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ネットワークが遅い(その2)

現在「封網」の期間です。「封網」=「ネット規制」では無いのですが、
インターネットが遅くなります。この期間になるとネットワーク回線の
工事がストップします。さらにデータセンターへの機器の搬入搬出は
制限されます。

その影響か中国電信と中国聯通の一部通信経路で通常10ms以下である遅延が
50ms前後となってます。さらに夕方から夜間にかけ200ms前後になります。
これが通信の南北問題と思われます。↓このような状況です。

https://www.evolutionnetworks.net/support/

以前より弊社は中国電信と中国聯通のデータセンターを利用しております。
今までそれほど通信の南北問題の影響は受けておりませんでしたが、
最近はまれに影響を受けることがあります。
この問題に対し中国電信と中国聯通の回線が使えるマルチキャリアの
データセンターで対応しております。弊社は昨年春に中国の通信会社と
代理店契約を締結し弊社自身もそのデータセンターを利用しております。
最近は特にマルチキャリアのデータセンターを活用し対応することが
増えております。具体的な方法はお客様のネットワーク構成にも
よりますので個別にご相談ください。

日本の通信会社やSI企業が中国でデータセンター事業を展開されており
多くの日系企業が利用されていると思いますが、
中国で外資系データセンターの一ヶ所にシステムを統合するのは
リスクがあると思われます。特に最近の日中間の情勢を踏まえると
データーセンターを分散するのが良いかと思います。

中国から日本にある業務システムへのアクセスやGoogleAppsへの
アクセスが遅いという問題でお困りであればお問い合わせください。

Google Apps from チャイナ
https://www.evolutionnetworks.net/service/google.html


■ あとがき

上海の状況ですが、公安が増えたかな?というくらいです。
私の行動範囲に日本人はあまりいませんのでスーツだとすぐに日本人だと
わかります。トラブルに巻き込まれるのを避けるため最近は普段着で
出社しています。しかも週に数回は地下鉄ではなく徒歩で…
家から会社まで10Kmおよそ1時間40分です。
運動不足の解消には良いです…でもちょっと遠い。

中国でのデータセンター選び

インターネットでニュース記事を見ていたところ
中国のデータセンターについての記事が増えているようです。
中国へ進出してからしばらくするとグループ企業の
社内システムをデータセンターに統合するということになるとのことです。

その記事によると..「人民解放軍が護衛するDCなら安全だ」と書いてあります。
ホッ本当ですか?日本人的な考えでは「軍の警備=安全」となるのでしょうか?
人民解放軍が護衛しているということは政府系のシステムが
あるかもしれないので不測の事態が発生した時にネットを遮断されたり
人民解放軍に行く手を阻まれ入館することが出来ない…明確な理由無く
突然出ていけと言われる…などが予想されます。
書いている自分でも考え過ぎだろうと思いますが、何があるか
わからないのが中国です。

弊社では2005年から中国で複数のデータセンターを利用しております。
ラックの鍵や機器の搬入搬出を厳重に管理しているが、
ネットワークが普通。一方ではラックは開けっ放しであるなど
管理が徹底されていないが、ネットワークが高速であるというように
日本から出張し見学しただけではわかりません。

外からみたセキュリティやデータセンターがマルチキャリアに
対応していることを重要視するより物理的に別のデータセンターも
併用するのが良いかと思います。特にネットワークが遅いなどの
トラブル時にデータセンター側は「ハッカーです」という
回答で終了してしまいますので自社で対策を考える必要があります。
弊社ではデータセンターが利用出来なくなった時のことを考えて
複数のデータセンターを利用しております。

弊社でデータセンターとの交渉などを担当しているスタッフを
みているとデータセンターや通信会社の担当者と仲良くしています。
弊社のお客様からは「兄貴」と呼ばれています。
ハードよりソフト…特にコミュニケーションが大切のようです。
例えば電源コンセントが不足した時、普通に申請した場合、
事務的に「3営業日以降になります」で終了してしまいますが、
仲が良いと「OK今すぐ用意するぜ兄貴」となります。

データセンターを選ぶ際のポイントとなるネットワークですが、
中国国内で5~50ms、日中間で50~90msもちろんパケットロスは0%という
のがベストではないでしょうか。

↓ここにある「レスポンス(今月)」というところみていただければ
現在のネットワーク状況がわかると思います。
国慶節前なのになぜか絶好調です。
https://www.evolutionnetworks.net/support/


■ あとがき

結論…
1.データセンターは使ってみなけれわからない。
2.自分のことは自分で守る。
3.ポイントは担当者間のコミュニケーション

ネットワークが遅い

「ネットワークが遅い」…よく聞く話ですね。正確には
「中国から日本のホームページを開くのが遅い」です。
他にも日本から中国にあるサーバーをメンテナンスしている時に
画面が固まる…などです。10年以上前から中国でITインフラの仕事を
しているのですが、昔から某日本のISPへのアクセスは遅いです。
回線の増強が追いついていないのか意図的にそのように
しているかは不明ですが…

私は元来人間より機器とのコミュニケーションを好む性質の生き物です。
機器とはコマンドラインからキーボードでポチポチとコマンドを
打ち込み会話します。言語と言えば日本語以外にJavaとJavaScriptで
会話します。なのでコンサルティングとか人前でプレゼンする
というのが非常に苦手…イヤ無理です。
とは言ってもお問い合わせを受けて説明に伺い話しをしなければならない
ことがあります。

ということで営業トークが苦手な私は具体的な数値をあげて
説明することにしております。例えば中国電信から日本の一部ISPへの
通信経路でパケットロスが発生しており特に08:00~20:00の間は
通常よりも遅延が発生している…とかです。
具体的には↓こんな感じです。

https://www.evolutionnetworks.net/support/

でも本当は日中間のネットワークは速いというのを数値で説明します。
例えば下記は平日の10:30頃に日中間インターネットを計測した結果です。

遅延:平均52ms
パケットロス: 0%
速度:6~9Mbps(HTTP)

どうですか?遅くないですよね?
数値だけではなくモバイルPCから弊社データセンターへリモート接続して
速度を計測したりリモートデスクトップでWindowsを操作して
実際にデモします。しかも心の中でドヤ顔をしながらです…

弊社では複数の監視ツールなどを利用してデーターを収集し
分析しております。それを元に対策を実施しております。
日中間のネットワークが遅い場合はご相談ください。


■ あとがき

夏になると上海ではへそ出しルックでと~ってもセクシぃ~な衣装を
着た…..おじさんが増える。シャツを胸までたくし上げてる….
オレもやるかな?ワイルドだろぅ?

クラウド(その2)

今回はクラウド(IaaS)のAmazon Web Services(以下AWS)です。
以前ニュースサイトで「米国ではAWSを使えないエンジニアはダメだ」
という記事を読んでしまい「なぬぅ~AWS使えないとエンジニアじゃないの?」
と過大解釈してしまいしばらくAWSで遊んで…じゃなかった調査していました。

AWSはブラウザから設定するだけでインフラが出来てしまいます。
ラックを借りて回線を用意してハードウェアを準備してOSをインストール
して…という作業が不要です。ブラウザから設定するだけでインフラが
出来るというのは衝撃的です。以前からブラウザでクリックしてOSが
起動するというVPS(仮想サーバー)のサービスはありますが、
インフラが出来てしまうのはスゴイです。
ブラウザ以外にもキーボードをカチカチ叩きAPI経由でも設定可能です。
こちらの方が断然カッコイイです。もしかしてオレってスゴイと
一瞬勘違いしてしまうくらいです。

今では多数のIT企業が同じようなクラウド(IaaS)をサービスしておりますが、
AWSは規模も技術も別世界という感じです。

例えばデータセンターです。日本のIT企業が提供するクラウド(IaaS)の場合
東日本だけとか東日本と西日本というパターンが多いようです。
最近では米国というのも増えているようです。
AWSはというと「米国東海岸,米国西海岸,アイルランド,シンガポール,
東京,ブラジル」です。さらにそれぞれの国で物理的に離れた
場所にデータセンターが複数あるとのことです。

機能面でもロードバランサーやストレージ、データベースのサービスは
一般にありますが、VPC(バーチャル・プライベート・クラウド)というのが
あります。簡単に言うと自社専用のインフラがクラウド上に持てます。
しかも世界中にあるAWSの拠点から選べます。
自社のネットワークとVPCはインターネットVPNで接続出来ます。
しかもインターネットVPNの接続は標準で経路が二重化されます。
社内インフラを海外まで拡張出来てしまいます。

早速中国からもAWSを使おう!と思うのですが、そう簡単にはいかないのが
中国です。東京もシンガポールも一部の経路では遅延とパケットロスが
酷すぎます。ということで対策が必要ですので中国からAWSの利用で
お困りでしたらご相談ください。


■ あとがき

会社ではずっと座っていることが多いので運動不足になります。
これではイカンということで歩いています。いわゆるウォーキングです。

シューズにセンサーを付けてiPhoneで走行距離や消費カロリーを
計測しながら会社から家までの間を歩いています。
距離は10kmで時間にして1時間50分くらいです…遠すぎる。

最近、ブログやメルマガよりツイート(@shanghai_it)するほうが多いです。

日中間ネットワークの構築方法

日本の本社と中国の工場をネットワークで接続するのに国際IP-VPNを
使用されている企業様は多いと思います。でも最初からというわけでは
無いようです。大企業様といえど最初はコスト重視で、とりあえずは
インターネットVPNで日中間を接続してみるというパターンが多いようです。
大企業様ですので当然、中国でも日本の大手通信会社様がネットワークの
構築を担当するのですが、実際構築してみたら速度が出ないという
パターンになるようです。(当然、日本の大手通信会社様は原因と
解決方法は知っていると思います)そこで弊社に問い合わせ頂き弊社の
サービスをご利用いただくことがあります。大企業様ですので、
いずれは国際IP-VPNへ移行します。これは弊社のサービス品質
というよりは日本側で決定するという政治的な話しなのでどうしょうも
ないことです。というより大企業様でも使える品質というのが
証明されたことになります。

しかし弊社としては絶対インターネットVPNをおすすするという
わけではありません。用途によっては国際IP-VPNが適している場合が
あります。そこで国際IP-VPNとインターネットVPNを併用する
ハイブリットなネットワークです。基幹システムなど切れては困る
通信には国際IP-VPN、そして社内ポータルなど情報系の通信には
インターネットVPNというメリハリのあるネットワーク構成は
いかがでしょうか?

日中間の国際IP-VPNは過去に台湾南沖の地震により海底ケーブルが
切断され通信が切れたということが数年毎におきております。
その時でもインターネットVPNは速度は遅くなりますが、
通信は出来ておりました。そのためバックアップとしてもよいのでは
ないでしょうか。

弊社では中国の通信会社と提携しておりますので国際IP-VPNも
ご提案可能です。永年中国の通信事情に撃沈されてきた弊社が
窓口となりますのでご安心ください。


■ あとがき

そろそろ弊社の設備が不足してきたので増強しなければなりません。
良い通信回線が確保出来るか心配です。残り少くなってきた爆速回線は
これが最後のチェンスです!私は今、東京におりますので
デモをご希望であればお問い合わせください。爆速回線をデモします。
といってデモに行ったら激遅回線だったりして…

お問い合わせは↓こちらからどうぞ
https://www.evolutionnetworks.net