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手荷物検査

先月、日本から上海へ入国した時、空港での出来事です。
預けた荷物を取り普通の顔して出口へ向かっていたところ
後でなにやら言っているようです。自分ではないだろうと思って
そのまま出ようとしたところ片言の日本語で「スミマセン」と
言われたので振り向くと検査員の人が私を手招きしているではないですか….
そうです手荷物検査のターゲットにロックオンされてしまいました。
荷物検査機に通すだけなのですぐ終わるかと思っていましたが大間違いでした。
前回、検査機に通した時はモニターを見る係りの2人がお喋りしていたので
なんなく通過出来ましたが今回は….ダメでした。とりあえずケースを開けろと
言われたのでまずは手に持っていたカバンを開けました。この中はノートPCや
書類などですので問題ないのですが….問題はもう1つのトランクです。
この中にはPCケースがあればPC1台組み立てられるくらいのパーツがぎっしり
詰まっています。検査員がマザーボードに気がつきました。

検査員:これ何だ?
私 :PC
検査員:エッ?
私 :PC
検査員:ノートPC?
私  :違うPC

課税されてもしょうがないかという気分で正直に言うのが一番です。
そして次は箱です。これはPCに内蔵するDVD-ROMなのですが、中には
ブロードバンドルータが2個入っています。さすがにこれは何か言われそうです。

検査員:これ何だ?
私 :DVD
検査員:エッ?
私 :ほらDVDって書いてあるでしょ。
検査員:書いてある。

あれっ。すんなりOKです。DVDって書いてあるので怪しまれなかったようです。
そうこうするうちに検査員が「税金」って言葉を発しているではないですか!

私 :お金払うの?
検査員:そう
私 :何で?
検査員:税金!
私 :何で?
検査員:これいくら?(とDVDを指差す)
私 :300元(約4,500円)
検査員:….
私 :安いでしょ?税金必要?
検査員:パスポート見せて
私 :はい。

検査員はパスポートを持ってどこかへ行きました…すると1分も経たないうちに
戻って来て「税金要らないからもういいよ」というお言葉…そして私は
検査員にスマイルで応えその場を後にしました。
もしかしてZビザ(就労ビザ)を持っているのが良かったのかもしれません。
今回、持ち込んだものは個人的に使うものですので問題ないようですが、
仕事で使うのであれば申告すべきですね。


■ あとがき

今まで数十回中国に入国していますが、こんなに厳しい検査は初めてです。
中国から出国する時は体温を測りますしお酒などの液体は手荷物として
機内に持ち込みことが出来なくなりました。
SARS以降、手続きや検査が厳しくなっているみたいです

弊社の「VPNサービス(https://www.evolutionnetworks.net/service/vpn.html)」を
値下げしてみました。価格について高いか安いかご意見お待ちしております。

ご意見はコチラ→ mag@evolutionnetworks.net

次回の配信は2004/01/01を予定しております。

ADSLのトラブル

今回は上海でのADSLトラブルについてお届けします。ADSLは一般的に
交換局からの距離やノイズなどによって思ったほどスピードが出ないとか
切断されるなどのトラブルが発生する可能性が高いようですが、上海では
それ以外にも原因不明のトラブルが発生します。

上海近郊のあるお客様の工場でADSLが接続と切断を繰り返し結局、
インターネットが使えなくなるという現象が2週続けて発生した時のことです。
原因を調査していたところ朝と夕方のトラフィックが増える時間帯に
トラブルが頻発していることがわかりました。ルータのログにもはっきり
記録が残っていますので電信局へ問い合わせてみることにしました。

弊社: ADSLに何か障害が発生していませんか?
電信局:場所は?
弊社: ○○です。
電信局:問題ありません。
弊社: ルータを調べたところ○時○分にADSLが切断されたのですが、
    原因を調べて頂けませんか?
電信局:担当者に伝えておきます。
弊社: いつ回答を頂けますか?
電信局:明日の朝、担当者から連絡させます。

即答ではないんです。とにかく待つしかありません。
原因調査より復旧が優先ですのでルータを再起動することにしました。
すると復旧しました。そして1週間後….またトラブル発生です。
ログには前回と同じエラーが記録されています。
電信局に電話しましたが以前と同じ対応でしたのでとにかく弊社の社員と
2人で現場へ行くことにしました。そして何度も電信局へ電話し
ようやく電信局から担当者が来ることになりました。
来ました…2人。一人は若い技術者です。とてもクセがありそうな感じです。
そしてもう一人は…コワそうです…いや、コワイです。
トラブル対応のために雇われている怖いお兄さんといった感じです。

さっそく電信局の2人に状況を説明しました…聞いてません。
ログを見せても…見ていません。とにかく電信局は悪くないと言い張ります。
電信局の技術者に回線を調べてとお願いしたところ…PCを接続して
調べています。(違うって)もっとスゴイ機械で調べてくれるのかと
思っていたのですが…しまいには「あんたが設置した機械が悪いんだろう!」
と言い出しました。とうとう弊社の社員と電信局のコワ~イお兄さんと
口喧嘩になりました。ものスゴイ早口です。声もデカイです。
そして怖いです。誰がって…弊社の社員(女性)が…完全にキレてます。
スゴイです。私が弊社の社員に「もういいから別の方法を検討しよう」と
言うと「うるさい!あなたは黙っていなさい!」と怒られてしまいました。
そう言われて私は…「はい」の一言しか言えませんでした。
30分ほどたっても解決しないようです。

結局、電信局は何も悪くないと言い張るだけで帰ってしまいました。
これではまた障害が発生する可能性がありますので困ってしまいました。
そこで色々考えました。発想を変えADSLは切れるものという考えで
ルータに障害を検知し再接続する設定を追加しました。元々、ADSLの接続が
が切断されたら自動で再接続するようにはなっていましたが、さらに機能を
追加しました。弊社が設置したルータというのは市販されている
ブロードバンドルータではなく自社でカスタマイズしたものでファイアウォールや
VPN,帯域制御などの機能もあります。一般のルータでは出来ないことも
出来てしまいます。特に中国では普通では考えられない障害にも遭遇しますので
自社でカスタマイズ出来るのは強みです。最近、インターネット回線に関する
トラブルについて相談を受けます。色々な会社に問い合わせても解決出来ない
という内容です。そういう時はまず「弊社のルータを導入すれば大丈夫!」
ではなく「まずはインターネット回線にトラブルが発生しても業務を
継続できるような仕組みが必要です!」と回答してます。

ルータの設定変更とテストが終わったので会社へ戻ることにしました。
そして…帰りのタクシでの弊社社員の一言「あ~喧嘩出来てスッキリした」
だそうです。中国でのトラブル対応事例でした。


■ あとがき

先日、日本から上海へ入国の時、荷物検査で引っかかってしまいました。
カバンにはPCのパーツを沢山つめていますピンチです。
次回の配信は2003/12/01を予定しております。

上海での買い物

いやぁ~疲れました。何がって….買い物です。何を買いに行ったかというと
PCのパーツです。1時間くらいで済むだろうと考えていました。
そこでの会話を一部、実況中継いたします。

店員 :何探しているの?
私  :これ(といってメモを渡す)
店員 :あるよあるよ!
私  :本当にあるの?
店員 :あるよあるよ!
私  :ノートPC用のハードディスクとノートPC用の内蔵CD-ROMだよ
店員 :あるよあるよ!
私  :いくら?
店員 :これが○×RMBで….合計は○×RMB
私  :とりあえず物を見せて
店員 :はい!(といって探しに行きました)

そして待つこと10分店員が戻って来ました。

私  :このCD-ROMは外付けタイプだよ
店員 :これノートPC用のCD-ROMだよ
私  :ノートPC用だけどUSBの外付けCD-ROMじゃなくて内蔵CD-ROMだよ
店員 :…..

店員 :ハードディスクだけど…この容量のハードディスクは無い
私  :無いの?
店員 :違うのならあるよ
私  :で、いくら?
店員 :○×RMB
私  :さっきより高いよ!

値段交渉が数分間続く….

店員 :もう安く出来ないよ
私  :領収書もらえるよね?
店員 :えっ?それならこの値段だよ(高い値段を言ってきます)
私  :最初に言ったでしょ?領収書いるって!
店員 :….
私  :安くしてよ
店員 :もう無理
私  :じゃいいよ…さよなら

交渉失敗です。次の店に行きました。そして交渉開始です。
….結局、前の店と同じ会話で終わってしまいました。
「あるある」=「無い確率100%」といった感じです。
最初に領収書を「いる!」と言ってしまうと聞いていないようなので
「領収書いる!」と何度か言ってみることにしました。

私  :これある?(といってメモを渡す)
店員 :あるよあるよ!
私  :無いのは分かっているからそんなこと言わないで!
店員 :???
私  :領収書いるから
店員 :何がほしの?
私  :ノートPC用のハードディスクとノートPC用の内蔵CD-ROMだよ
店員 :ハードディスクあったよ!
私  :おぉ~よかった
店員 :うちの店には無いけど他の店にあったら譲ってもらった
私  :で、いくら?領収書いるからね
店員 :値段は○×RMB
私  :たっ高い!他のパーツも高いよ。
店員 :いや安いよ。
私  :(弱みをにぎられた)

値段交渉が数分間続く….

店員 :いる?
私  :いらない

交渉決裂。

というような交渉が永遠と5時間ほど続きました。そして6店目で力尽きました。
よく中国では値段交渉すれば安くなるという話しを聞きますが、
PCパーツのように需要がある物に関しては事情が違うようです…と考えてしまいますが、
知り合いの上海人が値段交渉をすると必ず安くなります。
そうなんです単なる私の勉強不足でした。
今度はじっくりホームページで値段を調べて出かけます。
それと標準語ではなく上海語が出来ればもっと安くなるそうです。


■ あとがき

今日から国慶節です。7日まで休みです…でも私には休みはありません。
お客様は日系企業ですので休みなしです。
次回の配信は2003/11/01を予定しております。

企業のPCはだれのもの?(その後…)

前号「企業のPCはだれのもの?」をお届けしましたが、
今回は「その後」をお伝えします。

ある日のこと、お客様から電話があり「本社からネットワーク管理者が
来ているので現状を説明に来てほしい」とのことでした。前回も書いたように
お客様のネットワークでは毎回、今まで遭遇したことがないトラブルに
みまわれるので正直疲れてしまいました。その場では解決しますが数日すると
また…調子が悪いと電話があります。メンテナンス費用を頂いてますし
責任もありますのでそう簡単にメンテナンス契約を解約するわけにもいきません。
どうしようか考えた結果、「再構築の提案しかない!」という結論になり早々
お客様と交渉することにしました。そしてお客様のオフィスを
訪問し打ち合わせ開始です。

本社の管理者 :まず現状のネットワークを教えてください。

私 :PCがx台でインターネット回線は….

本社の管理者 : 本社ではファイルサーバありフォルダーごとにアクセス制限し
        情報を共有しており….

私 : (無言)

本社の管理者:御社はファイルサーバ構築の経験はありますか?

私     :はい。xxx台規模のネットワークに導入実績があります。

本社の管理者:そうですか。このオフィスでもファイルサーバの導入を
       検討したいと思います。

私     :確かにファイルサーバは必要と思います。それ以前に
       色々な業務とは関係のないソフトウェアがインストールされており
       それが原因でPCやネットワークに色々トラブルが発生しております

本社の管理者:(無言)

社長    :いつもPCの調子が悪く困っている!どうにかしてくれ!  

私 : 弊社としては勝手にソフトがインストールされている状況では
       ネットワークを再構築するしか解決の方法はありません。

社長    :すでに日本の本社へ予算を申請しているので早速、見積りをください。

あれっ?あっさり「再構築」という結論になりました。そして….
2週間かけ無線LANとファイルサーバの導入、PCの再インストールなどが
無事終了しました。OSをWindows2000に統一し、サーバでアカウントやアクセス権を
管理し勝手にソフトウェアをインストール出来なくしました。
もちろんウィルス対策も完璧です。弊社からインターネット経由で
リモート監視していますが、その後はトラブルなく平和です。(よかったよかった)

今、先日購入した家具を組み立てに業者が来ております。
4名来ました。でも….作業をするのは3名です。1名はマネージャーなんです。
組み立て作業はしません。部下が仕事をするか監視しているのです。
じぃ~っと見てます。中国では自分の担当以外のことは絶対関与しません。
徹底した完全分業です。例えば緊急トラブルでお客様へ電話するとしましょう。
担当者が不在であったので電話に出た人に緊急だと伝え対応をお願いしょうとしても
対応してくれません。「何かあったら自分のせいにされる…」という
考えなのでしょうか?日本のサラリーマンのように「会社のために!」ってなことは
あまりないようです。文化の違いですね。


■ あとがき

ようやく上海も少し涼しくなってきました。

最近ふと思ったのですが、私はコテコテの技術的な思考の人間ですが、
知り合いにはなぜか同じ業界の人よりぜんぜん関係ない業界の知り合いの
ほうが多いのです。コンサルティングや建設業など….ここ数年は出張や
駐在であちこち行く機会があるからだと思います。
違う思考の人と話すと色々と刺激になります。
次回の配信は2003/10/01を予定しております。

企業のPCはだれのもの?

前回、メール事情について大手ホスティング業者のメールサーバの調子が
悪いと書きましたが…今でもたまにサービス停止することがあります。
トラブルの時間帯は朝夕です。朝は出勤してPCを起動する時間帯ですそして
夕方は終業前に急いでメールを送る人が増える時間帯です。おそらくサーバが
悲鳴をあげていると思われます。日本だとメールサーバが停まると大騒ぎに
なることがありますが、中国ではメールサーバが停止しても平和です。
何ごとも起きてないように平和です。中国では目に見えないサービスにお金を
払うということに対してあまり快く思っていない人が多いようです。
中国のホスティング料金は低価格です。ですのでサービスが停止しても
そういうものだと納得しているようです。メールが使えなければ電話があります。
プリントアウトしてFAXする方法もあります。これが中国の現状です。

今回は、企業のPC管理についてお届けします。企業には必ずPCを管理する
担当者が決まっていると思います。社内に情報システム部があり専任の技術者が
管理を担当していたり、PCに詳しいからという理由でPCの管理を任されたり….

中国で企業のPCをみると1つのハードディスクを複数のパーティションに分割
されていることがよくあります。しかもC: D: E: F: G: H:
中国人PC管理者はなぜパーティションを…ふと疑問に感じた私は中国人PC管理者に
聞いてみました。

私   :なぜこんあにパーティションを分割すのですか?
PC管理者:Windowsが壊れてもデータにアクセス出来るようにWindowsと
     データのパーティションを分割しているんです
私   :そうなんですか(ハードディスクが壊れたらどうるんでしょうか?)

確かに中国のPCは不安定なものが多いようなきがします。
PCのパーツやソフトウェアにニセモノが多いのが原因でしょうか?
定期的にお客さんのオフィスへ行きPCのトラブル対応をしているのですが、
毎回、未知との遭遇です。

話は変わって中国のコンビニでの出来事を1つ

お客 :この弁当臭い
店員A:えっ?どれどれ
お客 :腐ってるよ
店員A:クンクン..ウェッ
店員B:本当か?
お客 :本当だよ!

後は、ものすごいスピードの上海語で話しているので何をいっているのかは
不明です。とにかく弁当が腐っていて、お客が怒っていることは確かです。
その会話は約5分ほど続きました。その間私は商品をレジに置き会話が終わるのを
ただただ待ち続けました。すると….おばちゃんが横から割り込んで
レジに商品を置くではないですか!中国ではよくあることですので私は
だまって観察してみることにしました。ようやく弁当問題が解決されたようで
店員がレジに戻ってきました。するとおばちゃんの商品を先に会計するでは
ありませんか!そして….

店員 :この商品もそうかい?
おばちゃん:いいや、それは違う(..って俺のだよ!)
店員 :あっそう。

先ほど「横から割り込んで…」という表現を書きましたが、日本人的な
感覚ですと悪いことのように思えますが、中国では普通です。
何でも早いもの勝ちです。基本です。朝の通勤ラッシュや昼時の
マクドナルドはすごいです。


■ あとがき

夏ですね….でもオフィスは冬みたいです。寒いですとても
空調の温度下げすぎです。中国のオフィスって夏は寒くて冬は暖かい何でだろう?
次回の配信は2003/09/01を予定しております。

上海でのメール事情

先月お届けした配信では、SARS対策でマスクをしている人は、
ほとんど見かけないと書きましたが、今は…見かけません。
上海では先月中旬ごろから規制が解除され上海郊外へ行きやすくなったようです。
先月末ぐらいから日本からの出張者も増えているようで、
今月には多くの企業で出張規制が解除されるとの噂も聞いてます。

今回はメール事情についてお届けします。まずは携帯メールについて
といってもSMS…日本のショートメールです。あまり調査していなので
詳しいことはわからないのですが、携帯からEメールは送れないようです。
一部、送れる機種やサービスもあると聞いたことがあります。
ホームページではよく携帯番号を登録するページをみかけますので
サーバからSMSへメールを送れる仕組みはあるが、一般には開放されて
いないのかもしれません。調査不足です。

携帯メールはもちろん中国語でやりとりされてますが、
ピンインという日本でいうローマ字入力です。全部漢字なので入力が大変そうです。
メールしている人をみていると、まだまだ日本人に比べ文字入力のスピードは
遅いようです。というか日本の若者の入力スピードはスゴイというか速すぎ?

次にEメールですが、日本で名刺交換するとほとんどの企業が自社のドメインを
取得しEメールとして書かれていますが、中国で名刺交換をすると
Hotmailなどのフリーメールやプロパイダのアドレスが書かれていることが
多いことに気がつきます。独自ドメインにあまり興味がないのでしょうか?
と言っても中国ですからドメインを取得している企業の数は多いです。

中小企業では自前でメールサーバを持たずにホスティングサービスを
利用するのが一般的だと思われますが、中国でのホスティング料金といいますと
年間で1万円前後であり企業向けにしてはかなり安いと思います。
知り合いの企業で中国の大手ホスティング業者のサービスを利用しているのですが、
たまにメールが受け取れなくなるそうです。調査してみることにしました。
すると…メールサーバは数台あり負荷分散されているようです。
しかしその負荷分散の方法が単純な技術を使用しておりほとんど
機能していないようにも思えます。しばらく監視ツールで様子をみていたのですが、
すべてのサーバが「反応なし」になることがありました。
負荷分散の意味ないですね。ひどい時には1日中使えなかったとサービスを
利用している知り合いが言ってました。さすがに今は改善されているようで、
ここ最近は問題無いみたいです。

宣伝になってしまいますが、弊社ではきめ細かなホスティングサービスを
提供しております。興味がありましたらホームページへアクセスしてみてください。
料金は高めですが、技術には自信があります!

    https://www.evolutionnetworks.net/service/hosting.html


■ あとがき

先ほど、ホームページのニュースで中国ドメインの「.cn」は29万件という記事が
ありました。海外企業の「.cn」ドメインが認められ登録が急増したとのことです。
次回の配信は2003/08/01を予定しております。

上海での新型肺炎(SARS)

今回は4月ごろから騒がれている新型肺炎(SARS)について上海の状況を
お届けします。結論から申しますと騒ぎはおさまっているようです…
というより慣れてしまったというほうが正しいのかもしれません。
街中でマスクしている人をほとんどみかけなくなりました。
5月の上旬頃は3,4割の人がマスクをしていました。
地下鉄では半数の人がマスクをしていました。最近ではほどんと見かけません。
慣れというのは恐ろしいものです。

今回のSARS感染で中国では色々と変化があったようです。
まず、会社が終わってからすぐ帰宅するようになり離婚率が低下したそうです。
また、ちょっと汚い話しになりますが、道端で唾を吐く人が減ったとのことです。
確かに…唾を吐く人は減りました。衛生について考えるようになったようです。

マスクと体温計がよく売れたようです。先月、体温計を買いに探しましたが
どこにも売っていませんでした。結局、日本から送ってもらいました。
それからSARSに効くという噂でヤクルトやキムチが売れたようです。

香港と北京であれだけ感染が拡大したのに上海ではなぜか感染者が少ないですね。
上海が一番感染してもおかしくないと思うのですが….

ここで別のウィルスについて…といってもPCのウィルスです。
前回、中国ではPCの8割がウィルス感染していると書きましたが、
先日、お客様からネットワーク担当者が退職するのでネットワークの
メンテナンスをお願いしたいとの依頼を受けました。さっそく現場に行き
PCのメンテナンスを開始したところウィルス発見です!
感染ファイル数がなんと1000以上!こんなに感染しているPCは初めてみました。
とりあえず駆除はしたのですが…Windowsの再インストールしないと
治らないようです。ホームページを閲覧して感染したようです。

先月、お客様のネットワークをインターネットVPNで日本と中国を接続しました。
インターネットですので混在する日や時間帯がありますが、現在は問題ありません。
というより予想よりレスポンスはいいです。平均100ms前後です。
インターネット回線が混雑している時に音声チャットをテストしましたが、
VPN装置で帯域・優先制御をしてるので会話は問題ありませんでした。

早くSARS騒ぎが治まることを願っています。


■ あとがき

日本でテレビや新聞などで報道されているほど上海では騒がれていません。
しかし目に見えない…薬がまだ無いなどまだ不安ですね。
次回の配信は2003/07/01を予定しております。

上海でのインターネット事情(その2)

前回に引き続き上海でのインターネット事情をお届けします。
世界的に不足しているグローバルIPアドレスですが、
中国でも深刻な問題になっているようです。特に上海では固定IPアドレスを
取得するのは難しいようです。今のところ上海においてADSL回線で
固定IPアドレスを利用することは出来ません。(そのはずです)ISDNや
専用線ですと固定IPアドレスを取得できますが料金がADSLの数倍します。
中小企業でメールやウェブの利用だけであれば高すぎます。日本では
固定IPアドレスが数万円程度で利用できるので社内のネットワーク網を
専用線やフレームリレーからインターネットに流すデーターを暗号化し
あたかも専用線のように利用する技術である「インターネットVPN」の
導入が増えているようです。そこで中国へ進出されている企業でも
日本と同じくインターネットVPNで社内ネットワークの構築を
検討されているかと思います。一般的にインターネットVPNを構築に使用する
VPN装置には最低1個のグローバル固定IPアドレスが必要になります。
上海以外の都市では事情が違うと思いますが、上海では固定IPアドレスの
取得が問題になるのではと考えてます。ここで宣伝になってしまいますが、
弊社では固定IPアドレスではなく動的IPアドレスだけでもインターネットVPNを
使い社内ネットワークを構築できるシステムを開発しました。
興味がございましたら↓こちらまでアクセスしてください。

https://www.evolutionnetworks.net

次にウィルスですが、中国ではPCの8割がウィルスに感染しているとの記事を
読んだことがあります。最初はそんなことないだろうと疑いましたが
実際は…日本に比べ確かに感染しているPCが多いようです。
ウェブサーバーがウィルスに感染しておりアクセスすると
ウィルスチェックソフトウェアが警告するなんてことはよくあります。
もちろんメールでもやってきます。
ファイアウォールのログを監視していると毎日FTPやTelnetで接続を試みた
跡やウィルスに感染したウェブサーバーがウィルスをばらまいている
ログが残っています。ウィルスの感染源をたどっていくと近かったりします。


■ あとがき

連日、テレビや新聞などで報道されているように中国でSARSが感染が急激に
拡大しています。上海ではまだ数人(?)とのことですが、北京であれだけ
感染者がでているのに上海では….ちょっと不思議ですね。
次回は「上海での新型肺炎(SARS)」お届けします。
配信は2003/06/01を予定しております。

上海でのインターネット事情(その1)

上海ではダイアルアップがまだまだ大きなシェアをしめていますが
ADSLが一部の家庭や企業に普及しています。スピードは512Kbpsか1Mbpsです。
値段は日本に比べ高いのですが、サービスが昔の中国に比べ
大変改善されています。以前、何度か上海で企業の専用線を申請したことが
あるのですが、開通までに2~3ヶ月かかりました。雨が降っているので
工事担当者が来ないということもありました。ADSLと専用線を単純に
比べることは出来ませんが、ADSLの申請から開通まで
上海電信局(日本でいうNTT)の担当者の話しによると
「2週間以内に開通します!」とのことでした。半信半疑に開通を
待っていました。すると…10日間で開通しました。ADSLは局からの
距離にもよりますが、自宅、会社ともに性能は400Kbpsぐらいで回線品質も
問題ありません。開通してから数週間後、上海電信局から電話がありました。
「先日、開通しましたADSLに問題はございませんか?」私は驚きました。
なぜかと言いますと…中国では顧客へのサービスが良くなくても需要があれば
売れるという需要と供給の関係があるように思えるからです。
一般的にお店の店員の対応は「売ってあげるけど要らなかったら買わなくても
他の人が買うからいいよ」という感じです。しかし変わってきているようです。
中国は遅れているというイメージがありますが…確かに遅れている
部分もありますが、発展のスピードは日本の数倍に思えます。
「顧客満足度」という概念が普及しいていけば生活水準が日本と同じか
それ以上になる日もそう遠くはないように思えます。

以前、中国政府によって中国から海外のサイト(Googleなど)へのアクセスが
遮断されたというニュースを聞いたことがあるかと思いますが中国では政府が
インターネットでのやり取りを監視しているようです。2月末、ある日の朝
いつものようにPCを立ち上げニュースサイトをチェックしていたところ
いつもより遅いと感じました。仕事柄いつもインターネット経路をチェック
しているので同じように確認してみました。すると…なんと10倍以上も
遅くなっています。IT関連のニュースサイトには中国政府がデータを監視する
装置を設置したためインターネットの速度が遅くなっているとのニュースが
ありました。さっそく監視装置を探してみました…ありました。
日本への経路を調べてみるとすべて監視装置を経由する設定になっていました。
なぜ監視が強化されたかというと3月は「全国人民代表大会」が
開催されるからです。3週間ほど監視は続けられました。現在のスピードは
以前と同じ速度に回復しています。このようなことがあるとやはりここは
中国だなと実感します。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?ここで一つ便利な情報をご紹介します。
上海でダイアルアップを使用してインターネットを使いたい場合「8163」が便利です。
これは電話番号、ログインID、パスワードすべて同じです。
プロパイダーへの申請は必要ありません。電話料金と一緒に請求されます。
都市によって色々な番号があるようですので現地の人に聞くのが一番早いです。
次回は「上海でのインターネット事情(その2)」をお届けします。
配信は2003/05/01を予定しております。

上海での交通事情(その2)

前回に引き続き交通事情その2をお届けしまします。
上海市内の移動にはバスと地下鉄が安くて便利です。
上海市内のバスは小型や空調無しのバスで約15円、空調付きだと約30円です。
距離によって値段が高くなりますが100円以下です。
行き先はバスに表示されている番号によって決まっています。

バスに乗るときですが、まずバスが来たら待っているのではなく
バスへ向かうことが基本です。バス停の前でただ待っているだけだと
置いていかれます。ですのでバスが来たら皆走り出します。
乗り心地はと言いますと…これがスゴイです。急発進、急ブレーキ、
急カーブとにかくすべてが急です。直線道路はフルアクセルです。
渋滞時にはたまに反対車線を走っちゃいます。何でもありです。
そこまで急がなくてもと思います。中国人の話しによりますと
バスの運転手にとって人は荷物であるとのことです。納得。
2階建バスは眺めがよく快適です。でも1階へ降りる階段は狭くて
急勾配ですので信号が赤の時に降りるほうが安全です。
じゃないと痛いめにあいます。

バスの車内には液晶モニターが取り付けられている車両もあります。
「次は○○に停止します。」と表示されたり音楽やビデオが流れています。
これってストリーミング配信?と思ったのですが、どうも違うようです。
毎回、同じなんです。そしてハングアップします。なぜなら…
Windows98だからです。「ビコッ」というPCを再起動する音を毎回聞きます。
でもバスに搭載されているPCはOS以外は耐久テストに合格ですね。

次は地下鉄についてです。1号線,2号線,3号線があります。
3号線は地下ではなく地上を走っています。約30~75円くらいです。
早くて本数も多いので便利です。乗り心地は快適です。
でも改善されたらいいなと思うことが1つあります。
乗り降りです。同時なんです。降りる人と乗る人が….
ラッシュ時はすごいです。降りる時は早めにドア付近まで行かないと
降りれなくなりそうです。駅のホームにある電光掲示板は最新型の
プラズマディスプレイです。これもWindowsかもしれませんが
まだ1度も再起動画面はみてません。Windown2000かもしれませんね。
プラズマディスプレイには次の電車が来るまでの時間が
秒まで表示されとても便利です。

次はタクシーについてです。初乗りは約150円(深夜は約200円)です。
日本に比べ車内はきれいではありませんが雨の日なんかは助かります。
よく海外で高い料金を請求されるという話しを聞きますが
上海ではほとんどないようです。でも急いでいる時に限ってわざと
遠回りされることもたまにあります。「何で?」と聞くと
「今、渋滞しているからこっちのほうが早いんだ。」と言います。

昨年末にリニアモーターカーの試運転が開始され最近まで一般に
土日だけ公開されていたようです。日本では何十年も前から
リニアモーターカーのテストされているようですが…
中国の発展スピードにはいつも驚きです。

最後に空港へのアクセスについてです。上海には2つ空港があります。
虹橋空港と捕東空港です。今は一部の国内線を除きほとんどが捕東空港から
発着しています。虹橋空港へは上海の中心から近いのですが、
捕東空港は1時間ほどかかります。タクシーだと約2300円かかります。
でも空港行きのバスだと同じ1時間で約300円くらいで行けます。
リニアモーターカーだと7分で着くそうです。早い!


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?上海ではバス、地下鉄が安くて便利です。
先月末くらいより中国から海外へのインターネットが急激に遅くなっています。
原因は中国政府が監視装置を設置してインターネット上のデーターを監視している
からだそうです。確かに経路を調査したらある地点で急激にスピードが
遅くなっています。「全国人民代表大会」が開催されていたので関係している
かもしれません。次回は「上海でのインターネット事情」をお届けします。
配信は2003/04/01を予定しております。