プライベートクラウド(その4)
プライベートクラウドについて…その後です。
弊社のサーバーは数年前に物理サーバーのほとんどを仮想サーバーへ
移行済みで現在はプライベートクラウドへ移行中でありほぼ完成しています。
仮想サーバーとしてOSを稼働させるというのは変わらないのですが、
OSを稼働させるための「CPU,メモリ(ノードサーバー)」と
「ハードディスク(ストレージサーバー)」を分離出来るというのが
ポイントです。CPUやメモリをアップグレードしたければ
ノードサーバーのハードウェアを増強すれば良いのです。
その際、OSには何も変更する必要はありません。
さらにOSを稼働させたまま他のノードサーバーへ移行する
ライブマイグレーションが出来るので停止時間がありません。
最近、中国国内および海外への通信が一部で非常に遅くなっております。
その解決方法としてデータセンターを活用するのですが、問い合わせが
急に増えているので当初予定をしていなかったデータセンターも
プライベートクラウドに切り替えサーバーの増設など迅速に行える環境を
構築しております。ということでプライベートクラウドに移行するにあたり
サーバーハードウェアの調達です。
中国で希望どおりの物を調達するのは容易ではありません。
例えばハードディスクです。半年前まで「2.5インチ」のハードディスクを
搭載したサーバーを注文しようとしたら代理店は「まだ販売していません」と
言われました。そこで今回、「3.5インチ」で注文しようとしたら
「古すぎてもうありません」と言われてしまいました。ん~理解できない。
そんなに突然製品ラインナップが入れ替わるわけがありません。
それからサーバーの全面パネルのボタン操作を制限するカバーです。
勝手に電源ON/OFFされないようにするための物です。代理店が言うには
「中国でそんなの買う会社はありません」と断言されてしまいました。
ん~確かにラックの扉が開いたままになっているデータセンターが
ありますからね…たまにモニター、キーボード、マウスを接続したままSE君が
帰ってしまった会社もあります。翌日行ったらまだモニターなどが接続されていました。
「Ctrl + Alt + Del」押してあげたらSE君が飛んでくるのでしょうか?
いつものことですが、事前にメーカーのホームページでスペックと型番を
調べているのに代理店に問い合わるとほぼ間違いなく「無い」という回答です。
オプションパーツだとさらに難易度が上がります。
サーバーですので様々な種類のオプションパーツがあります。
希望のサーバースペックと追加のオプションパーツを代理店に
伝え見積依頼すると…見積にいくつかオプションパーツが記載されていません。
代理店の担当者は多分、見たことのないオプションパーツが有った場合…
見なかったことにしているのかもしれません。
そのことを問いただしたら「そんなの買うお客さんはいません」と
言われてしまいました。納得…なわけありません。再度、見積を依頼したら
価格は日本の倍でした。ようするに「そんなの注文するな」ということでしょうか?
それからサーバーの購入方法ですが、メーカーからの直販ではなく代理店から
購入する場合、弊社では追加CPU,メモリは必ず「自分で付けるので箱を
開けないで持ってきて」と「何度も」言います。なぜかと申しますと…
代理店がやると他メーカーのサーバーや古いサーバーから取り外したパーツを
取り付けて持って来るからです。
中国で最新のハードウェアは購入出来ますが、購入する時の注意点は10年前と
変わりませんね。
この話し大げさだとか昔のことと思われるかもしれませんが、
すべて先週起きた実話です。
■ あとがき
今、上海です。ようやく涼しくなってきました。
しばらく上海におりますのでプライベートクラウドについて
デモのご希望があればお問い合わせください。