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ストレージサーバー

ストレージ…当たり前ですがとても重要です。
以前は物理サーバーに搭載されているハードディスクにOSやデータを
格納しておりましたが、プライベートクラウドとなると
仮想サーバーにCPUやメモリを提供する「ノードサーバー」と
ハードディスクを提供する「ストレージサーバー」というように
分離された構成となります。

「ストレージサーバー」にすべてのOSやデータが格納されます。
もし「ストレージサーバー」が停止すると…想像したくありませんが、
仮想サーバーがすべて停止します。

数ヶ月前、弊社の「ストレージサーバー」の1台で障害が発生しました。
二重化してあるのでサービスが停止することはありませんでしたが、
エラーメッセージを見た瞬間気絶しそうになりました。

一度障害が発生したサーバーを使い続けるのは怖いので
これを期にストレージサーバーをリプレースすることにしました。
ストレージ専用のサーバー製品を導入するという方法がありますが、
高価過ぎて費用対効果を考えると導入出来ません。
しかもそのような製品はブラックボックスとなっている部分がありますので
不具合が発生した場合、自社で復旧出来るか不安です。
中国だとメーカーのサポートに頼るのはキケンです。(経験者談)

そこで普通のサーバーに弊社が得意とするLinuxとオープンソース
ソフトウェアでストレージサーバーを構築します。
サーバーを二重化するなど色々と対策をしており5年以上安定稼働した
実績のある構成です。不具合が発生してもノウハウがありますので安心です。

早速サーバーを代理店へ注文することにしました。
とにかく急いでおりました。見積をもらい発注したところ
「RAIDカードの在庫がありません」と言うではありませんか…
さらに「RAIDカード無くても大丈夫」とまで言っております。
さらにさらに「RAIDカードの納期は2週間」と言っております。

とりあえずRAIDカード以外を持って来るように依頼し
OSをインストールし「ソフトウェアRAID」で
構成してみたところ…遅い。当たり前です。

また例のごとく私は中国人スタッフに「RAIDカードが無いとイヤだ」と
ワガママを言います。すると…中国人スタッフが代理店と交渉します。
その結果…スタッフ曰く「RAIDカード夕方に届きます」
ん~何故有るのでしょうか?深く考えるのはやめておきましょう。

夕方にRAIDカードが届きましたので早速使ってみました。
速度がなんと20倍です。思わずPCの画面を二度見してしまいました。
その後、無事にストレージサーバーの交換も完了し安定稼働しております。


■ あとがき

「無い」けど「有る」…不思議ですね。
たぶん代理店の担当者が必死で探してくれたのかもしれません。

ロードバランサー

今回は負荷分散装置…ロードバランサーについてです。
弊社では基本的にサーバーはクラスタリング構成とし二重化しております。
クラスタリングだと障害発生時、瞬時にバックアップ側に切り替わり
ますので安心ではありますが、平常時はバックアップ側が使われないという
欠点があります。アクセス数が増えサーバーを増強したい場合、CPU交換や
メモリを増設する必要があります。今ではプライベートクラウドですので
ブラウザの管理画面からメモリを増やすことが出来ますが効率的ではありません。

そこでロードバランサーです。ただし物理ロードバランサーだと
数百万円します。多機能・高性能である必要はないのでそこまでコストを
かけることが出来ません。ということで前から気になっていた
Linuxでロードバランサーを構築してみることにしてみました。

かなりいいです。機能は申し分有りません。
実際に運用するとなるとロードバランサーの二重化やアクセス数の増加にも
対応しなければいけません。二重化ですが、ロードバランサーを2台稼働させ
クラスタリングにすることが出来ました。切り替わりも1~2秒程度です。
次にアクセス数増加への対応です。下記のような構成が考えられます。
ただしこの構成だとロードバランサーを必ず通りますのでここが
ボトルネックになりそうです。

[クライアント]<->[ロードバランサー]<->[サーバー]

そこでDSR(Direct Server Return)です。
これは下記のようにサーバーからクライアントへの通信をロードバランサーを
通さずに直接クライアントへ返すという構成です。
これだとロードバランサーにあまり負荷はかかりませんので
アクセス数が増加してもサーバーを増やすだけで対応出来ます。

[クライアント]->[ロードバランサー]->[サーバー]->[クライアント]

しかもプライベートクラウドにテンプレートとして登録してあるため
数分で起動し設定を含め30分程度でロードバランサーが稼働します。

https://wwwevolutionnetworks.net/service/cloud.html


■ あとがき

上海でLinux関連の案件がございましたらご相談ください。
私が飛んで行きます。

中国からクラウドへのアクセス

最近、中国で外資たたきが流行っているようです。
外資系IT企業もターゲットになっているようで突然外資系企業が
海外にあるサーバーで提供するクラウドサービスが中国から
利用出来なくなりました。一時的にアクセス出来なかったクラウドも
あれば未だにアクセス出来ないクラウドもあります。

数年前から日本の本社主導でワールドワイドにメールやグループウェアを
GoogleAppsやOffice365などのクラウドへ移行する動きがありますが、
中国からだけなぜかアクセスが遅いという相談を受けます。
おそらく例のスゴイファイアウォールが原因だと思います。
今では日本のIT企業やホスティング会社の多くが中国で
ビジネスを展開しております。その会社様のブログなどを読むと
「未だに」日中間のインターネット回線が細いと書いてあります。
中国から日本にあるホームページのトップ画面は3~4秒くらいで読み込みが
完了します。1GBのファイルは30分前後で送信出来ます。
これでも遅いのでしょうか?

最近は外資たたきが流行っている関係か中国から国外にある
クラウドへのアクセスが規制されているので
逆にインターネットアクセス速くなっております。
弊社が利用している上海のデータセンターから東京のデータセンターまでは
遅延が40msで速度は10Mbps前後でております。もちろんパケットロスは0%です。

確かに中国の一般的なオフィスや工場から日本のホームページへ
アクセスすると遅い場所があります。ただし対策をすれば速くなります。
でもその対策が簡単にはいきません。大企業だと日本まで専用線を引いて
問題を解決しているようですが、普通はそんなにコストをかけられません。
ということで中国からクラウドへのアクセスが遅くお困りでしたらご相談ください。
例えばGoogleAppsへのアクセスは下記のようなサービスがございます。
1週間お試しいただくことも出来ます。


https://www.evolutionnetworks.net/service/google.html


■ あとがき

駐在員は社用車やタクシーで通勤する方が多いようですが、
私は毎日片道10kmの道のりを徒歩で通勤しております。
途中車のディーラーがありフェラーリが置いてあります。
いつもジーっと羨ましそうな目で見ながら通過します。

台湾で海底ケーブル故障

またです。台湾で海底ケーブル故障…弊社が起業してからだと
1回目が2006年12月28日,2回目が2009年08月12日です。
数年後毎に故障しています。
今回は2014年03月24日(月)中国時間04:30頃からです。
朝オフィスに着いてからシステムをチェックしていたところ
何だかヘンだと気が付きました。いつもであれば00:00に経路が
意図的に…たど思わますが変更される経路が
その日は04:30です。これは明らかにおかしいと思い
調査したところ…APCN2という海底ケーブルが故障とのことです。
台湾の通信会社のホームページでは復旧時間…
なんと…未定です。03/24~03/31とは書いておりますが、
03/31に復旧するのでしょうか?

下記のページの「ネット状況」に情報を書きましたので
ご参照ください。

https://www.evolutionnetworks.net/support/

色々な経路を調べたところ広範囲に影響がでているはずですが…
日本のホームページやニュースを調べても情報がありません。
不思議です。影響無いのでしょうか?もしかして弊社だけ?

今回も例のごとくヒイーヒイー言いながらインターネット経路を
調査しました。結果…ほぼ全滅→終了。
というわけにはいきませんが今回はかなりヒドイです。
一部では遅延が300msオーバーとかパケットロスが
50%オーバーとかです。でも必ず良い経路があるはず…
イヤみつけなければなりません。

色々な回線からの経路を調査しました。そこで便利なのが
プライベートクラウドです。数分でサーバーを作成できます。
そこに仮想ルーターを起動させて色々と調査します。
とても便利です。プライベートクラウド最高!そして深夜に
ようやく解決策がみつかりました。なんとか影響を
緩和させました。先週からず~っとネットの監視画面と
にらめっこしてます。

回避策は色々ありますのでお困りでしたらお問い合わせください。
私がヒイーヒイー言いながら調査し改善策をご提案いたします。


■ あとがき

そろそろF1上海グランプリです。ワクワクです。

オープンソースでプライベートクラウド

今回はオープンソースでプライベート・クラウドを構築するです。
クラウドと言っても色々ありますがIaaSです。
パブリック・クラウドは価格競争でだいぶ安くなっておりますが、
プライベート・クラウドを自社に導入するには高いと思っていませんか?
確かにメーカーや大手SI様のホームページをみると基本構成が598万円~と
なっております。基本構成ということはテスト・検証目的ですので実際に
導入するとなると…スゴイ金額になると思います。
企業向けのパブリック・クラウドがそこそこのスペックで
1サーバー月額1万円前ですからそれに比べるとかなり高いと感じます。

弊社では数年前からインフラを仮想サーバーへ統合しております。
商用ソフトウェアでプライベート・クラウドを構築するとなると
ソフトウェアのライセンスだけでもスゴイ金額になります。
ということでしばらくプライベート・クラウドの導入は
様子見しておりました。あれから1年とたたないうちになんと
オープンソースでプライベート・クラウドが構築出来るように
なっておりました。仮想サーバーを管理する
「クラウド・コントローラー」というジャンルのソフトウェアが、
オープンソースで公開されており競争が激しくなっているようです。
色々調査検討した結果、弊社では情報の多さや実績などから
「CloudStack」を選択しました。

オープンソースですのでメーカーが保証してくれるわけではありません。
特にここ中国ではメーカーに問い合わせても解決をあまり期待出来ません。
私のように日本語とJavaしか理解出来きない者にとってはGoogle大先生に
聞く方法がベストです。オープンソース=無料ソフトと思われる
かもしれませんが…タダより高いものはないということを
肝に銘じなければエライ目にあいます(経験者語る)。

オープンソースでプライベート・クラウドを構築するため検証していたのですが
やはりマニュアルに書かれているとおりにすべてが完璧に動く
というわけではありません。不具合というか私の設定ミスもあるかと
思いますが…この原因を調査し対策するのですが、かなり時間がかかります。
不具合に対処することでノウハウが蓄積されるので悪いことではありません。
逆に何も問題が無いと不安になります。

時間と気合と根性があれば2~3年前のサーバーを使ってオープンソースだけで
プライベート・クラウドが構築出来ます。でも時間をかけたくない…
ということで弊社の出番です。検証済みのハードウェアとソフトウェア、
さらに設定・トラブル対応のノウハウなどすべてまとめて…さらに
中国のデータセンター選定から回線手配、疎通確認などすべておまかせください。
さらにさらにに日中間の高速インターネット網を利用したネット問題の解決など
弊社ならではのサービスもございます。
お値段は…おそらく他社様の半部いや…桁が一桁少ない金額かもしれません。

ホームページはこちらになります。↓
https://www.evolutionnetworks.net

昔は…と言っても3年程前ですがサーバーを追加するだけでも大変でした。
ほしいスペックのサーバーが無いとか納期が遅れるのはもちろん
違うパーツが届いたり…さらにハードウェアトラブル時にはタクシーで
サーバーをデータセンターへ運び設置するということになるのですが、
北京で会議が開催されている期間はデータセンターへ機器を搬入出来ないなど
中国ならではのトラブルに遭遇します。

プライベート・クラウドであればこのようなことから解放されます。
サーバーを追加したい場合、ブラウザで管理画面を開き数クリックだけで
サーバーが出来ます。これにより一番幸せなのは….実は私です。


■ あとがき

先週、中国から国外へのインターネットが非常に遅かったです。
ず~っとネットワークの監視画面をみてました。すると…
新たに良い経路を見つけてしまいました。

データセンターの引っ越し in 日本(その3)

今回はデータセンターの引っ越し作業についてです。
移行日の数週間前、移転元のデータセンターで利用していない機器などを
事前に搬出することにしました。プライベートクラウドにしたので
使っていない機器が以外と多くなっています。

運搬には乗用車を利用します。一般道を走行すると信号での停止と発進が
多いので首都高速道路に乗ることにしました。すると…首都高の方が
道路の継ぎ目を通過する時に車が振動するということがわかりました。

移転元のデータセンターから機器を搬出する時、特に手続きは必要ありません。
問題は移転先のデータセンターです。セキュリティがとても厳しく
事前に搬入する機器などをすべて申請しなければなりません。

移転日の当日…機器の搬出は問題ありません。車での移動も問題ありません。
がしかし…移転先データセンターでの機器搬入が問題です。
機器をサーバールームに搬入する前に警備員による確認作業が行われます。
もし申請した機器の型名が1文字でも間違っていると大変です。
確認作業はストップし警備員から関係部署へ連絡です。
その間待たされます。急いているのに…

セキュリティに厳しいのはわかりますが、利便性は悪いです。
でも基本的に作業はリモートするので頻繁にデータセンターへ
行くことはないのでセキュリティが厳しい方が安心です。

移転作業は問題なく終了しました。後日何度かデータセンターへ
行ったのですが、毎回申請内容に間違いがあり何度も再申請です。
たぶん警備員さんの間で私はブラックリストにのっています。
私ダメなんです。サーバーやネットワーク機器の操作以外の
事務的な手続きが…非常に苦手です。

現在、バックアップのデータセンターを検討しております。
実家のある北海道が土地勘もあるので良いかと思います。
先日、某IT企業の札幌郊外にあるデータセンターを見学してきました。
設備は最高です。運用なども日々改善方法を模索しているとのことです。
がしかし1つ問題が…空港から遠いです。車で1時間以内と説明に
書かれておりますが、冬だと無理です…と思ったのですが
そもそも基本的にお客様は入館しないとのことです。
運用作業はデータセンター側でやってくれるとのことです。
それも1つ良い方法かと思いますが、私の場合心配性なので
自分でやらないとダメなんです。
もし遠隔地へのバックアップをお考えであればご相談ください。
北海道のデータセンターにプライベートクラウドを構築します。


■ あとがき

今、北海道です。冬道の運転で停止時はABS(アンチロックブレーキシステム)が
作動します。さらに発進時は横滑り防止機能が作動します。
昔の車にはそんな機能は無かったので全部自分でやってました。

データセンターの引っ越し in 日本(その2)

日本で株式会社が設立出来ましたので次は移転先データセンターの
選定作業です。まずはホームページから問い合わせてみます。
当たり前かもしれませんが、株式会社にしてからは問い合わせると
反応があります。早速、打ち合わせやデータセンターの見学となりました。

データセンターの設備は当然問題ありませんが貸出用の「モニター」が
ありません。「キーボードとマウス」もありません。
貸出用としてあるのはラックと電源以外は「テーブルと机」だけです。

データセンターを見学している時のことです。マシンルームに入るため
まずは小さな部屋に入ります。「人はこちらで機械はこちらからとなります」と
説明を受けている時…大音量の警告音が鳴り響きしばらく営業さんと
共に小部屋に数分間閉じ込められてしまいました。データセンター事業者の
社員ですら操作を間違えると閉じこめられ脱出出来なくなる日本の
データセンター恐るべしです。

セキュリティ対策を重視しているデータセンターらしく金融系の企業様が
利用されているとのことです。貸出用のモニターなどが無いなど
利便性には欠けますが色々検討した結果このデータセンターに決定しました。

移設先のデータセンターを契約してから今度は移転先での回線申請です。
今まで利用していたデータセンターの契約期限がありますので
移転の期限は延長出来ません。そのため回線の開通が遅れては困ります。
移転日の数ヶ月前から通信事業者に相談し「必ず間に合うように」と
何度もお願いしましたが、担当窓口の人の反応が事務的で開通日に
間に合わせるという気が全く感じられません。たぶんマニュアルには
対応方法が書かれていないのだと思います。
案の定直前になって「開通日が1ヶ月遅れます」という回答です。
日本の通信会社恐るべしです。幸いデータセンターの回線を1ヶ月間
貸して頂けることになりました。
日本でも別の場所にバックアップ設備がありますので一部はそちらへ
一時的に移転することで乗り切ることにしました。


■ あとがき

メインで使っているノートPCのハードディスクをSSDに交換しました。
データのコピーもツールで簡単に出来ます。交換後はアクセスが向上して
作業効率もアップです。

データセンターの引っ越し in 日本(その1)

日本で利用しているデータセンターを引っ越すことにしました。
利用しているデータセンターのサービスに不満があったわけでは
ありませんが、東京の湾岸地区にあるので大地震が発生した場合に
行くことが出来なくなる可能が否定出来ないのと設備が古い
というのが理由です。同じデータセンター事業者の他の場所へ
移転するということも考えましたが、初期費用がかかるとのことで
他のデータセンターも含め移転先を選定することにしました。

移転先を決めるにあたり他のデータセンター事業者へ問い合わせて
みることにしました。すると…
「日本の法人様でなければご利用いただけません」ということで
終了…というわけにはいきません。

まずは株式会社の設立です。会計事務所に費用を払って依頼する
という方法もありますが「他の人に出来て自分に出来ないわけがない」
というのと技術以外のことにもチャレンジということで
自分でやることにしました。

公的機関というのは提出した書類の間違いは指摘してくれますが、
それ以外のことは聞かないと教えてくれないようですので
事前に色々と調査しました。

公証役場、税務署、役所などへ書類を提出してから
銀行口座の開設、年金や健康保険の手続きなどです。

難関だったのは銀行口座の開設です。
メガバンクの窓口へ行って申請したのですが、
「審査結果によっては口座を開設出来ない場合がございます」と
言われてしまいました。振り込め詐欺が流行っているから
審査が厳しくなっているようで結果が出るまで10日間ほど
かかると言われました。一週間後に上海へ行くことになって
いましたので間に合いそうにありません。がしかし
4営業日で口座を開設することが出来ました。

私は技術的な事以外はまったくダメな人間です。特に事務手続きは
大の苦手で私のCPU(脳みそ)がハングアップしてしまいます。
そんな私でも1ヶ月ほとで会社設立の手続きが完了しました。


■ あとがき

春節前ですので毎度のことながらネット規制が強化されているようです。
最近、中国の通信事業者が一部でラージスケールNATを導入したみたいです。
しかも昼間に切替作業をしたみたいで突然通信がキレました。
そして弊社のサポート担当者もキレました。