ランサムウェア感染拡大中
最近、日本企業の海外子会社がランサムウェアに感染したというニュースが
増えているような気がします。あるニュースでお客様の会社名が…
と思ったら弊社お客様の海外子会社でした。弊社は関与していないので
状況はわかりません。というニュースを見ていたら…なんと別のお客様から
メールが…ランサムウェアに感染したと連絡がありました。
緊急事態です。ですが、弊社が管理している上海のシステムではなく
弊社が関与していないお客様の兄弟会社のシステムとのことです。
サーバーが感染してしまいデーターが暗号化されてしまったとのことです。
しかもバックアップデーターも被害を受け途方に暮れているとのことです。
お客様が上海も感染するのではないかと大変心配されていて
至急ランサムウェアの感染防止対策をされたいとの連絡がありました。
まずは現状システムをどのように運用していてランサムウェア対策は
どのようにしているかということを説明しました。
・ファイアウォール(UTM)は弊社が常時監視している
・弊社のウィルスチェックサーバーでお客様のサーバーおよびPCの
ウィルスを監視している
・弊社のサーバーでお客様のサーバーおよびPCのWindowsUpdateを管理している
・お客様サーバーのバックアップは外付けのハードディスクで
毎日バックアップしている
お客様のPCがランサムウェアに感染するとPCからアクセス出来る
お客様のサーバーのデーターが暗号化されてしまいます。
さらにサーバーが感染するとバックアップデーターも暗号化されてしまう
可能性があります。
お客様のLANと弊社データセンターはVPNで接続されておりますので
緊急対策としてお客様のオフィスにあるサーバーのデーターを
弊社データセンターのサーバーへバックアップしました。
バックアップ完了後はお客様のLANから弊社データーセンターの
サーバーへはアクセス出来ない設定に戻しました。
これでランサムウェアに感染してもバックアップした時点のデーターは
守られます。
お客様のサーバーは導入からかなり経過していたので以前より更新を
提案しておりました。今あるサーバーを更新するだけの提案でしたが、
今回、ランサムウェア対策も考慮し下記のような提案も追加しました。
・サーバーはお客様のオフィスではなく弊社データーセンターにある
プライベートクラウドへ移行。
・サーバーは2ヶ所のデーターセンターへ設置しデーターを同期
・サーバーデーターのバックアップのはサーバーOSからはアクセス出来ない
プライベートクラウド上にスナップショットを作成
以上でランサムウェア対策は強化されます。
今回のサーバー更新とランサムウェア対策は、お客様の日本のIT部門と
連携しておりますが、話しによると日本側での決定がまだとのことです。
ランサムウェア感染ではなくサーバーの故障で業務が停止しそうで心配です。
■ あとがき
サーバーの更新となると日本ではパブリッククラウドへの移行を提案すると
思いますが、弊社ではあえて中国のパブリッククラウドは提案しておりません。
弊社ではコントロール出来ないので怖いですある意味ランサムウェアより…
そんなことは無いと思いますが…今までの経験からどうしても慎重になります。