中国のデータセンター(その2)
サーバーをデータセンターに移設してから「140日」…問題なしです。
今年の夏も無事乗り越えることが出来そうです。(当たり前か…)
今回はデータセンターへサーバーを移設したときの出来事です。
移設の3週間前…データセンターと契約しサーバーの移設日を決めました。
移設の2週間前…弊社のサービスを利用して頂いているお客様へ
サーバー移設に伴うサービス停止をアナウンスしました。
移設の1週間前…ドメインを管理しているDNSサーバーの設定を変更しました。
使用しているIPアドレスの情報を最長1週間キャッシュに保存する設定を
1時間にしてネットワーク変更に伴うトラブルを防止するためです。
そして移設当日…サーバー停止、梱包、運搬、搬入、ラックへの設置…
までは順調でした。そして「はりきって電源オン!」
まずはスイッチにPCを接続してネットワークの確認です。
「pingコマンド」で外部のサーバーへの接続テスト….NGです(ちょっと動揺)
IPアドレスの設定を確認したりケーブルを換えてみたりしましたがダメです(動揺)
すぐデータセンターのSEを呼び状況を説明し原因の調査をお願いしました。
データセンターのSEが弊社スイッチの設定を見せてくれと言ったので
見せました。すると…「このIPアドレス使って…」と設定したものとは違う
IPアドレスを書いた紙を渡されました。ということはDNSサーバーなどの設定を
変更しなければならなくなり今までの準備が無駄になります(かなり動揺)
「はぁ~何でイヤだぁ!」と言う間もなくデータセンターのSEは
撤収してしまいました。文句を言っても仕方がありません。
すぐに設定変更作業にとりかかりました。結局、作業は徹夜になりました。
IPアドレスを変更しなければならなくなった原因ですが
どうも弊社が使用しているスイッチとデータセンターが使用しているスイッチが
同じメーカーの物らしく一部の設定情報が重複していたため通信が出来なかったようです。
対策として違うスイッチに接続を変更したためIPアドレスが変更になったようです。
作業確認書を作成したり準備は完璧と思っていましたが読みが甘かったようです。
何が起こるかわからない…それが中国です。
データセンターへサーバーを移設後はサーバーの導入を依頼された時は
データセンターの利用を提案しているのですが、どうも見えないところに
サーバーを置くということに抵抗があるようです。それとネットワーク管理者を
採用してサーバーを自社で管理したいというのも理由としてあるようです。
中国ではスキルアップするために転職するのはごく一般的です。
ネットワーク管理者を採用して自社でサーバーを管理する場合、
管理者が転職→サーバートラブル→業務停止ということにならないのかなと
考えてます。
ということで(ここから宣伝)
・ネットワーク管理者がいない…
・中国のオフィスや工場にサーバを設置しているが不安…
・データセンターにサーバを置きたいが言葉や商習慣がわからない…
・中国とのデータのやり取りが遅くて困っている…
ということでお悩みであればご相談ください。
下記のサイトで弊社データセンター(上海)との間の回線スピードが測定出来ます。
https://www.evolutionnetworks.net/support/
■ あとがき
しばらく更新が途絶えておりました。理由は…
二ヶ月でファイアウォール5台、サーバー5台、クライアントPC50台の
案件を3名(内コテコテのSE1名)で作業していたためです。
次回は「色々な問い合わせ」についてです。
たまに「はぁ~」と言ってしまう問い合わせがあります。