ロードバランサー

今回は負荷分散装置…ロードバランサーについてです。
弊社では基本的にサーバーはクラスタリング構成とし二重化しております。
クラスタリングだと障害発生時、瞬時にバックアップ側に切り替わり
ますので安心ではありますが、平常時はバックアップ側が使われないという
欠点があります。アクセス数が増えサーバーを増強したい場合、CPU交換や
メモリを増設する必要があります。今ではプライベートクラウドですので
ブラウザの管理画面からメモリを増やすことが出来ますが効率的ではありません。

そこでロードバランサーです。ただし物理ロードバランサーだと
数百万円します。多機能・高性能である必要はないのでそこまでコストを
かけることが出来ません。ということで前から気になっていた
Linuxでロードバランサーを構築してみることにしてみました。

かなりいいです。機能は申し分有りません。
実際に運用するとなるとロードバランサーの二重化やアクセス数の増加にも
対応しなければいけません。二重化ですが、ロードバランサーを2台稼働させ
クラスタリングにすることが出来ました。切り替わりも1~2秒程度です。
次にアクセス数増加への対応です。下記のような構成が考えられます。
ただしこの構成だとロードバランサーを必ず通りますのでここが
ボトルネックになりそうです。

[クライアント]<->[ロードバランサー]<->[サーバー]

そこでDSR(Direct Server Return)です。
これは下記のようにサーバーからクライアントへの通信をロードバランサーを
通さずに直接クライアントへ返すという構成です。
これだとロードバランサーにあまり負荷はかかりませんので
アクセス数が増加してもサーバーを増やすだけで対応出来ます。

[クライアント]->[ロードバランサー]->[サーバー]->[クライアント]

しかもプライベートクラウドにテンプレートとして登録してあるため
数分で起動し設定を含め30分程度でロードバランサーが稼働します。

https://wwwevolutionnetworks.net/service/cloud.html


■ あとがき

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