CloudStackの導入 – ストレージ編
前回のネットワーク編ではインターネット回線やVLANの設定などについて書きました。
今回はストレージの導入についてです。
ストレージと言っても規模により様々製品や技術があります。
CloudStackではNFS,iSCSIなど様々なファイル共有システムをサポートしておりますが、
弊社ではNFSを使用しております。
CloudStackで使用するストレージにはOS、データーなどすべての情報が格納されるので
これが停止すると仮想サーバーが全部停止してしまいパニックになること間違い無しです。
安定稼働と障害対策が非常に重要です。
NFSサーバーとしてはメーカー製のストレージ専用サーバーがあります。
規模にもよりますが、製品本体はもちろんサポートサービスも非常に高価であります。
特に障害発生の緊急事態時に自社で対応出来ないのは不安です。特に中国では不安です。
問題無い…で終わってしまっては非常に困ります。死活問題になります。
もちろん中国の代理店によってはサポートのレベルが非常に良い会社もあります。
日本だとメーカーのサポートは良いのですが、他社のサポート担当者のデーターセンター入館手続きで
申請した名前の一文字が身分証明書と違うとか…パーツの型番が1文字違うなどで再申請のループとなり
復旧まで時間がかかるという落とし穴があります。
弊社ではNFSサーバーとして…ハードウェアはメーカー製の汎用サーバーを使用しております。
もちろんRAID構成です。さらにサーバー2台を1セットとしてデーターを常時複製し冗長化しており
サーバーが1台故障しても停止時間は最小限になるように設計しております。
OSはLinuxでデーターを複製するソフトウェアはオープンソースを使用しておりますので
障害発生時は自社でほぼ対応可能です。ストレージサーバーが設定出来たら最後はディスク速度の計測です。
ハードウェアの導入時期やRAID構成によってスピードはかなり違います。
CloudStackの機能としてディスク容量の増加やデーターを別のストレージへ移動することが管理画面で
簡単に出来ます。これは非常に便利です。新しいストレージサーバーを導入した場合、仮想サーバーを
停止する必要はありますが、管理画面で数クリックすることで移動出来ます。
■ あとがき
Linuxとオープンソースのソフトウェアで冗長化されたNFSサーバーを10年以上使用しておりますが、
非常に安定しております。何と言っても…精神的に安定です。