CloudStackの導入 – 準備編
弊社ではデーターセンターにあるプライベートクラウドにオープンソースの
クラウド基盤ソフトウェアであるCloudStack(クラウドスタック)を利用しております。
AWS,Azure,GoogleCloudなどにある…ブラウザ上で数クリックするとサーバーが
出来るというサービスを自社のインフラで実現出来るものです。
弊社では日本と中国の複数箇所でラックを借りており7年程前からCloudStackが
稼働しておりますが、クラウド基盤が動いているOSのサポート期限が切れるので
今回はOSの再インストール作業になります。ついでにCloudStackも新しいバージョンへ移行します。
今回より何も無い状況からCloudStackを導入する場合の手順について数回に分けて書いていきます。
まずはデーターセンターの選定です。日本ですとどこを選んでも大きな失敗はしないと思いますが、
問題は中国側です。立派な建屋から…ここに本当にデーターセンターがあるの?…というような
外観の建屋など色々あります。外観は妥協するにしても電源とネットワークが安定していることが
最重要事項です。できればセキュリティーがちゃんとしていれば安心です。
電源設備…UPSや発電設備など素人が見てもわかりません。
ネットワークも同じく帯域などスペックだけではわかりません。
結局、実際にシステムを導入して数ヶ月~1年ほどしないと状況がわかりません。
トラブルは100%発生するのでどこまで障害の影響を抑えるかになります。
日々システムを運用していくにあたり中国では技術的なことはもちろんですが、
通信会社やデータセンター側との交渉が非常に重要です。
会社設立から20年…色々とありえないトラブルを経験しました。
詳細については過去の記事をご参照ください。
■ あとがき
システムを導入する場合、まずはパブリッククラウドを選ぶのが一般的になった今、自社で
ハードウェアを保有する必要があるのかと思われるかもしれませんが、
中国では自社でコントロール出来るのであればそれに越したことはありません。
今まで…えらい目にあってきた経験者談です。