CloudStackのアップグレード – 環境構築 ノードサーバー編
CloudStack環境を構築するには「ストレージサーバー」「ノードサーバー」
「クラウドコントローラー」が必要です。今回はノードサーバーです。
ノードサーバーとは仮想サーバーをホストする物理サーバーです。
簡単に言うと仮想サーバーにCPU、メモリなどのリソースを提供するサーバーです。
VMware,Xen Server, KVM, XCP-ng, ベアメタル等から選択可能で、弊社ではKVM(OSはRockyLinux)を
選択しました。具体的には「KVM + QEMU」を使用しております。
ChatGPTによると「QEMUが仮想マシンを管理し、KVMがハードウェア仮想化の性能を引き出します。この組み合わせにより、高速で効率的な仮想化環境が実現します」とのことです。
ノードサーバーの作成にはRockyLinuxにパッケージ管理ツールであるdnfでClouStackエージェント等をインストールしていきます。こう書くと簡単なようようですが、弊社ではOpenSSL,OpenSSH,BIND等は
ソースコードからインストールしています。インストールする順番やバージョンによっては
ClouStackのエージェントがエラーで稼働しない等の問題が発生するためあらゆるパターンで
検証し最終的に問題は解消しました。今回の作業ではここが一番時間がかかりました。
ノードサーバーだけでも仮想サーバーを作成出来ますが、これだけだとクラウドっぽくありません。
GUIの画面でクリックしてサーバーを作成するとか仮想サーバーを稼働したまま別の物理サーバーへ
移動(ライブマイグレーション)するなど…それらはクラウドコントローラーの役割です。
次回は「クラウドコントローラー」についてです。
■ あとがき
将来的にサーバーCPUやメモリが不足した際はハードウェアを追加または交換すれば拡張可能です。
これは非常に便利です。