中国ネットワークトラブルの不思議
しばらく日本におりましたが、今週始めに上海入りしました。
早速お客様オフィス引っ越し作業があるので現場に駆けつけます。
毎度のことですが、今回もトラブル発生率100%間違い無しの予感がします。
インターネット回線ですが、サーバーラックには光ケーブルが来ており
光終端装置に接続されております。そこからお客様のFirewallに接続…
ではなく謎の「黒い箱」に接続されております。なんだかイヤな予感です。
回線の契約は複数のグローバル固定IPアドレスですので
おそらくルーターではないかと予想されます。その下にお客様のFirewallが
接続という一般的な構成です。それにしても気になります「黒い箱」の
存在が…Firewallのような気もします。通信会社に「この黒い箱要りません。
弊社でルーター用意するので設定情報教えてください」と言ったら
もちろん…「ダメです」と即答されてしまいました。
交渉しても時間がかかりそうなので「黒い箱」の存在は気にせず
ネットワークの確認作業をすることにしました。
WAN側のIPアドレスが変わるだけですので、それほど難しい作業ではありません。
がしかし何かヘンです。
お客様のネットワークと弊社データセンターをVPNで接続しておりますが、
VPN通信の「一部」がたまに切れます。VPNセッションを強制的に再接続すると
たまに復旧することがあります。以前はADSL回線でしたがこのような
現象はありませんでした。しかも今回は光回線にしているので速度や
安定性は格段に向上しているはずです。
そしてもう1つの問題…DNSの名前解決がたまに「成功」する…です。
たまに「失敗」ではありません。様々な方法を試しましたが、お手上げです。
中国国内にあるDNSサーバーへ名前解決してもタイムアウトする場合があります。
例のスゴイ壁に新機能でも追加したのでしょうか?困ります。
やるならちゃんと検証し安定稼働を確認してから投入して頂きたいものです。
自社のオフィスに戻りサーバーやネットワークの設定を眺め試行錯誤すること
数時間…ネットワークの設定を微妙に変更したところ解決しました。
中国では「どこか」で規制しているかもしれないということを念頭に
ネットワークトラブルシューティングをしなければならず
非常に困難を極めます。設定は間違っていないのに思い通りにいかない時は
本当に困ります。技術力というよりアイデアやヒラメキが必要な気がします。
中国でネットワークトラブルでお困りでしたらご相談ください。
■ あとがき
今回初めて格安航空券に搭乗してみました。狭い。これが第一印象です。
前席の人がリクライニングしたら目の前にドンと壁出現という感じです。
しかも深夜発ですのでまともに睡眠がとれず翌日は仕事になりません。
ですが、安いです。