ネットワーク導入事例 その2
前回に引き続き、お客様のネットワーク構築時に体験した出来事について
お届けします。今回はインターネットVPNの導入です。
まずは機材の手配からです。今回はVPN装置にラックマウントサーバを
使用しました。完成品ではなくケースとマザーボード、電源がセットになった
ものです。前面パネルにいくつかボタンがあり再起動、シャットダウン、
IPアドレスの変更など出来てとても便利です。さっそく発注しました。
10日ほどで届くという話でした。そして10日が経過しました….
当然届きません。20日ほどと予想していましたが、やはり
20日前後かかりました。
次はラックマウントサーバに使うCPU,ハードディスク,メモリです。
中国では店に電話で発注するという方法が一般的のようですが、
今回は店まで行きました。
ハードディスクはまったく問題なく入手できました。
問題はCPUとメモリです…店員がCPUとメモリを持って来ました。
箱入りと言ったのにバルク品です。
私:箱じゃないとダメだよ。
店員:大丈夫、大丈夫。
私:ダメだって
店員:ダメだったら交換するよ
とりあえず会社に戻りテストすることにしました。結果は…ダメです。
起動しません。結局、違うスペックで箱入りのものに交換しました。
ようやく機材が整い準備完了です。本物を入手するのは難しいです。
箱入りのものでも偽物がありますので注意が必要です。(それが一番難しい)
VPN装置の設定は問題ありません。今回大変だったのは出張です。
日本での設置は問題なし…そして中国。場所は上海から飛行機で2時間の
都市にある工場です。事前に工場に電話し状況を確認しました。
「タクシーはあるけど…バイクです」よく意味がわかりませんでした。
でも、行って納得。タクシーはあるのですが、車ではなく全部バイク。
これに2時間も乗っていたら工場に着くころには顔が真っ黒になること
間違いなしです。ということで今回はホテルで車を手配してもらいました。
ようやく工場に到着し設置作業を開始しました。すると…停電です。
UPSがカチカチいってます。何かヘンなことしたかなと配線を
確認していると…お客さんの一言「停電はよくあるよ」だそうです。
ADSL回線も雨が降ると不安定になるそうです。(大丈夫かな…)
行きはヨイヨイ帰りは…ツライ。帰りの便を空港で待っていました。
出発時間の1時間前、まだ飛行機が到着していません。いやな予感です。
30分前…なにやらおじさんが一人、航空会社の人にキレてます。
30分以上キレてます。早口で何言ってのか聞き取れません。
あれだけキレて疲れないのかなと他人ごとのように思っていたら…
定刻を30分過ぎたころ「落雷で飛行が飛ばない」というアナウンスです。
早く言ってしてくれればいいのに….右往左往しているうちに搭乗が
開始されました。でも…なぜか機内食が配られます。
ようするにしばらくは飛ばないようです。結局4時間遅れで離陸しました。
■ あとがき
いかがでしたでしょうか?中国は広い…とにかく広い。
中国人の感覚だと電車で4時間は「近い」のだそうです。
次回の配信は2004/09/10を予定しております。