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クラウド(その1)

IT関連のニュースサイトをみていると毎日「クラウド」が記事に
なっております。これだけニュースになるとデータセンターに仮想サーバーを
置いただけかと思えるような「なんちゃってクラウド」も出没しております。

「クラウド」って面白いの?ということで興味があるので遊んでみました。
じゃなくて調査しました。世の中には本物のクラウドがたくさんあるけれど
まずは「salesfoce.com」です。SaaSである「Sales Cloud2」ではなく
PaaSの「Force.com」です。

ホームページによると

「Force.com (クラウド型プラットフォーム)は、ハードウェアやソフトウェアを
導入することなく、ビジネスアプリケーションを開発・運用が可能なツールと
アプリケーションのセット。すぐにコラボレーションでき、短期間で簡単に
作成することができます。」

だそうです。

なんだかスゴそうです。この時点で既にワクワクしております。
まずはサンプルの作成にチャレンジです。ウィザード形式で
データー項目を追加していき画面のレイアウトを決めてというのを
繰り返して、レコードの表示形式を設定して…あれまぁ~完成です。
修正なんかもクリックだけで「アッ」と言っている間に出来てしまいます。
簡単なアプリであればコードを書く必要はありません。
すばらしいの一言です。

あまりにも楽しすぎるので何か開発したくてガマン出来なくなりました。
ということでネタを探すことにしました。
社内の管理業務に複数のExcelファイルを使用しておりますが、
以前からこれをWebアプリにまとめたいと考えておりました。
でも時間がなくて…という言い訳をしながら開発しておりませんでした。
今回これをForce.comで開発です。お勉強しながら開発すること1週間
私にも出来てしまいました。案件や問い合わせの進捗状況を社員全員が
共有できてとても良いです。

中国でクラウドを使う場合に気なる点が1つあります。外資系企業の
クラウドだとインターネットが規制されたらどうしようと
考えてしまいますが、対策はあるのであまり問題ではないと思います。

ということで結論…クラウドは楽しい。


■ あとがき

salesforce.comがあまりにも楽しいので、今月東京で開催されたイベントに
行ってきました。良かったです。無線LANが使えて…じゃなくて展示内容が

EN-Diskバージョンアップ

「EN-Disk」って何?とツッコミがはいる前に説明します。
簡単に言えばメールで添付出来ないくらい大きなファイルを送受信する
サービスです。とは言っても世の中には同様のサービスがたくさんあります。
「EN-Disk」の特徴は「海外」とのファイル送受信に特化したサービスです。
今までは「日中間」と言っておりましたが、「海外」です。
いよいよ弊社も海外進出ですグローバルです!…ってここ(上海)が
海外であることを忘れていました。

今回のバージョンアップですが、プログラムをすべて書き直しました。
デザインも弊社ホームページと統一しました。
下記は主なバージョンアップの概要です。

その1…ログの参照

アップロードやダウンロードした日時や成功したのか失敗したのかなどの
情報が参照可能です。

その2…アドレス帳

アップロードが完了した時に指定したメールアドレスへ通知する機能が
あります。以前は毎回メールアドレスを入力しなければなりませんでした。
今回、一度入力したメールアドレスは次回から選択出来るようにしました。

その3…IPアドレスと時間によるアクセス制限

「EN-Disk」は法人様向けのサービスですのでセキュリティー対策には
力を入れています。アカウント毎にアクセス元のIPアドレスや時間により
アクセスを制限することが出来るようになりました。

その4…フォルダ機能

以前から追加しようと思っていた機能です。フォルダをダブルクリック
するとそのフォルダに格納されているフォルダやファイルを表示する。
単純なようでフローが思いつかずに2時間も考えこんでしまいました。

その5…ファイルおよびフォルダの共有

簡単に言えはWindowsのファイル共有機能です。
以前は1つのアカウントを複数名で共有する方法でしたが、
今回、自分が作成したフォルダまたはアップロードしたファイルを
「共有する」ことで他のアカウントの画面にも表示されるようにしました。

その6…接続先サーバーの自動判定

これが今回のメインです。以前はトップページで「Japan」または
「China」を選択して接続先のサーバーを選ぶ方法でした。
よくホームページで右上に「English/中国語」とありますが、
それと同じ方法です。それを今回は自動的に近くのサーバーへ接続する
方法にしようと考えました。

まず調べてみるとそれを実現するためには
「グローバルロードバランサー」なるものが必要らしいとのことです。
クライアントPCがアクセスする時に複数のデータセンターに分散してある
サーバーから近くのサーバーを選択するというスゴイ物らしいです。

「ん~これほしいガマンできない」と思いましたが、お値段が…
会社に「これほしい」とお願いしようと考えましたが
間髪いれずに却下されそうなのでやめました。

がしかしこの機能はほしいです。では自分でプログラムしてしまおうという
単純な結論になり開発することになりました。もちろん自分で…
開発すること1週間何とかプロトタイプは出来ました。
「グローバルロードバランサー」は色々な情報からアクセス先の
サーバーを判定するのですが、非常に奥が深いです。楽しいです。

完成してから思いついたのですが、弊社がアメリカやヨーロッパの
データセンターにEN-Diskのサーバーを設置すれば…考えただけで
ワクワクしてきました。そうです世界征服…じゃなかった世界進出です!
今はクラウドという便利なサービスがあるので自社でサーバーを
所有しなくてもよさそうです。ですが1点気になることが…
データ通信が従量課金なのでデカイファイルを送受信したら
どうなるのでしょうか?後で請求書をみてハングアップしそうな予感です。

肝心のファイル送受信ですが、これが大きなファイルをアップロード
すると…具体的には1時間半経過するとセッションが切れてしまいます。
バグです。ミドルウェアやプログラムのパラメーターの調整に2週間も
悩み続けましたのでアップロード出来た時には思わず吼えてしまいました
「ワォー」と心の中で…声に出すのはやめておきました。

「接続先サーバーの自動判定」だけを別のサービスとして提供することを
考えております。公開するのは1つのURLで日本からアクセスしたら
日本のサーバーへアクセス。中国からアクセスしたら…という機能です。
いわゆるCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)の簡易版みたいな
ものです。

↓上海から2Mbpsの光共用回線を利用してアップロードを計測した結果です。

10MBのファイルアップロード→1分13秒で完了
50MBのファイルアップロード→9分28秒で完了
100MBのファイルアップロード→11分2秒で完了
300MBのファイルアップロード→33分35秒で完了
500MBのファイルアップロード→1時間4分22秒で完了
1GBのファイルアップロード→1時間54分39秒で完了

速いですか?普通ですか?カメさんのように遅いですか?

「EN-Disk」のホームページは↓こちらです。

https://www.evolutionnetworks.net/service/en-disk.html


■ あとがき

最近、自分がバージョンダウンしているように思えるのは気のせいでしょうか?

暑いです

夏です。暑いです。でも上海は東京よりは若干温度は低めに感じます。
弊社が入居するビルでは休日の空調費が平日の数十倍になります。
休日出勤時はエアコンを使うなとの命令が経理よりでているため
オフィスは暑いです。

今朝、会社向かう途中歩いていたところかなり遠くから…おそらく50m
くらい後ろからクラクションを「連打」する音が聞こえます。
ビィーーーーーーーーービィビィーーーーーーーーーーーー
私は「車の前に人やバイクがいるのでジャマなんだろう」と思っていました。
すると何やら私の近くで「連打」する音が聞えます。ビィビィビィビィビィ
「連打」が止まりません。ふと後ろを振り返ると1mほど離れたところに
スクーターに乗ったおじさんの顔がありました…ってオレかいなぁー!
人間 vs スクーターを比べると強いのはどちらか明白ですので
人間である私が退けました。ただそれだけです。

もしこれがバスであった場合…横断歩道の100mくらい前から
クラクションを「連打」ではなく「押したまま」「フルアクセス」で
近づいてきます。そこに人がいてもブレーキは踏みませんのでご注意ください。
人間 vs バス…考えなくてもどちらが優先かわかります。

中国では強い物(者)が優先のようですのでお間違えなく。


■ あとがき

上海万博の入場者が1億人超えました。バンザイ!あれ?まだですか?

あります…けどありません

中国語は難しい。例えば下記のような会話…

Aさん:今日は何か買いましたか?

Bさん:いいえ買いませんでした。

Aさん:そうですか。

Bさん:でもりんごを買いました。

私であれば心の中で「はぁ~~~~~~」と言ってしまいます。
「買っていない」と言ったのに実際は「買った」というのが事実です。

日本語的にはこんな言い方でしょうか…

Aさん:今日は何か買いましたか?

Bさん:あまりほしい物はありませんでしたが、りんごを買いました。

もしトラブル発生中にこんな会話になってしまったら…

Aさん:問題は解決しましたか?

Bさん:はい。問題ありません。

Aさん:それはよかった。

Bさん:でもまだ問題があります。

Aさん:はぁ~~~~~~さっき問題ないと言っただろぉゴラぁ~

こんか感じでしょうか?この場合,Bさんが「問題ありません」と言った時に
間髪いれずにAさんは冷静になり「で…他に問題はありませんか?」と
言えばよいのではないでしょうか?

日本語と中国語の文法の違いによる誤解だと思います。


■ あとがき

最近、同業者様からの問い合わせが増えています。なぜでしょ?

上海万博大成功

最近、インターネットが速くなった気がします。
先日、ネットのニュースで上海万博期間中は規制を緩和するとありました。
確かに先月、通信会社から何度か深夜にメンテナンスするとの
連絡がありました。何かしているようです。

以前より中国電信と中国聯通の間で9時から24時くらいまでの間に
遅延が100ms超えている経路があります。ず~っとそのままです。
これが一般的に言われている通信の南北問題というやつのようです。
ネットワークのオペレーターはルーター君の痴愚を聞いてあげていない
のでしょうか?ルーター君の気持ちを例えて言うならば…
オネ~ちゃんが付くお店でついたオネ~ちゃんがとても人気があり
「ちょっとお手洗い」と言って30分くらい戻って来ないで放置されている
状況でしょうか?そんな時は周りに「今日のオレ放置プレーだよぉ~」と
ブロードキャストしてみるのも良いかもしれません…
あれっ?例えが違うかな?

通信の南北問題の対策としては中国電信と中国聯通の回線がひける
データセンターにを利用して…というソリューションが提案されて
いるようですが、弊社的にはそんなの必要ないと思います。
遅延が発生しているのは一部ですのでそこを回避すれば良いだけです。
弊社のネットワーク監視システムでみればどこがヘンなのかわかります。
それよりデータセンターの設備や運用がまともにされているところを
選ぶのが良いかと思います。入館手続きで警備員のご機嫌が悪く
ラックまでたどり着くのに時間がかかるデータセンターは
利用したくないものです。

上海万博を前に地下鉄の開通で路線が増えております。
でもここで気をつけないといけないのが試運転期間中は
9時から16時までしか運行していないことです。この前上海郊外の
お客様の工場へ行き帰りに地下鉄がなかったので泣きそうになりました。

インターネットが速くなったので上海万博大成功バンザイ!…って
あれ?まだ始まってないの?


■ あとがき

今日からF1中国グランプです。行きたくてガマン出来ません。

遮断されたらどうします?

中国のブログに書いてありました。「中国にはインターネットはない」
とのことです。でも「イントラネット」はあるとのことです。
中国でインターネットへ接続するということは国家のIT部門により
構築・運用されているインターネットに接続されたネットワークを
使わせていただいているということでしょうか?
そう考えれば管理者がいけないと判断したホームページを遮断する
というのも理解出来ないわけでもない…と一瞬考えてしまいます。

弊社スタッフから聞いた話です。友人の知り合いの日系ソフト開発会社での
話しです。ある日データセンターにあるサーバーが消えたとのことです。
ネットワーク的ではなく物理的に…何と「没収された」とのことです。
誰に?…って決まっています。

セキュリティーや安定稼働を考えデータセンターに預けるという考えは
この国では通用しないということです。
「自分のことは自分で守れ」←これ基本のようです。

中国に進出されている日系の通信会社様や大手SI会社様はICTやクラウド、
データセンターというキーワードで宣伝されております。
質問してみたいです。「機器が没収されたられたらどうするの?」と…
おそらく無視されます。弊社の場合は2~3時間で復旧するように
対策しております…という感じです。

G社が中国政府に喧嘩売っていますが、そろそろG社のサービスが遮断される
のでしょうか。弊社はスケジュール共有で使用しているので遮断されたら
困ります。でも遮断されてもイヤだから何とかします。

問題が発生した時や交渉の場面にて中国ではよくあることですが、
相手が「はいそうです」と言ったのに3秒後は「違います」とか「Aです」と
相手が言ったので「Aですね」と確認したら「いいえBです」というように
イスから転げ落ちそうになることがあります。おそらく言語の違による
表現方法の違いや勘違いだと思います。よく話しをすれば
解決出来るはずです…イヤしなければなりません。

リーマンショック以降、世界的に不況と言われておりますが、
中国は別で不景気って何?ってな感じです。世界的にも注目されている
中国…世界の工場ではなく販売先として中国へ進出または既に
ビジネスされている企業様が多いかと思います。その際、日本との接続は
国際専用線やIP-VPNで日中間を接続することを検討または既に
接続されていると思いますが、通信会社のルーターに接続されている
ケーブルを「ハサミで切られたら」終わりです。それよりは
インターネットVPNのほうが「切れずらい」です。これは台湾沖地震の時にも
経験しております。でも普通にインターネットVPNで接続しても
遅かったり問題が発生する可能性が大ですのでインターネットVPNを
ご検討であれば弊社までご相談ください。

https://www.evolutionnetworks.net/service/vpn.html

中国から海外へのインターネットは遅いという話を聞きますが、
そんなことはないと思います。太い回線があると思います。
スペシャルな設定をすれば速いです。
ちなみ現在、弊社の日中間ネットワークでは3~10Mbpsでてます。


■ あとがき

Twitter初めました。「中国から使えないんじゃないの?」
というツッコミはしないでください。