上海でのパソコン事情について

個人でPCを購入する場合、日本では家電量販店やパソコンショップまたは
インターネットショップで購入すのが一般的ですが、中国では専門店での
購入が一般的です。どのような専門店かというと1つのビルに小さな店舗が
100店以上はいってます。メーカー製のデスクトップやノート型PCはもちろん
何といってもPCパーツの店が大多数を締めています。
PCケースのデザインは日本と比べ派手で種類も豊富です
ハードディスクやメモリ,CPUは日本に比べ少し高いようです。
海外有名メーカー品も多数そろっています。

ここで体験談を1つ。あるお客様にパソコンショップで機器を購入し
納品した時のことです。最新のマニュアルを入手しようと思いメーカーの
ホームページで製品を調べてみました…けど無いのです。何度探しても
無いのです。今度は検索サイトで調べてみました。すると…有りました。
でもホームページのデザインが明らかに先ほど見ていたものと違います。
よ~くみるとメーカー名のスペルが1文字違ってました。しかも真ん中の
一文字が!これはもしかして…そうなんです。「コピー商品」…
じゃなくて「まったく違うメーカー」だったんです。
メーカーの思惑にはまってしまいました。お客様と二人で
「へぇ~。箱も立派だね。中国のメーカーもやるねぇ~…」と
感心してしまいました。ちなみにその機器は問題なく稼動中です。
買うときにはメーカー名をジ~ックリ確認しましょう。
「これは安い!」とすぐ買ってしまうと…チッ違う…「SONY」じゃなくて
「SOMY」だ!ということにならないように注意しましょう!
でも個人用途として安くて壊れなければいいかなと思ってます。
それほど中国の技術は発展してます。

休日のパーツショップはいつも人で混雑してます。PCマニアではなく
ごくごく普通の人たちです。なんで?と思うほど混んでいます。
こちらでは一般の人でもパーツを購入します…とはいっても自分で
組み立てるのではなくお店の人に組み立ててもらいWindowsをインストールして
動作確認出来たものを購入します。安いものですとモニター込みで10万円
以下で買えます。メーカ製より安いので人気があるようです。
自分で組み立てるのが面白いのにと言いたくなりますが…
何が入っているかわからないより目の前で組み立てているのを見てから購入するのが
安心だということのようです。それもそのはず中国でものを購入する時は
必ず箱を開けて中を確認します。ここで体験談をもう1つ。
ドライバなどの工具を買おうと思いお店に行きました。「工具セットありますか?」
と尋ねたところ「あるよ。これどう?」箱の絵を見るとコンパクトながら
必要な工具がすべてそろっていました。中を確認しました。すると…
ペンチとニッパーが無いんです。「これ足りないよ!」と言ったら
別のものを出してきました。確認するとすべてそろっていましたので
購入することにしました。2割,3割当たり前の世界ですので
さっそく値引き交渉開始です。言い値で買ったら必ず後悔します。
流暢な中国語…さらには上海語であればさらに値切れます。
2割引きにしてもらい少し得した気分で店を後にしました。
そして…部屋に戻り箱を空けました…「なっ無い!」
ペンチとニッパーが無いんです。いつの間にかすり替えられていました。
物を購入する時は十分確認しましょう。

日本語Windowsで中国語を扱う方法ですが、Windows2000以降ですと
InternetExplorerやOutlook,Word,Excelなどの使用は問題ないようです。
印刷は中国で購入したHPのプリンタで日本語印刷は問題なく出来ています。


■ あとがき

いかがでしたでしょうか?全世界のインターネット人口の割合がアメリカに
次いで中国が2位だそうです。なるほどパソコンショップの混み具合は納得です。
先日、横断歩道を渡っているとき車と接触しました。ということで
次回は「上海での交通事情(その1)」をお届けします。
配信は2003/03/15を予定しております。