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出張中の出来事(義鳥、東莞編)

先月、上海から電車で4時間半の「義鳥」というところへ出張へ行って来ました。
朝7:20の出発ですので5時起きです…眠いです。
上海始発ですので時間どおりに出発しました。電車はボックス席で
私の向かい側は中国人夫婦、そして隣はアメリカ人
中国人とアメリカ人が中国語で会話してます。アメリカ人の中国語とても流暢です。

アメリカ人が私に聞きました。「Can you speak english?」と
そして私は「出来ないけど少しわかる(中国語で)」と答えました。
「何の仕事?」とか「いつから中国にいるの?」などなど話しました。
おそらく中国人からすれば中国語で話しているヘンな外国人二人にみえたでしょう…

義鳥は雑貨で有名なところで市内にはとても大きな市場があります。
小さな店舗が1000店舗ほどあり日本人も多く買い付けに来ております。

一泊二日で義鳥から戻り次は飛行機で2時間、車で2時間の東莞へ行きました。
地図でみると遠いのですが、時間的には義鳥と移動時間は変わりません。

初めて東莞に行った時、東莞のお客さんに「ここは車のタクシーがないよ」と
言われたのですが、本当にないです。車のタクシーが…
でもバイクタクシーはあります。

夕方、仕事を終わりお客さんと食事に行くことになりました。

お客さん:いつも利用しているタクシー(車)を呼んでおきました。
     そろそろ来ますので外で待ちましょう。

私:  はい。

10分たっても車は来ません。お客さんがタクシーの運転手に電話しました。
「あと2分」で到着するそうです。

15分経過…まだ来ません。

お客さん:ん~来ませんね。

   私:そうですね。

お客さん:どうしましょう?道路まで出て別のタクシーで行きましょう。

   私:そうですね。

お客さん:でも、タクシーないね…。じゃあれで行く?

  私:えっ?(あれって...もしかして)

お客さん:あれあれ(と指差す方向にはバイク)

  私:そうですね(マジ?!)

お客さん:1台で行こう。

  私:それは...

お客さん:じゃ2台で…

ということでバイクで移動することになりました。
ヘルメットなしですので心地よい風があたります。
車の窓から顔を出している犬の気持ちがよ~くわかりました。
バイクの運転手が突然「うぉ~」と叫びました。なんと上から
水が….おそらく2階から道路へ水を捨てたのでしょう。
何が起こるかわからない…それが中国です。

今回なぜ義鳥と東莞に行ったかというと…IP電話の設置です。
日本にも設置し電話代を大幅に削減するのが目的です。

でも急に電話代が安くなるのも中国では問題になることがあります。
東莞のお客様の話しだと急に電話代が下がりそれがIP電話の導入だと
電話局の担当者にわかるとインターネット回線を切られる心配が
あるとのことです。違法なことしているわけではないのですが….


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?出張するといつも色々な体験をします。
改めて中国は広いと実感しました。

販売代理店

今回は販売代理店についてです。
ドイツS社のコードレス電話機を5台購入した時のことです。
ホームページからS社の販売代理店を調べ電話したところ台数が少なかったので
別の販売代理店を紹介されました。さっそく電話で連絡し購入する
ことにしました。今回は台数が少なく届けてくれないため弊社スタッフが
販売代理店まで行きました。そして戻ってきてから動作確認…4台はOKでも
1台はNGです。コードレスの親機と子機が通信できません。
説明書をみて色々試しましたが、だめです。念のため製造番号を見てみたところ
NGの1台だけ親機と子機の製造番号が違います。とにかく販売代理店に
電話で問い合わせてみることにしました。

弊社スタッフ:先ほど購入したコードレス電話が1台が通信できません。

代理店:そんなわけない!

弊社スタッフ:チェンネルの設定とかあるんですか?

代理店:説明書を読みなさい。

弊社スタッフ:どこを読めばいいのですか?

代理店:説明書を読みなさい。

弊社スタッフ:親機と子機の製造番号が1台だけ違うのですが….

代理店:関係ない

弊社スタッフ:設定方法を教えてください。

代理店:自分で調べなさい。

とこんな感じで話しになりません。結局、宅急便に依頼して販売代理店へ
持って行くことにしました。そして戻って来ました。設定を変更したようで
今度はうまく通信できました。

販売代理店へ電話し何処を変更したのか聞いても教えてくれません。
弊社のスタッフの話だと「うるさい会社だ…」と言われたそうです。

結局、電話機を購入するのに1日もかかってしまいました。
このように中国でものを購入するというのは大変です。品質は以前より
良くなっているようですが、初期不良があったりアフターサービスが悪く
苦労します。一部の中国企業はアフターサービスが大変良いようで
そのような企業は業績を伸ばしているようです。


日本の架空請求書

今回は上海ではなく日本での出来事についてです。

とうとう届きました。何がって…架空の催促状
ある日のこと会社の電話が鳴りました。

親:(いきなり)催促状が届いたよ!何で借金したの!

私:はぁ~?

親:そんなに会社の経営が厳しいのかい?(かなり動揺してる)

私:はぁ~?

親:困っているなら助けてあげるよ。

私:それって詐欺でしょ?最近流行の…

親:えっ?

私:とりあえずFAXで送って

親:わかった

ということで送られてきたFAXをみて書かれている住所をGoogleで
検索したところ一発でヒットです。届いたのは↓これです。

http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/net/nettrouble/scan/092.gif

まずは書かれている電話番号に電話してみることにしました。
携帯電話に転送されました。そして…「圏外」でした。

ここで注意です。電話する時は必ず「非通知」でかけなければいけません。
電話番号を知らせるということは催促状を受け取りましたということを
知らせてしまうことと連絡方法を教えてしまうことになるからです。

親が心配してあちこちに聞いてみたそうです。
結局、「無視」するのが一番だそうです。

この件について中国人の意見を聞いてみました。
「払うわけないでしょ!」「払う人いるの?」「常識でしょ!」
「アホじゃない」だそうです。

確かにこれで騙されていては中国での生活は厳しいです。


■ あとがき

国慶節前です。恒例の政府によるインターネットの検問がはじまったようです。
今までは海外のホームページへのアクセスが遅くなるという現象でしたが、
今回は一部の地域でたまにDNSサーバへアクセス出来なくなるという現象です。
単なるISP側のトラブルかもしれませんが…

ネットワーク導入事例 その2

前回に引き続き、お客様のネットワーク構築時に体験した出来事について
お届けします。今回はインターネットVPNの導入です。

まずは機材の手配からです。今回はVPN装置にラックマウントサーバを
使用しました。完成品ではなくケースとマザーボード、電源がセットになった
ものです。前面パネルにいくつかボタンがあり再起動、シャットダウン、
IPアドレスの変更など出来てとても便利です。さっそく発注しました。
10日ほどで届くという話でした。そして10日が経過しました….
当然届きません。20日ほどと予想していましたが、やはり
20日前後かかりました。

次はラックマウントサーバに使うCPU,ハードディスク,メモリです。
中国では店に電話で発注するという方法が一般的のようですが、
今回は店まで行きました。

ハードディスクはまったく問題なく入手できました。
問題はCPUとメモリです…店員がCPUとメモリを持って来ました。
箱入りと言ったのにバルク品です。

私:箱じゃないとダメだよ。
店員:大丈夫、大丈夫。
私:ダメだって
店員:ダメだったら交換するよ

とりあえず会社に戻りテストすることにしました。結果は…ダメです。
起動しません。結局、違うスペックで箱入りのものに交換しました。
ようやく機材が整い準備完了です。本物を入手するのは難しいです。
箱入りのものでも偽物がありますので注意が必要です。(それが一番難しい)

VPN装置の設定は問題ありません。今回大変だったのは出張です。
日本での設置は問題なし…そして中国。場所は上海から飛行機で2時間の
都市にある工場です。事前に工場に電話し状況を確認しました。
「タクシーはあるけど…バイクです」よく意味がわかりませんでした。
でも、行って納得。タクシーはあるのですが、車ではなく全部バイク。
これに2時間も乗っていたら工場に着くころには顔が真っ黒になること
間違いなしです。ということで今回はホテルで車を手配してもらいました。

ようやく工場に到着し設置作業を開始しました。すると…停電です。
UPSがカチカチいってます。何かヘンなことしたかなと配線を
確認していると…お客さんの一言「停電はよくあるよ」だそうです。
ADSL回線も雨が降ると不安定になるそうです。(大丈夫かな…)

行きはヨイヨイ帰りは…ツライ。帰りの便を空港で待っていました。
出発時間の1時間前、まだ飛行機が到着していません。いやな予感です。
30分前…なにやらおじさんが一人、航空会社の人にキレてます。
30分以上キレてます。早口で何言ってのか聞き取れません。
あれだけキレて疲れないのかなと他人ごとのように思っていたら…
定刻を30分過ぎたころ「落雷で飛行が飛ばない」というアナウンスです。
早く言ってしてくれればいいのに….右往左往しているうちに搭乗が
開始されました。でも…なぜか機内食が配られます。
ようするにしばらくは飛ばないようです。結局4時間遅れで離陸しました。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?中国は広い…とにかく広い。
中国人の感覚だと電車で4時間は「近い」のだそうです。
次回の配信は2004/09/10を予定しております。

ネットワーク導入事例 その1

今回は、お客様のネットワーク構築時に体験した出来事についてお届けします。

あるお客様からファイアウォールとサーバの導入について相談を受けました。
すでにネットワーク配線とPCの導入は済んでいましたので弊社からは
ファイアウォールとメールサーバ、ファイルサーバを導入する
ことになりました。PCはすべてD社の製品で統一されておりましたので
サーバもD社の製品を導入することになりました。D社の製品はインターネット
から購入出来るため弊社がスペックを提案してお客様が直接D社から
購入するという方法にしました。お客様にとって弊社から購入するより
価格が安くなるというメリットがあります。障害時の切り分けは弊社で
するようにしています。

2週間ほどしてから弊社にハードウェアが到着しました。
早速OSをインストールするためにまずはインターネットで最新の
ドライバソフトを調べることにしました。今回、ファイルサーバは
WindowsServerでメールサーバはLinuxとオープンソースを活用して
構築することにしました。WindowsServerはもちろん問題ありません。
問題はLinux用のRAIDドライバソフトです。
D社は記事などでもLinuxサポートと書いていますしスペックにも
対応OSにLinuxと書いてあったため安心していました。
試しにインストール作業をしたところ…..ダメです。
RAIDカードが認識しません。次にLinuxを最新のバージョンで
インストールすることにしました…ダメです。すでに調査開始から半日、
未だにOSすらインストール出来ない状況に少々イヤな予感がしてきました。
D社の米国サイトも調べてみました。FAQも読みました。しかし使いたい
Linux用のドライバソフトはありません。色々試しているうちに2日経過しました。

次の日、日本のD社に直接電話で問い合わせみることにしました。
なぜ中国のD社ではないのかというと….理由は過去のメルマガを参照ください。

D社:はい。サーバ担当でございます。

私:Linux用のドライバソフトについてですが….

D社:はい。少々お待ちください。

私:はい。

5分経過…まだ回答なし。

10分経過…まだ回答なし。国際電話なんだから…

15分経過…ようやく

D社:おっ。お待たせしました!

私:ありますか?

D社:調べたところお客様が使用されるLinux用ドライバソフトはございません。

私:そうですか…何か情報はありませんか?

D社:弊社の米国サイトを調べたのですが、情報がありませんでした。

私:(それは最初から調べてるって….)

D社:別のLinuxならドライバソフトがあります。

私:わかりました。情報有難うございました。

The END

日本のD社の対応は悪くはありませんでした。でも…期待ハズレです。

ふと思いつきました。起動時にA社RAIDのBIOSのメッセージが出ているのに
なぜ自分はD社のRAIDドライバソフトを必死になって調べているのだろうと….

A社のホームページで検索しました….ありました!でも….ハードディスを
接続できる台数が違う….A社にある製品は8または4台接続できるタイプです。
でもD社へOEM供給している製品は6台接続出来ます。非常に微妙です。
とにかく試してみることにしました…起動します!悩み続けて3日目。
これでOSのインストールはOKです。

次の問題はカーネルです。最新のカーネルにしたときにドライバソフトが
無いと….と悩みながらカーネルの再構築していたところなんと
最新版のカーネルにRAIDドライバソフトがありました。
これであっさり解決です。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?海外出張中で何度かトラブルに
直面したことがありますが最悪です。フライトの時間が迫ってくる
でもサーバ起動しない….などなど。だからいつも出張時は
スペアパーツやCD-ROMなど持参します。でも空港の荷物検査で荷物を
開けられた時に怪しまれること間違いなしです。
次回の配信は2004/08/01を予定しております。

情報共有

ウィルスが治まりませんね。ウィルスチェックゲートウェイのログをみると
届くメールの1/3くらいがウィルスメールです。
ファイアウォールに怪しいログがあったので調査することにしました。
どうやら発信元はアメリカです。メールサーバーのドメイン名がわかったので
「www」をつけてブラウザで表示してみると….アダルトサイトでした。
しかも4つのメールサーバとも発信元は同じアダルトサイトです。
誰かがそこのアダルトサイトにアクセスしてワームに感染したのでしょうか?
アクセスしたのは私…ではありません。

今回は情報共有についてお送りします。以前に勤めていた会社で中国の
ネットワークを担当していた時に駐在員のかたからこんな話を聞きました。

駐在員:中国の人って一般的に情報共有しないんだよね。

私:そうなんですか?

駐在員:机の下をみてごらん

私:エッ?

駐在員:ファイルフォルダーが沢山あるでしょ?

私:そうですね。足の入る隙間がないくらいですね。

駐在員:なぜかわかる?

私:なぜですか?

駐在員:中国のビジネスマンってキャリアアップを常に考えているよね?

私:日本に比べそうですね。

駐在員:中国って自分がどれだけ情報をもっているかで
    その人の価値が決まるんだよ。

私:なるほど。

文化の違いでしょうか?
先日、私が導入したノーツサーバの設定変更をする仕事を依頼されました。
導入してからすでに5年ほど経過しています。導入時の規模はサーバーが12台で
ユーザー数が300ほどでした。そして今は…サーバーが15台でユーザー数が
600…増えてます。北京、上海、広州など中国各地に出張しネットワークを
構築したのが懐かしいです。しかもひとりで…
それより、現在も使われているのがSEとしては一番うれしいことです。


■ あとがき

ウィルスメールが治まるのはいつでしょうか?ウィルスの作成者が
競っているようですね。ABC….Zまでいくんでしょうね。
次回の配信は2004/05/01を予定しております。

製品の故障

最近、ウィルス多くありませんか?
毎日のようにウィルスが発見されていますね。
2月上旬ほどではありませんが、ウィルスチェックゲートウェイで
毎日、ウィルスチェックに引っかかっています。

今回は製品の故障についてお送りします。中国では日本企業の製品は
品質が良く壊れにくいというのが一般的な考えで、特に日本人としては
日本企業の製品を買ってしまいます。しかし一部の製品については中国企業の
製品のほうが良い場合があります。ここでいう良いというのは製品の機能や
壊れにくいというだけではなくアフターサービスも含めた判断です。

最近の出来事ですが、お客様から複合機を購入したいとの依頼を受けました。
機種の選定にあたっては必要な機能やサイズなどはもちろん購入後の
サポートも検討しました。最終的に米国のH社と日本のC社から選ぶことに
しました。今回は日本のC社を選定しました。理由はC社は日本の
大企業ですので購入後のアフターサービスが安心と考えました。
(米国のH社もサービスはいいです)特に複合機ですので壊れてしまうと
プリンタ,FAX,コピー…すべて使えなくなるので業務に影響がでます。

購入してから2ヶ月半ほどして複合機の調子が悪くなりました。
印刷物の前後に白紙が出てきます。一応、印刷物は出ますが土日にFAXが
大量に届いた時など紙切れになることがあり問題です。そこでまず、
購入元のC社販売代理店に問い合わせました

私:複合機の調子が悪いのですが…

販売代理店 : その機種は持ち込みでの修理になります。

私:持って行くと業務に影響がでますので来て下さい。
  出張費は払います。

3分ほど交渉が続く…

販売代理店 : うちでは修理しない。

THE END

最後はC社販売代理では修理しないと言うではありませんか!
そこでC社に連絡しました。その後、すぐにC社販売代理店から連絡があり
とりあえず来てもらうことになりました。しかし修理担当者が来て
2時間ほど色々調整したようですが逆に調子が悪くなり結局
複合機を持って行きました。

3日ほどで直るとのことで待っておりましたが、さらに早くても
あと3日ほどかかると言われました。これほど長く修理にかかると弊社の
信用問題になりますのでC社に問い合わせてみることにしました。
まずは日本のホームページから問い合わせてみました…回答なしです。
次にC社の上海オフィスに電話で問い合わせてみました。
下記はC社の営業(日本人)と私との会話です。

私:複合機の調子が悪く….(いままでの経緯を説明)

C社 営業:知っております。(弊社のお客様からも問い合わせています)

私:購入してまだ3ヵ月ですのでこれは初期不良ではありませんか?

C社 営業:….

私:米国のH社の場合は、初期不良ということで3回も交換してくれました
  (結局、初期不良ではありませんでしたが….)

私:弊社の信用問題にもなりますので対応をお願いします。

C社 営業:わかってます。

私:交換は誰が判断するのですか?

C社 営業:私は修理の担当ではありませんのでサービス担当者です。
サービス担当には連絡してありますが….

THE END

この会話から予想できることは電話に出たC社の営業担当者は
「自分」への問い合わせであり「C社」への問い合わせだと認識して
いないようです。中国へ留学で来てそのままC社で現地採用されたのでは
ないかと考えられます。そのため日本企業の習慣というものを
知らないのではないでしょうか?

一般的に中国企業に電話しても電話を受けた人が担当でなければ
「知らない」または「担当ではない」で終わってしまいます。
これが良いか悪いかは言えません。中国の習慣ですので電話する方も
わかっています。しかしC社は日本の大企業です。しかも電話の相手は
日本人です。今後、サービスの改善を期待したいところです。

知り合いの話しだと中国で日本メーカーの電気製品を買うとよく壊れる
のだそうです。生産ラインが日本向けと中国向けでは違うのでしょうか?
日本で売られている製品は「made in china」が多いのに
あまり壊れませんよね?不思議です。


■ あとがき

最近、上海は暖かくなってきました。そろそろ春ですね。
春節明けで企業活動も活発になってきているようです。
次回の配信は2004/04/01を予定しております。

PCのセキュリティ対策 (その2)

中国の旧正月恒例の花火&爆竹…すごかったです。22日の0時前後の
30分間は爆発音が鳴り止みません。花火といっても日本と大きさが違います。
打ち上げ花火です。筒の直径が10cm長さが50cmの花火です。
1本ではありません…30本くらい束になっています。しかも一般家庭用です。
そこらじゅうで花火を打ち上げています。目の前で爆発するので
迫力あります。

Mydoom(Novarg)ウィルス…みなさんのところには何通届きました?
メールサーバを監視していたら来るわ来るわ届くメールの半分くらいが
ウィルスでした。特に旧正月明けの1/29はすごい数でした。
ウィルスチェックゲートウェイでのチェックと件名でもブロックしてますが
すごい数のウィルスメールが届きます。メールヘッダーをみると送信元は
ウィルスに感染したPCのメールアドレスではなくまったく違う送信元に
なってますね。知らない人からたくさんメール届きませんでしたか?

前回に引き続きPCのセキュリティ対策 (その2)をお届けします。
今回はPCの集中管理についてです。みなさんの会社では
Windowsアップデートやウィルス定義ファイルの更新はどうされていますか?
サーバで集中管理してますか?もしかして日本ではサーバで
集中管理するのって常識ですか….

WindowsアップデートはWindowsの標準機能としてあり個人でも
自動更新することが可能ですが、企業のネットワーク管理担当者としては
1台ずつチェックするのは効率的ではありません。そこで便利なのが
MicrosoftのSoftwareUpdateServiceというアプリケーションです。
Windows 2000またはWindows Server 2003があれば使えます。無償です。
でも欠点があります。サポートするクライアントがWindows2000,2003と
XPなんです。Windows95,98,MEはサポートしていません。
それからOfficeのアップデートには対応していません。
すべてに対応したSystems Management Serverという製品もありますが
高いです。SoftwareUpdateServiceとWindowsサーバの
ActiveDirectoryを使えばメンテナンスが楽になります。
さらにActiveDirectoryとグループポリシーという機能を組み合わせると
例えば勝手にソフトウエアをインストール出来なくしたりプリンタを
削除出来なくしたりも出来ます。でも…PCを使う側からしてみれば
何も出来ないじゃないかという不満もありますね。どこまで制御するか…
それは管理者とユーザーの話し合いになりますね。

次にウィルス定義ファイルの更新ですが、シマンテックやトレンドマイクロ
などから企業向けのウィルス対策ソフトウェアが発売されております。
個人向けのソフトでも定期的に更新できますが、企業向けのすごいところは
リアルタイムにPCの状況が把握できるところです。ウィルス定義ファイルの
バージョンや感染していないかなど…あたりまえかもしれませんが
初めて使う時はちょっと感動します。離れたオフィスと専用線やVPNで
接続されていればリアルタイムに監視できます。もちろんモバイルPCも
監視できます。でも…ウィルス対策ソフトだけでは解決できないことが
よくあります。企業向けのウィルス対策ソフトウェアがインストールされて
いない個人のPCなどがウィルスに感染した場合は専門知識のある人が
ファイアウォールとサーバのログや、ネットワークツールを使い原因を
調べ対策しなければなりません。PCが詳しいだけでは難しいので
専門のネットワーク管理者がいない企業ではちょっと大変かもしれません。
ということで宣伝になってしまいますが、
弊社ではウィルス対策のコンサルティングやサービスを提供しております。


■ あとがき

今年の上海はとても寒いです。上海ってこんなに寒かったけ?というほど
寒いです。そんな時は鍋が一番!中国だと辛~い「火鍋」です。
一度食べたら病み付きになります。
次回の配信は2004/03/01を予定しております。

PCのセキュリティ対策

2004年の第一号はPCのセキュリティ対策についてお届けします。
数年前からニュースや新聞などでもウィルスの問題が報道されるようになり
みなさんも対策はしていると思われます。まず思いつくのはウィルス対策の
ソフトウェアをインストールすることです。でもインストールだけすれば
安心というわけにはいきません。毎日のように新種のウィルスが発見される
ため「ウィルス定義ファイル」をアップデートしないと意味がありません。
これは一般的になりましたね。

次にWindowsとOfficeのアップデートです。Windows2000やXPであれば
「Windows Update」をクリックしたり「コントロールパネル」の
「自動更新」でWindowsやOfficeを最新の状態にできますね。

そして次に考えるのはパーソナルファイアウォールです。
簡易ファイウォール機能にウィルス対策や侵入検知などの機能含まれており
安心です。たまにほかのアプリケーションと相性が悪いことがありますが、
ファイアウォールの設定をウィザードで簡単に設定出来ますので便利です。

と、これで安心と考えるのはまだ早いです。
スパイウェアというのをご存知ですか?
「実行ファイル(???.exe)」やCookieなどから侵入します。
ちなみにCookieは本来はショッピングサイトやホームページのアクセス
状況を分析するために利用されているものでスパイウェアではありません。

スパイウェアとはその名のとおりPC上でスパイ活動をするものです。
感染するとどうなるかというと…例えば、ショッピングサイトで
キーボードから入力したクレジットカード番号がそのままスパイウェアを
仕掛けたハッカーのサーバーへ送られる..恐ろしい(@0@;

「スパイウェア」 検索・削除するフリーウェアには
「Spybot – Search & Destroy」があります。日本語に対応しており
メニューが日本語で表示されます。↓ここからダウンロード可能です。

        http://www.safer-networking.org/

インストールしたらまずは「アップデート」をし定義ファイルを最新の
状態にしてください。それから「検索&修正/削除」をクリックし
下にある「スキャン開始」をクリックすると….あらまビックリ
たくさん検出されます。よ~くみるとアヤシイタイトルが…

スキャンでスパイウェアと思われるファイルやレジストリが検出されます
ので修復したい項目にチェックをつけ「問題箇所を修正/削除」すれば
削除されます。

「Spybot – Search & Destroy」のタイトルバーにある書いてありますが、
「自己責任で使用してください!」

ということでPCのセキュリティ対策は下記の3点セットで
考えてはいかがでしょうか?

・パーソナルファイアウォール
・Windowsアップデート
・スパイウェア駆除ツール


■ あとがき

今日から2004年です。昨年は会社設立した年でありサービスを提供するという
よりお客様から色々と教わることが多く恵まれた年でした。
今年の目標ですが、すばり「IPv6とセキュリティーを極める」です。
ここ上海で普通のサービスを提供していては価格で中国の企業に
負けてしまいますし技術者(経営者)としてワクワクすることがありません。
ということでマニアックなサービスを提供します。
Linuxのカーネルを再構築してほしいとかネットワークに流れているデータを
tcpdumpで検査してほしい..IPv6でネットワークを再構築したいなど…

お問い合わせはこちらまで → mag@evolutionnetworks.net

次回の配信は2004/02/01を予定しております。