サーバのクラスタリング
今回はサーバのクラスタリングについてです。
中国で仕事するようになって5年以上になります。
初めて中国でネットワークを構築した時は機器の納期が遅いのと不良品が多い
ことに戸惑っておりました。しかしそれ以上に困ったのがハードディスク。
日本で購入したものに比べ壊れやすいことです。
サーバのハードディスクはそれほど壊れませんが、PCのハードディスクは
よく壊れます。なぜかいつも保証期限を一ヶ月弱過ぎたころに壊れます。
中国はホコリが多いから…ニセ物…など色々考えました。
最近知ったのですが、中国では一度壊れたハードディスクをメーカーが
修理しそれが店頭で新品として売られています。
ここ数年、CPUやハードディスクが高速化して発熱量が増えましたので
空調設備が整っていない場所へサーバを設置するとハードディスクの耐用年数が
短くなるというのはあると思います。
色々対策を考えました。今では常識ですが、まずはRAID構成にするです。
RAIDにしていても壊れた時に電源入れたまま交換出来る高価なタイプでないと
よろしくありません。特にホスティングサービスをしていると
サーバ停止=信頼を失います。
次に対策としてロードバランサーを導入するです。テストしてみましたが、
今回の構成には合いません。しかも高価なロードバランサーを2台以上
導入しないと、1台壊れたらサービスが停止してしまいます。
ということでクラスタリングが妥当ではないかという結論になりました。
さっそくクラスタリングのソフトウェアを調査してみました。
Webで調べた情報を見る限り今回の構成に合いそうなものが多数あります。
しかし…どれも高いです。必要な機能とコストがあまりにもかけ離れています。
そこで以前から気になっていたオープンソースのクラスタリングソフトを
テストしてみることにしました。ソースコードをダウンロードして
コンパイル…インストールそして…起動…OKです。
まずはLANケーブルを抜いてテストです…うまく切り替わります。
続いて1台のサーバでサービスプロセスを停めてテストです…OKです。
すばらしいです。切り替えるタイミングやスクリプトで色々調整出来ます。
商用製品のようにGUIでというわけにはいきませんが、逆にそれがいいです。
設定ファイルを調整してしばらくテスト稼動させましたが問題ありません。
ということで共用ホスティングサービスで使用するサーバはクラスタリングに
することにしました。
しかし小心者の私としてはクラスタリングではまだ安心出来ません。
OSが停止したらどうしよう…現場へ行くまで原因が判明しないのは心配です。
ということでサーバは、OSが停止していてもリモートで操作出来る物を導入しました。
■ あとがき
ホームページのトップページを久しぶりに更新してみました。
ホスティングをメインにしています。
https://www.evolutionnetworks.net
最近、上海は急激に涼しくなりました。次回はデータセンター構築の話しです。