CloudStackのアップグレード – 仮想サーバーの移行
新しいCloudstack環境が完成したところでこれからが本番です。
そうです…稼働中の仮想サーバーを移行しなければなりません。
手順は下記です。
- 旧環境の仮想サーバーを停止
- 旧環境で「1」で停止た仮想サーバーのテンプレートを作成
3.「2」で作成したテンプレートをWebサーバーへアップロード - 新環境でテンプレートを作成(Webサーバーからダウンロード)
- 新環境で「4」で作成したテンプレートから仮想サーバーを作成
基本的にはこれで移行出来ます。この作業を1台づつするので時間はかかります。
今回、物理サーバーは追加せずに移行作業を実施しました。クラウドですのでリソースには
余裕があるため例えば5台あるノードサーバーを3台に減らし2台を新しい環境で使用するという
方法です。
問題はストレージサーバーです。物理サーバー2台1組を1セットとして稼働していますが、
仮想サーバー移行作業中はどうしても別の物理サーバーセットにデーターを移行したい場合が
あります。容量も数テラありますので時間がかかります。その場合、rsyncコマンドでデータを
一括コピーします。コピー出来てこれで終わりではありません。
CloudStack上でストレージのサーバー名を変更しなければなりません。
GUIでは出来ません。しかもマニュアルにも書かれておりません(と思います)。
どうするかと申しますと…絶対やってはいけないデーターベースを直接更新するという方法です。CloudStackの古いバージョンでは色々とバグがありたまに実施していましたが、
これを失敗するとSQLコマンド一発で完全にクラウドが破壊されます。
会社が倒産するくらいの破壊力です。これは非常に危険ですので絶対やってはいけません。
弊社でも通常やりません。
そして1ヶ月程でようやく仮想サーバーの移行が完了し終了です。
■ あとがき
今回の環境構築、移行作業…すべて作業は日本からリモートで実施しました。
しかも日本と中国のデーターセンターへは1度も行っておりません。