手ホスティング業者のメールサーバの調子が
悪いと書きましたが…今でもたまにサービス停止することがあります。
トラブルの時間帯は朝夕です。朝は出勤してPCを起動する時間帯ですそして
夕方は終業前に急いでメールを送る人が増える時間帯です。おそらくサーバが
悲鳴をあげていると思われます。日本だとメールサーバが停まると大騒ぎに
なることがありますが、中国ではメールサーバが停止しても平和です。
何ごとも起きてないように平和です。中国では目に見えないサービスにお金を
払うということに対してあまり快く思っていない人が多いようです。
中国のホスティング料金は低価格です。ですのでサービスが停止しても
そういうものだと納得しているようです。メールが使えなければ電話があります。
プリントアウトしてFAXする方法もあります。これが中国の現状です。

今回は、企業のPC管理についてお届けします。企業には必ずPCを管理する
担当者が決まっていると思います。社内に情報システム部があり専任の技術者が
管理を担当していたり、PCに詳しいからという理由でPCの管理を任されたり….

中国で企業のPCをみると1つのハードディスクを複数のパーティションに分割
されていることがよくあります。しかもC: D: E: F: G: H:
中国人PC管理者はなぜパーティションを…ふと疑問に感じた私は中国人PC管理者に
聞いてみました。

私   :なぜこんあにパーティションを分割すのですか?
PC管理者:Windowsが壊れてもデータにアクセス出来るようにWindowsと
     データのパーティションを分割しているんです
私   :そうなんですか(ハードディスクが壊れたらどうるんでしょうか?)

確かに中国のPCは不安定なものが多いようなきがします。
PCのパーツやソフトウェアにニセモノが多いのが原因でしょうか?
定期的にお客さんのオフィスへ行きPCのトラブル対応をしているのですが、
毎回、未知との遭遇です。

話は変わって中国のコンビニでの出来事を1つ

お客 :この弁当臭い
店員A:えっ?どれどれ
お客 :腐ってるよ
店員A:クンクン..ウェッ
店員B:本当か?
お客 :本当だよ!

後は、ものすごいスピードの上海語で話しているので何をいっているのかは
不明です。とにかく弁当が腐っていて、お客が怒っていることは確かです。
その会話は約5分ほど続きました。その間私は商品をレジに置き会話が終わるのを
ただただ待ち続けました。すると….おばちゃんが横から割り込んで
レジに商品を置くではないですか!中国ではよくあることですので私は
だまって観察してみることにしました。ようやく弁当問題が解決されたようで
店員がレジに戻ってきました。するとおばちゃんの商品を先に会計するでは
ありませんか!そして….

店員 :この商品もそうかい?
おばちゃん:いいや、それは違う(..って俺のだよ!)
店員 :あっそう。

先ほど「横から割り込んで…」という表現を書きましたが、日本人的な
感覚ですと悪いことのように思えますが、中国では普通です。
何でも早いもの勝ちです。基本です。朝の通勤ラッシュや昼時の
マクドナルドはすごいです。


■ あとがき

夏ですね….でもオフィスは冬みたいです。寒いですとても
空調の温度下げすぎです。中国のオフィスって夏は寒くて冬は暖かい何でだろう?
次回の配信は2003/09/01を予定しております。

上海でのメール事情

先月お届けした配信では、SARS対策でマスクをしている人は、
ほとんど見かけないと書きましたが、今は…見かけません。
上海では先月中旬ごろから規制が解除され上海郊外へ行きやすくなったようです。
先月末ぐらいから日本からの出張者も増えているようで、
今月には多くの企業で出張規制が解除されるとの噂も聞いてます。

今回はメール事情についてお届けします。まずは携帯メールについて
といってもSMS…日本のショートメールです。あまり調査していなので
詳しいことはわからないのですが、携帯からEメールは送れないようです。
一部、送れる機種やサービスもあると聞いたことがあります。
ホームページではよく携帯番号を登録するページをみかけますので
サーバからSMSへメールを送れる仕組みはあるが、一般には開放されて
いないのかもしれません。調査不足です。

携帯メールはもちろん中国語でやりとりされてますが、
ピンインという日本でいうローマ字入力です。全部漢字なので入力が大変そうです。
メールしている人をみていると、まだまだ日本人に比べ文字入力のスピードは
遅いようです。というか日本の若者の入力スピードはスゴイというか速すぎ?

次にEメールですが、日本で名刺交換するとほとんどの企業が自社のドメインを
取得しEメールとして書かれていますが、中国で名刺交換をすると
Hotmailなどのフリーメールやプロパイダのアドレスが書かれていることが
多いことに気がつきます。独自ドメインにあまり興味がないのでしょうか?
と言っても中国ですからドメインを取得している企業の数は多いです。

中小企業では自前でメールサーバを持たずにホスティングサービスを
利用するのが一般的だと思われますが、中国でのホスティング料金といいますと
年間で1万円前後であり企業向けにしてはかなり安いと思います。
知り合いの企業で中国の大手ホスティング業者のサービスを利用しているのですが、
たまにメールが受け取れなくなるそうです。調査してみることにしました。
すると…メールサーバは数台あり負荷分散されているようです。
しかしその負荷分散の方法が単純な技術を使用しておりほとんど
機能していないようにも思えます。しばらく監視ツールで様子をみていたのですが、
すべてのサーバが「反応なし」になることがありました。
負荷分散の意味ないですね。ひどい時には1日中使えなかったとサービスを
利用している知り合いが言ってました。さすがに今は改善されているようで、
ここ最近は問題無いみたいです。

宣伝になってしまいますが、弊社ではきめ細かなホスティングサービスを
提供しております。興味がありましたらホームページへアクセスしてみてください。
料金は高めですが、技術には自信があります!

    https://www.evolutionnetworks.net/service/hosting.html


■ あとがき

先ほど、ホームページのニュースで中国ドメインの「.cn」は29万件という記事が
ありました。海外企業の「.cn」ドメインが認められ登録が急増したとのことです。
次回の配信は2003/08/01を予定しております。