上海での交通事情(その2)

前回に引き続き交通事情その2をお届けしまします。
上海市内の移動にはバスと地下鉄が安くて便利です。
上海市内のバスは小型や空調無しのバスで約15円、空調付きだと約30円です。
距離によって値段が高くなりますが100円以下です。
行き先はバスに表示されている番号によって決まっています。

バスに乗るときですが、まずバスが来たら待っているのではなく
バスへ向かうことが基本です。バス停の前でただ待っているだけだと
置いていかれます。ですのでバスが来たら皆走り出します。
乗り心地はと言いますと…これがスゴイです。急発進、急ブレーキ、
急カーブとにかくすべてが急です。直線道路はフルアクセルです。
渋滞時にはたまに反対車線を走っちゃいます。何でもありです。
そこまで急がなくてもと思います。中国人の話しによりますと
バスの運転手にとって人は荷物であるとのことです。納得。
2階建バスは眺めがよく快適です。でも1階へ降りる階段は狭くて
急勾配ですので信号が赤の時に降りるほうが安全です。
じゃないと痛いめにあいます。

バスの車内には液晶モニターが取り付けられている車両もあります。
「次は○○に停止します。」と表示されたり音楽やビデオが流れています。
これってストリーミング配信?と思ったのですが、どうも違うようです。
毎回、同じなんです。そしてハングアップします。なぜなら…
Windows98だからです。「ビコッ」というPCを再起動する音を毎回聞きます。
でもバスに搭載されているPCはOS以外は耐久テストに合格ですね。

次は地下鉄についてです。1号線,2号線,3号線があります。
3号線は地下ではなく地上を走っています。約30~75円くらいです。
早くて本数も多いので便利です。乗り心地は快適です。
でも改善されたらいいなと思うことが1つあります。
乗り降りです。同時なんです。降りる人と乗る人が….
ラッシュ時はすごいです。降りる時は早めにドア付近まで行かないと
降りれなくなりそうです。駅のホームにある電光掲示板は最新型の
プラズマディスプレイです。これもWindowsかもしれませんが
まだ1度も再起動画面はみてません。Windown2000かもしれませんね。
プラズマディスプレイには次の電車が来るまでの時間が
秒まで表示されとても便利です。

次はタクシーについてです。初乗りは約150円(深夜は約200円)です。
日本に比べ車内はきれいではありませんが雨の日なんかは助かります。
よく海外で高い料金を請求されるという話しを聞きますが
上海ではほとんどないようです。でも急いでいる時に限ってわざと
遠回りされることもたまにあります。「何で?」と聞くと
「今、渋滞しているからこっちのほうが早いんだ。」と言います。

昨年末にリニアモーターカーの試運転が開始され最近まで一般に
土日だけ公開されていたようです。日本では何十年も前から
リニアモーターカーのテストされているようですが…
中国の発展スピードにはいつも驚きです。

最後に空港へのアクセスについてです。上海には2つ空港があります。
虹橋空港と捕東空港です。今は一部の国内線を除きほとんどが捕東空港から
発着しています。虹橋空港へは上海の中心から近いのですが、
捕東空港は1時間ほどかかります。タクシーだと約2300円かかります。
でも空港行きのバスだと同じ1時間で約300円くらいで行けます。
リニアモーターカーだと7分で着くそうです。早い!


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?上海ではバス、地下鉄が安くて便利です。
先月末くらいより中国から海外へのインターネットが急激に遅くなっています。
原因は中国政府が監視装置を設置してインターネット上のデーターを監視している
からだそうです。確かに経路を調査したらある地点で急激にスピードが
遅くなっています。「全国人民代表大会」が開催されていたので関係している
かもしれません。次回は「上海でのインターネット事情」をお届けします。
配信は2003/04/01を予定しております。